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YOKOSUKA軍港めぐり⑤ 空母ロナルド・レーガン

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2017年9月4日 横須賀 USS Ronald Reagan の様子です。

 

6月に行ったとき みれなかった原子力空母ロナルド・レーガン

9/4にようやく見ることができました。

9/7には出港したそうなので、ぎりぎりのタイミングでした。

 

9/3には某朝鮮半島の独裁国家が核実験をやらかした、そんなタイミングのせいか、

どことなく横須賀にはピリピリした雰囲気が感じられました。

 

でも、そんな雰囲気……単にどんよりした天気のせいでしょうか??

 

朝、雨が降っていましたが、11時ごろにはやみました。

海、波がけっこうあり、軍港めぐりのフネ、けっこう揺れました。

 

いたいた、ロナルド・レーガン。

こないだは空っぽだった12号バースが、今は満杯です。

 

最近CSのナショナルジオグラフィックで ロナルド・レーガンに関する番組をみたのですが……

番組情報では、

全長333メートル。

フル装備時の排水量は88000トンとのこと。

 

手元の東洋書林「船の百科事典」によりますと、

戦艦ビスマルク(1939)ーー50900トン

空母瑞鶴(1939)ーー32105トン

戦艦大和(1940)ーー72810トン
戦艦アイオワ(1942)ーー57540トン

 

商船ですと、

タイタニック(1911)ーー46328トン

クイーン・エリザベス2世(1967)ーー67107トン

 

と、いかにロナルド・レーガンがデカいかがわかるのですが、

(大和・武蔵も、あの時代にまあ、とんでない大きさだった……)

 

じっさいのわたくしの印象は

「これほどまでにデカいと フネではなくて港の一部みたいで……」

 

ようするに港の一部を埋めたてて そこに新しく空港を作ったような、そんな印象で……

「うわーー、デケェ……」

というのがまったくありませんでした。

 

これほどのサイズだと人間の感覚がマヒしてしまうのかもしれませぬ。

 

たぶん、停泊しているから、こんな感じなので、

これが動くと

「うわーー、デケェ……」

でしょうねぇ。

たまげるでしょうねぇ……

 

ぐんぐん近づいていきます。

上の写真 艦橋部分だけトリミングしたものが↓↓

 

CSナショジオの番組の情報を書いていきますと……

・建造費5000億円。

・就役期間は50年を見込んでいる。

・85機の艦載機を搭載することができる。

・水面から上は20階分の高さがある。

・乗員は約6000人。

・甲板の総面積は18200平方メートル。

・1140万リットルの航空機用燃料を積むことができる。

 

さいごの航空機用燃料のはなしですが、

原子力空母ならではのデータですな……

フネ自体は燃料がいらないわけですから、

ヒコーキの燃料だけ積んでればいい、と。

 

あと、建造費5000億円というはなしですが、

原子力空母というのは、運用費がめちゃくちゃかかるのだそうです。

ランニングコストがとんでもないのですな。

 

 空母艦隊をつくるのは工業国なら簡単である。越えられない壁は、それを運用することなのだ。具体的には、いつでも夜間に洋上の空母に着艦できるパイロットを、一定数、恒久的に維持しなくてはならない。20年で更新が必要なパイロットの人件費(軍人恩給を含む)を筆頭に、燃料代など、教育訓練費用だけでも莫大なコストを連年、支出し続けなければならない。

 空母も、1回竣工したらそれでもう工事費がかからなくなるわけでもない。米海軍の『ニミッツ』級は、退役までに17回のドック入りをして、リファービッシュすることになっている。数千人を乗せて30ノットで走り回るフネが、あちこち傷まないわけがないだ。そのメンテナンス・コストと人件費は、超大国以外には負担不可能なほど、ズシリと重い。

(草思社「兵頭二十八の防衛白書2014」97ページより)

 

ぐんぐん近づいてきました。

 

CS番組からの情報を続けますと……

・ロナルド・レーガン専用の郵便番号がある。

・6000人が3か月生き延びられるだけの食料を貯蔵可能である。

・照明器具は30000個。

・電話は1400台。

・艦内を全長2100㎞のケーブル・ワイヤーがはしっている。

 

・艦内では現金の使用は禁止されている。

(なんか電子マネーのカードみたいのを使っているシーンがでてきました)

・食堂は1日23時間開いている。

 

艦首部分だけトリミング↓↓

シャープな曲線で構成されています。

 

大和・武蔵と同じ、

例の球状船首だそうです。

 

膨大なゴミが発生するそうですが、

燃えるゴミ→焼却炉で燃やしてから海に捨てる。

生ゴミ→パルプ状に処理してから海に捨てる。

プラスチックゴミ→円盤状に固めて、港に寄港してから捨てる。

 

ということです。

ようするに海に浮かぶ人口6000人の都市なので、

普通の町と同じ問題を抱えているわけです。

 

軍港めぐりのフネ、撮影の絶好ポイントに来つつあります。

 

使用レンズは毎度の毎度の

ニッコールの70-200mm F2.8のズームです。

 

フネけっこう揺れましたが、揺れ防止機能のせいか、

とくにブレませんでした。

 

軍港めぐりのガイドさんによると、

横須賀の街からは どの地点からも空母を見ることはできないそうです。

 

民間人が空母を見ることができるのは

この軍港めぐりのフネからだけだそうです。

 

 

 

で、ようやく……人間の姿が……

(↓赤丸のところ)

 

人間 ちっこい。

このフネのデカさが実感できます。

 

なにをしているのでしょうね?

手に持っているのはホウキのようにもみえますが……

 

でも、甲板清掃をこういう形で

(たった一人でやる)

ということはありえません。

 

甲板上のゴミがジェット機のエンジンに吸い込まれると大変なので

「異物除去」

というのは 空母の大きな仕事の一つであるらしいです。

 

で、どうやって掃除するか、というと、

乗員大勢で 一列に横になって

それで甲板上のゴミを拾って歩くのです。

 

下っ端の水兵さんだけの仕事ではなく、士官も参加する大イベントのようです。

 

 

飛行場としての性能にまったく触れていなかったので、

そのことに触れます。

 

ご存じない方のために書きますと、

スチームカタパルト、という装置でヒコーキを猛スピードで押し飛ばして離陸させ……

着艦は、アレスティングワイヤーというワイヤーを甲板上に並べてヒコーキをひっかけて止める……

 

まあ、かなり無理やりな 危なっかしいことをやってます。

 

個人的な話ですが……

わたしの曾祖父は、旧帝国海軍のヒコーキ乗りで

空母の艦載機乗りもやっていたそうなので、

なんかこの仕事には勝手に親近感を覚えます。

 

旧帝国海軍の時代は 離陸はカタパルトではなかったですが、

着艦にワイヤーを使うという原理は同じです。

 

CSの番組では……

・乗組員たちはカタパルトを「キャッツ」と呼んでいる。

・「キャッツ」は4つある。

・パイロットいわく 「静止状態から2秒半で時速240キロのスピードまであがる」

 

よく、スポーツカーとかのはなしで

「時速100キロ到達まで〇〇秒」というはなしがでてきますが、

 

それから比べると、バカみたいなはなしです。

 

おお。

真正面にきました。

 

兵頭二十八先生によると、

 

このキャッツ……スチームカタパルトの技術は アメリカ海軍独占で

どこの海軍も真似できない技術であるそうです。

 

最近、

中国海軍の空母の写真が公開されましたが、

 

あのフネがものすごくダサいのは

スチームカタパルトが装備できないせいで……

 

スキージャンプ台みたいなダサい滑走路でヒコーキを離陸させなければならないから、です。

 

もう……

みるからにダサくて弱そうです。↓↓

 

うわーーー

ありとあらゆるところがダサいですね。

 

こんな惨めなフネに乗り込まなければならなくなったら、

もう拷問ですね。。。

 

やっぱり

建築的、機械工学的にきちんとしたものは

 

みるからに美しいです。

旧帝国海軍のフネもそうでした。

 

兵頭先生の引用。

 

シナ製の新造空母が、米軍艦並みの「ダメージ・コントロール」思想を、その設計に反映しているかどうかは、大いに疑問である。この「正規空母」にかぎらず、シナ軍は万事、シリコン注入で腕だけ太くした男のようなもので、みてくれによる威嚇だけは一流だが、じつは肉体労働すらも苦しく、ホンモノの格闘戦になってしまった場合には惨めすぎる敗滅が待っているだけだろう。

(同書99ページより)

 

 

 

□□□□□□□□

え。さて……

 

軍港めぐりのあと、鎌倉へ行ったのですが、

 

鎌倉上空。

スーパーホーネットが飛び回っていました。

 

ロナルド・レーガンの艦載機でしょうか??


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