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ホテル日航つくば(磯崎新)・中国料理 桃李(桃花林)

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プイプイモルカーを新車で注文したい、今日この頃……

(でもトヨタの某ハイブリッド車にしました)

 

えー 一昨年に宿泊したホテルのご紹介。

なぜ、今頃? というと、

いろいろがっかりしたからです。

とくに趣味の悪い黒いソファにがっかりしたからです。

 

磯崎新設計のホテルにがっかり。

 

――はい。

ホテルの運営がどうこう、ではなく、

建築(とくにインテリア)にがっかりしちゃったわけです。

 

がっかりしちゃった経験を書いてもな―……と、おもって書きませんでした。

あとはこのすぐあとに軽井沢旅行に行ったりしてるので

そっちの記事を書くのも忙しかったのだろうとおもわれます。

 

□□□□□□□□

もとい、

2019年の9月

その当時、このホテルは 「オークラフロンティアホテルつくば」と名乗っていました。

今は 「ホテル日航つくば」という名前らしいです。

 

それと中国料理・桃李ですが

これまた2019年当時は 「桃花林」という名前でした。

 

□□□□□□□□

9月某日

まず 笠間稲荷にお参り、そしてうなぎ量深でうなとろろをいただきました。

(2019年10月2日の記事)

それから大谷資料館にむかいました。

(2019年10月3日の記事)

 

で、それからつくば市中心部。

Arata Isozaki & Associates による

Tsukuba Center Building のホテルに宿泊したわけなんですけど。

 

あこがれの磯崎新建築にとうとう泊まったわけなんですけど……

 

 

 

……1年以上経過して

今の今、この記事を書いている理由と言うのは、まず、

 

年明け、少々時間があったので、放ったらかしにしていた

「オークラフロンティアホテルつくば」の写真を ようやく整理した、

ということがあります。

 

それから、ですね――

 

重大なことがわかったんですよ。

 

それは、

竣工時のつくばセンタービルのホテル棟(当時、筑波第一ホテル)の

客室インテリアは倉俣志朗の手によってデザインされていたのだが、

2000年5月 第一ホテルの経営破綻により、

倉俣志朗デザインの家具は破棄されてしまった。

 

――という事実。

つまり、

1983年の竣工時は、

こんなダッサイ インテリアではなかった。

 

ということになるわけです。

 

ごめん、磯崎先生……

 

磯崎新のホテル泊まったんだけど、

くそつまらねえ――

ほんとダッサイの……

 

とか、おもってたんですけど。

 

磯崎先生は関与してない訳ね、このダサさ。

 

もとい……

この部屋、何階かは忘れたんですが、

「デラックスツイン」という部屋だとおもいます。

 

おわかりいただけるだろうか、

このダサさ。

 

T子さんのスニーカーだのバッグだのが転がっていますが。

 

なんだ、この椅子……

 

ダサさの極みが このソファ&椅子――

 

なんすか? このセンス……

ど田舎の成金の応接間的な、この薄っぺらさ……

 

このアグリーな物体を撮りながら

「え? 磯崎新って??……」

と頭の中に「?」マークがいっぱい浮かんでいたのを思い出します。

 

でも、繰り返しますが、

竣工時はこれじゃなかったわけです。はい。

倉俣志朗のインテリアが見たかったな……

 

窓。

 

磯崎新の代名詞みたいな

あの正方形窓です。

 

完全に忘れてますが、

たぶん 「A」のレバーをまわして↓↓

 

「B」の金具を操作すると開くのではないでしょうか。

すごく重かったような記憶があるな。

 

えーと、とつぜん水戸芸術館ですけど↓↓

去年の12月、クルマの免許の更新があったので水戸へ行きまして

ついでに撮ったのですが

(あの頃はルナと一緒だった……)

 

この水戸芸術館のタワー同様、

ホテルもやっぱり 視界は悪い。

外はほとんどみえない、というのが磯崎建築の特徴のようにおもいました。

 

総じて磯崎建築というのは

サービス精神というモノに欠けているとおもいます。

 

ホテルに戻りまして、

お風呂。

 

ビジネスホテルですね。

 

竣工時はもっとかっこよかったのかな??

とにかくインテリアにはがっかり。

 

「磯崎建築なのだ」「ポストモダン建築の代表的作品なのだ」

という意識は このホテルの運営会社には皆無らしいですな。

 

なんでオリジナルの家具 捨てちゃったんだろう??

 

廊下の様子。

 

自販機コーナー

 

エレベーターの天井部分。

これはかっこいい。

 

磯崎の磯崎による あの「正方形」が繰り返されております。

 

フロント脇のロビーみたいな空間。

 

いや、ロビーなんでしょう。

この椅子もオリジナルじゃないんでしょうなあ……

 

村野藤吾っちの 箱根プリンスのロビー――

あの村野藤吾デザインの椅子が並んだ壮麗なロビーを思い出します。

まあ、宿泊費高かったしねえ。

芦ノ湖畔というロケーションもあるし。

簡単に比較しちゃいけないけど。

 

ロビーから階段をあがって 2階は結婚式場なのかな?

 

↓↓凝りに凝ったドア。

こんなところにカネかけるかね。

従業員用のドアよ。

こういう狂気は好きです。

 

メインエントランス、だとおもう。

 

正直な感想をいうと、超豪華なラブホみたいな印象。

というか、ラブホ建築は 磯崎建築の影響下にあるのだろうか?

とか考えたりする。

 

えーと、ですね。

たしか国体が茨城で開催されていて、

で、その選手の団体がいくつか このホテルに宿泊されているようでした。

 

その悪影響があとあとありました、

が、あとで書きます。

 

「歓迎〇〇県〇〇選手団様」

とかいろいろ書いてあります。

 

メインエントランスを入るとこんな光景が目に飛び込んで来る、という図。

 

たぶん建築史に詳しい方なら、「ここは〇〇の引用」とかわかるんだろうが、

無学なのでわからない。

 

天井部分はオットー・ワグナーのウィーン郵便貯金局(1912)なのかな??

 

で、その右側がフロント。

 

いろいろ写真を撮ってはいるのだが……

 

2019年9月

その一か月前に 村野藤吾先生の箱根プリンスを見ちゃってるわけ……

 

あのすさまじいのを見ちゃってるので

どうしても比べてしまう。

 

つくばセンタービルというと ポストモダン建築の代表格みたいなシロモノですが、

んー、フロント&ロビーは

ちょっとがっかりだったな。

 

ホテル建築に関しては やっぱし村野藤吾が抜群にうまいのではなかろうか?

とかシロートが偉そうに書いてしまっています。

 

えーと、モンローチェアっていったっけ?

 

背もたれの曲線 マリリン・モンローの身体の曲線から導き出された、とか。

なにかで読んだ。

 

んー、なんか、すごいな……

 

天井の格子のリズムが

まったく階段と噛み合っていないわけですよ。

 

な、な、なんなんですか?

なんだかだまし絵みたいな世界。

 

べらぼうにカネをかけて

だまし絵の世界を作っている感じ。

 

日本国がめちゃくちゃカネがあった時代の産物。

 

で、ここが2階のエントランス↓↓

さっきのは1階のエントランス。

 

うまく説明できないんですけど……

かつてはこのドア↓↓

を抜けると、真正面に西武が見えたんですよね。

 

つくば……というかイバラキ県南の中心部、という感じが

ホントありました。

 

西武っていつ撤退しちゃったんだっけ?

 

↓↓2階から1階のエントランスを見おろしたのではないだろうか?

ちょっと空間がどうやって構成されていたのだか、わけがわからなくなっている自分がいる。

 

このあたりが磯崎マジックだろうか。

 

 

 

で、夕食は 別館に入っている 「桃花林」へ。

 

「蘭」という 7000円のコースをお願いしました。

 

とても美味しかった記憶があります。

当時のメモを見返しますと、

「ウェイトレスさん 黒い制服」

などと書いてあって思いだしたのですが、

シックな黒い、チャイナドレスっぽい服装でした。

 

あと、よくおぼえているのは 先ほど触れた「国体」関連じゃないかとおもうのですが、

となりの席の男性三人組が えんえんゴルフのはなしをしているのですよね。

やけに若くて、

ビジネスマンがゴルフやりに来た というような年齢ではないので

「国体」関係かな? と判断したんですけど――

 

とにかくそやつらの会話が なんだかバカっぽくて(失礼) うるさかった記憶があります。

 

しかし。

食事はよかった。

まずは黒ウーロン茶かな??

 

・前菜四種盛り合わせ

 

メモに 「キクラゲ 自家製チャーシュー タコ とあとなにか」

などと書いてあります。

 

レンゲにのっかってるのが、タコかな。

 

・蟹肉入りふかひれのスープ

 

メモに「スープ 上品なあじ」

と書いてあります。

 

・北京ダック

これだけですか。これだけですよ。

 

・帆立貝の貝柱湯引き葱、生姜風味

 

メモ 「ホタテ+セロリ セロリセロリしてない」

どうやらセロリが下にあるらしいです。

で、わたくし セロリが苦手なのですが、

セロリの苦みがなくて食べられたようです。

 

お箸。

金属製で珍しいので撮ったのでしょう。

 

韓国料理屋さんでみたことがありますが。

 

・常陸牛モモ肉の豆豉炒め

 

これはメモなし。

というか食べ物の感想は 時間がたつと無意味ですね。

アスパラガスがおいしそうです。

あとお芋がのっかってるのかな??

 

・海老のチリソース煮

 

大きなエビ。

・チャーシューとレタスのチャーハン

デザートを欲張って色々頼んだのだとおもう↓↓

 

一番下のやつがコースについてくるデザート。

・季節のフルーツ入り杏仁豆腐

 

メモによりますと「メロン パイナップル なし」だそうです。

 

そうそう、これがおいしかった↓↓

また食べにこようとおもったが 行ってない。

 

ここ。うちから近いのですが、

アクセスがどうも悪くて――

駐車場から歩くんですよね。けっこう。

 

モナカ杏仁アイスクリーム。

650円。

けっこういいお値段しますね。

 

これはなんだろう。

プレーンの杏仁豆腐も頼んだのかな。

 

ジャスミン茶、でしょう。

部屋に戻りまして カードキー

 

よく寝まして、朝。

まあ、また泊まることはないだろう、とおもいます。

 

というか、書かなかったけど……

このホテル、うちから車で3、40分くらいの距離にあるんですよね。

 

で、たしか当時じゃらんのポイントがたまっていて

ポイントで泊まれるじゃん、

という贅沢な理由で泊まったのだとおもいます。

 

魚眼でフロントを撮ってみる。

磯崎新設計のホテル。

建築目当てで泊まると、がっかりするかも。

泊まらないで見物する分にはおもしろいですな。

 

というか、このあたり。つくば市中心部。

伊東豊雄の立体駐車場とか 谷口吉生建築とか

菊竹清訓の塔とか すさまじい建築スポットだったりするけどね。


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