4月某日。
鶴岡八幡宮にて……
ネコ、ではなくて……
リスの写真をたくさん撮ったので
載せます。
ジャーーーンプ!
レンズはニッコール 70-200㎜ F2.8
シャッタースピード 1/500
ジャンプの瞬間を撮るには このシャッタースピードは遅すぎたようで……
天気よく
新緑も美しかったです。
暑くも寒くもなく
いい季節ですな~
人間慣れしている、というか、
ヒトをバカにしている、というか、
まったく人間をこわがる様子もなく
遊んでました。
なので、
修学旅行生に混じって
「きゃーきゃー」
「かわいいかわいい」
写真を撮っていたのですが……
(中学生レベル……)
うちに帰ってきて
ネットで 「鶴岡八幡宮 リス」などと検索してみると……
この子は
「タイワンリス」という 外来の生き物で
いわゆる「害獣」
けっこう困ったちゃんであるようです。
農作物やら樹木やらを齧ったり、
日本に元々いたリスが いなくなってしまったり……
まあ、詳しい「被害」は各自検索していただくことにして。
鎌倉市では 捕獲して役所に持って行くと いくばくかお金をもらえるという……
なんか複雑な気持ちになってしまった……
小津安二郎の1935年の作品「東京の宿」では
ルンペン親子が役所に野良犬を持って行って お金をもらうシーンがあったりする……
最近 「ブラタモリ」で
奄美では ハブを捕まえて役所に持って行くと お金をもらえる、というのをやっていたが……
ハブだと、あんまり心が痛まないのに、
リスだと、なんかかわいそうな気持ちになるのはなぜでしょうね??
(ハブもかわいそうと思う人もいるだろうが)
こう、モヤモヤしていたところ……
出版されたばかりの
栗本慎一郎先生、
「〈増補版〉パンツをはいたサル」でこんな文章を読みまして
そもそもヒト自体が、自然界のなかでは「はみ出し者」である。
ヒト自体が、自然のなかにあって過剰な存在であると言うことができる。
ただ単に、人口が増えすぎたというだけではない。自然界のバランスを崩すことなしには生きられない動物という意味で、はみ出し者であり、過剰な存在なのだ。ヒトは必要以上に、他の種の生命を奪い、ヒト自体の仲間も殺戮して生きている「醜い存在」でもある。
(現代書館、栗本慎一郎著「〈増補版〉パンツをはいたサル 人間は、どういう生物か」45-46ページより)
けっきょく
人間という生き物がいびつで 凶暴でどうしようもないのだな――
ということにつきる。
うーむ、かわいいリスの写真をたくさん載せて、
結論がこんなことになってしまった……
あ。
「パンツをはいたサル」
ネコやタヌキにヒトラーは出ない。世界征服を狙うチンチラ・ネコのファシズムなんてものはありえない。ヒトがネコより絶対に知恵が上だなどと、どこのだれが決めたのだろう。
(同書、33ページより)
世界征服を狙うチンチラ――とか、想像するだけで楽しい。
おもしろい本です。