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「没後40年 熊谷守一 生きるよろこび」東京国立近代美術館・パレスサイドビル

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竹橋の 東京国立近代美術館へ。

「クマガイモリカズ」を見に行きました。

 

この人のコトバで

「絵描きくさいのはやり切れない。

それは大変な欠点です」

 

というのがあるが、なにやらすさまじいことを言っている気がします。

 

だいたい世の中は「~くさい」ヤツだらけなのです。

 

「小説家くさい」ヤツ

「アーティストくさい」ヤツ

「大学生くさい」ヤツ

「ビジネスマンくさい」ヤツ

「公務員くさい」ヤツ

「業界人くさい」ヤツ

……えんえんとこのリストは続くことでしょう。

演技が鼻につくヤツばかりです。

 

といって「僕は演技をしてません」

というヤツもけっこういたりするのですが、

そんなやつは大抵

「アナーキストくさい」ヤツ

「自由人くさい」ヤツ

「ヒッピーくさい」ヤツ

で、やっぱりなにかしらの「演技」をしていたりして

がっかりすることがほとんどです。

 

そんな中で 絵描きの世界で突き抜けちゃっている二大巨頭は――

・バルテュス

・クマガイモリカズ

この二人で……

 

・バルテュス→「絵描きくさい」演技を徹底的に追求→絵描き界の帝王。魔王。

・クマガイモリカズ→「絵描きくささ」を放棄→ゼロ絵描きへ。

ということになろうかとおもいますが……

 

両者ともこんな「図式」なんてもの ハナから問題にしていないことでしょう。

 

ともかく(クマガイモリカズからいったん離れますが)

巨匠・会田誠の

「わだばバルチュスになる」

というふざけた落書き

が、感動的な理由はそのあたりの「演技」にあるのではあるまいか?

 

□□□□□□□□

もとい、熊谷守一展です。

 

以上、たいそう偉そうなことを書いてきましたので

さぞや熊谷守一に詳しいのだろう、とおもいきや……

 

じつは、

別冊太陽「気ままに絵のみち 熊谷守一」

――これを読んで、「いいな。いいな」とおもっていただけ。

 

ホンモノのクマガイモリカズ作品。初体験です!!

 

当たり前すぎるほどあたりまえのこと書きますが、

やっぱり実物はいい……

 

本でみて とくになんともおもわなかった

↑↑「雨滴」(1961)

 

に、おもわず涙してしまった。

・誰もが目にしているあたりまえのことを描くバカさ。

・これを画題にしてしまうバカさ。

・これをまじめに描くバカさ。

・他人の反応とか無視しきっているバカさ。

 

そして「赤」の輪郭線の美しさ……

 

ネコもよかった。

3月までやってるから……会期中にもう1回 会いに行きたいところです。

 

近代美術館。

 

谷口吉郎先生の建物もいいです。(吉生先生のパパ)

 

 

 

古き良きモダン。

 

 

□□□□□□□□

おとなりのパレスサイドビルにもちょっと寄りました。

 

林昌二先生の作品。

 

こっちはなんかレトロSFっぽい雰囲気。

 

 

 

おとなりの近代美術館を見下ろします。

 

 

 

 


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