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瀧原宮(プレ=皇大神宮) その2

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その2です。

御手洗場でずっとぼんやりしているわけにもいきませんので



ふたたび参道へ登っていきます。

「焦らしの階段」などと前回書きました……
御手洗場を見せないように、階段を曲線にしている。
というわたくしの説ですが……

こうやってみると、
「単に地形に逆らわずに階段を作ると曲線になった」
とも、おもえます……

んー、でも焦らしの効果は絶対にあるよな……


↓↓左上にみえている建物は、宿衛屋です。





階段の途中、なんかいわくありげな石が積んでありますが、
とくに説明とかありません。

結界してあったりもしないし。
謎です。

山の山頂とかに、こういうのありますけど??




ふたたび巨樹だらけの参道へ。




静まりかえった空間に
玉砂利を踏みしめる音だけが響く、というのは
なんともいいものです。




お宮が見えてきました。



でも……
ミース・ファン・デル・ローエ空間(古殿地)をまず撮影する。

やっぱしいいなぁ……


↓↓瀧原竝宮の古殿地




↓↓ 瀧原宮の古殿地。

今回の旅行を期に、自分の中で
山下裕二&赤瀬川原平のブームが起きてしまったので
前回に引き続き、彼らの対談本を引用。

これは京都御所のことをいってるんですけど――

赤瀬川 形をずっと維持していくという意味では、恒久的な伊勢神宮。でも、真ん中は空洞。
山下 でもその空洞の保存のされ方は、みごとですよね。
赤瀬川 民間の企業で考えたら、とてもできないですよ。
山下 結局、京都御所は抜け殻なんですよね。
赤瀬川 日本の文化は、抜け殻を維持することに価値を置いてるんでしょうね。

(淡交社刊、赤瀬川原平、山下裕二共著「京都、オトナの修学旅行」96ページより)

「日本の文化は、抜け殻を維持することに価値を置いている」

――そのルーツは伊勢神宮なのか?




お宮が4つ並んでいて、

参拝の順序が決まっています。↓↓

こんな辺鄙なところにある神社――失礼――
に、わざわざ来るような人は、
ま、とうぜん礼儀正しいんですけど……

僕がぼんやり観察していた感じだと――また、ぼんやりしている――

「えーっと、順番はどれだ?」
「こっちが先か?」
などという感じで、
この順番通りにお参りしている人はまれでした。

たしかに順番通りに並んでいないのでややこしいです。




メインのお宮が仲良く並んでいます。↓↓
伊勢を支配する数字「2」です。

右、瀧原宮。
左、
瀧原竝宮。

伊勢神宮のHPによるとお祀りしているのは
両方とも「天照坐皇大御神御魂」(あまてらしますすめおおみかみのみたま)
とのことですが……

瀧原竝宮の方にお祀りしているのはどうも
天照大御神の「荒御魂」なのだそうです。
(これもHPに書いてあることです)






まず瀧原宮の画像をご紹介。


瀧原竝宮との間に ずかっと杉(たぶん)の巨樹が生えているあたり、

なんともいえない乱暴さです。




「倭姫命世記」では、

「この地は私が留まりたいと思うところではない」
とか、アマテラスさんがおっしゃって
で、他のところへ行った、というおはなしになっていますが……





内宮からはるばるやってきたわたくしにとっては、

アマテラスさんがほんとにいらっしゃるところに来た。
という感じでした。

あの……

前回、スピリチュアル的なものの見方を否定しておいて、
今回、「アマテラスさん」がなんとか、書いてますが……

ここらへん難しい。
なんなのだ、オレは?





つづいて、瀧原竝宮。

両方とも、皇大神宮の御正宮のミニチュア版のようです。




↑の画像の、左端にチラッと写っているのが、
「御船倉」(みふなぐら)

伊勢神宮のHPでは
「ご神体を覆う御樋代をお納めする「御船代」を収納する倉とされていますが、古代以来の宮川の水上交通を象徴するという説もあります。」
などとありますが、

「倭姫命の御巡幸」という本によると
倭姫命がかつて使った船が納められている、とか書いてあります。

わたくしとしては、「アマテラスの誕生」の……

舟がその上に太陽をのせて陸地をめざして訪れるという太陽船の信仰は、東南アジアにひろくみられる信仰であり、そしてまたそれは日本でも古墳時代にはあきらかに信じられていました。
(講談社学術文庫、筑紫申真著「アマテラスの誕生」205ページより)

この信仰のなごりなんじゃあるまいか?
などという気もしますが。



つづいて若宮神社。↓↓

石段をのぼった上にあります。

伊勢神宮のHPによると
「古来、御祭神は詳らかでなく、天水分神との伝説が残ります」

ようするに「わかりません」ということです。

ただ、わたくしとしましては
梅原猛先生が
「恨みをのんで死んだ人を祀った神社に「若宮」という名が多い」
とどこかで書いていたのが気になります。

なんらかの怨霊を鎮めているのか……



なんだかわからない神さまを拝む……

すごい民族です。いや……皮肉じゃなく、
ほんとにすごいです。



で、最後、
長由介神社。

若宮神社へむかう石段のふもとにあります。

これまた公式HPでは
「きわめて古い由緒とされていますが、詳細は不明となっています」

またまた、堂々と「わからん」と書いている。
すごい。


4つのお宮にお参りして……
(うるさいことをいうが 神聖な数「2」…の「2」乗はもちろん「4」です)

名残惜しいんですが、
アマテラスさんの聖地をあとにします。


なんといいましても……

紀勢本線の本数が少ないもので、
一本乗り過ごすと、もうイバラキに帰れなくなりますので……



帰り道。
宿衛屋でお守りをいただきます。


橋から宿衛屋の方向を振りかえります。

たぶん、また来るんだろうな、とおもっている自分がいる。
今度は……

松阪あたりからレンタカーかな??
イバラキからクルマはちとツラい……



長い参道を通って……




16:00ごろ
瀧原宮をあとにします。




熊野街道を通って……

滝原大橋から、壮大な眺めを望みます。

大内山川です。
青く輝いております。



誰ぇぇーーーもいない滝原駅で、
ディーゼル車を待ちます。

夕陽に照らされた山々が
明るく輝いています。




お、きたきた。

16:53 滝原駅発。紀勢本線
17:28 多気駅着。




以下、律儀にイバラキまでの電車をメモっとくと――

17:39 多気駅発。紀勢本線亀山行
17:48 松阪駅着。 
滝原からの運賃は670円

18:07 松阪駅発。近鉄特急。
19:18 名古屋駅着。
運賃2580円。

名古屋駅で赤福を買い求めまして――

19:54 名古屋駅発。東海道新幹線のぞみ
21:33 東京駅着。
運賃10890円

22:09 上野駅発。常磐線。
23:06 牛久駅。
運賃(東京駅から)980円+グリーン券970円。

滝原駅からの所要時間は6時間とちょっと。
運賃は、16090円、でした。

□□□□□□□□

さいごに伊勢神宮でいただいたお守りの写真を載せておきます。

左2つ、皇大神宮(内宮)でいただいたもの。
右の青いのは、瀧原宮でいただいたものです。

瀧原宮のは地味ですが、
あの御手洗場の色あいに似ていて、いいな、とおもいます。



皇大神宮のお守りのアップ。
鈴がキュートです。

外宮でもいただいてくるべきでしたが……
なんせ撮影機材が多くて……ムリでした。



以下、また自分向けのメモ――

2日間の(明治村・伊勢神宮)の
撮影枚数は1907枚。
トータルのサイズは約123GBで……

128GBのCFカード1枚分ですが、

でも、まあ、
いちおう
128GBのCFカード2枚持っていったのは良かったです。

1枚だけだとあんまりバンバン写真撮れなかったとおもうので。





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