サービスも設備も雰囲気も
なにもかも完璧なホテルニューグランドのスイートルームに
あえて難癖をつける
……という
まったくヒドイ内容の記事です。
ほんとうにヒドイ奴です。
悪質クレーマーという奴でしょう。
皆さん、こんな奴 相手にしない方がいいです。
ようするに
仁ちゃんが好きなわけです。
渡辺仁(わたなべじん)が。
東京帝室博物館(1937)……
あのトーハクの渡辺仁が。
仁ちゃんの特徴と言えば
(↑↓2枚ともトーハクの画像)
①ゴージャスな石の空間
②照明器具の意味不明なトゲトゲ
これに決まっているわけです。
文句のある方は大勢おられるでしょうが、
これに決まっているわけです。
さらに追加して
③あくどいジャパネスク趣味
というのもありますけど
(トーハクの鬼瓦、ホテルニューグランドの火炎太鼓時計&天女)
話がややこしくなるのであえて無視します。
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で、仁ちゃんの20年代の作品
ホテルニューグランド(1927)
本館ロビーが仁ちゃんしていることは誰にでもわかるわけです。
①ゴージャスな石の空間↓↓
②照明器具の意味不明なトゲトゲ↓↓
仁ちゃんの仁ちゃんによる 仁ちゃんでしかない空間。
で、
ここまでみせられると、本館のスイートルームに宿泊したくなってみるわけです。はい。
仁ちゃん建築の中で寝泊まりしてみたくなってみるわけです。はい。
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ようやく本題です。
やってきました……
本館グランドスイート415号室。
ドアはこんな。
シンプルかつクラシック……
本館の角部屋です。
ザ・カフェの真上。
あと「AD1927」と刻んである真上です。
明かりがついている部屋がそれ↓↓
(つまり、電気を消し忘れた、ということはいうまでもない)
港ヨコハマの海岸通りを桜木町駅の方から流してゆくと、並木の木の間がくれにホテルが見えてくる。「アレッ、この四階建てが……かのニューグランド?」と、初めての人はたいていそう思ってしまう。それほど、ひかえ目でおだやかな表現の建物だ。隅が丸く作ってあるのが、こうした女性的な印象をことさら強調してみせる。目だつところといえば、アーチと角の壁面に飾られた「AD一九二七」の銘記つきのアール・デコ調の飾りくらいだろう。
(藤森照信著、筑摩書房「建築探偵の冒険 東京篇」171ページより)
かわいいお花がお出迎え。
トマス様
お帰りなさいませ
いつもありがとうございます
どうぞごゆっくりお寛ぎください
支配人さんの直筆メッセージ付き……
ありがとうございます。
2回目以降の宿泊だともれなくメッセージ付きなのか?
それともスイートルーム限定のメッセージなのか?
そこらへんはわかりませんが。
お花はスイートルーム限定だろう。たぶん。
部屋の様子です。
いいね、いいねえ。
以下、浮かれて写真を撮りまくるトマス・ピンコ。
絵だらけ。
でも
どんな絵が飾ってあったか
そこらへんは確認していません……
ベッド。
寝心地最高。
いつも旅先ではうまく寝つけないトマスですが、
T子さんいわく、
「珍しい。あんた、イビキかいて寝てたよ」
ベッドルームのわきにクローゼットがあります。
この画像の右側になります。
浴室はシャワーブース付き。
画像右手 曇りガラスの中にトイレがあります。
このトイレはちょっと抵抗がある人もいるかも。
全然見えませんけどね。
ゴージャス極まりない……
シャンプー、石鹸等は
ブルガリ……
未使用分は全部持ち帰ったことは申すまでもない(笑)……
こんな流し みたことない……
すばらしい。
文句なし。
……………
なのですが……
………
……
部屋を一通り見回して
残念な事実に気づく トマス・ピンコでありました。
仁ちゃんはいない。
と。
①ゴージャスな石の空間
→100年の時の流れにすり減った石の空間を
勝手に妄想していたのだが、実物は新品のピカピカだった。
②照明器具の意味不明なトゲトゲ
→そんな趣味の悪いものあるはずがなかった。
だが、
しいて、深読みするならば……
八角形の鏡が……
トーハクの壁面にしきりに繰り返される八角形を元にしているとか??
あの鏡ははたして
仁ちゃんリスペクトの産物なのであろうか??
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以下、
おまけです。
スイートルームの特権としまして
タワー館の16階 「ザ・クラブ」を利用できる、というのがあって
さっそくいってみました。
ルームキーのほかに エレベーターのキーがもらえまして
そのカギをエレベーターにさしこむと行けるという
なんかセレブちっくなシステム。
ザ・クラブ の御様子↓↓
↓↓眺望はイマイチかな。
山下公園側でもみなとみらい側でもないのでね。
PCが用意されていて、一仕事できそうな感じでした。
また、
部屋に用意されているよりも紅茶ティーバッグの種類が多かったので
いくつかお持ち帰りさせていただきました。
(セルフサービスだが 紅茶・コーヒーが無料なのである)
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あと、本館グランドスイートの眺望ですがね。
だいたい予想はついてたんですけど……
銀杏並木が邪魔で 眺望はききません。
氷川丸もなんだかよくみえない。
「角部屋」ですけど
都会のまんなかの角部屋ですからね。
景色はよくないです。
ベイブリッジ側はみえなくもないけど。
それほど景色がいいわけでもない。
夜景にうっとりしたい方には本館はおすすめできません。
↓↓
朝の光景。
これもグランドスイートの窓からみたところ。
ちょうど
大桟橋に「にっぽん丸」がやってくるところがみえました。
(赤い煙突の船)
いやしかし――
・仁ちゃん要素がない。
・眺望がきかない。
などと難癖付けましたが
値段相応の素晴らしい部屋でした。
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おまけのおまけ。
12月に宿泊したタワー館6階の部屋からの眺望も載せておきます。
ベイビューツインルーム601号室。
6階くらいの高さからの眺望が一番いいんじゃないかな?
夜景はこんな感じでした。
氷川丸&ベイブリッジ。
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さいごに。
一泊20マソの マッカーサーズスイート315号室。
あれは仁ちゃんしているのかな?
もしご存知の方おられたら教えてくださいませ。