以下
旅行中食べたものの写真をべたべた貼っていくだけの記事ですが――
まずはトマス・ピンコらしく(?)戰前アサヒグラフの画像。
昭和2年(1927)12月14日號 28ページ
横濱に出來たホテルニユーグランド
二百三十萬圓の巨費を投じて出來た横濱港頭のホテル・ニユーグランドは十二月一日から華々しく開業したが、この日京濱間の有力者約二千名を招待し盛大な祝宴を擧げた。
【寫眞】は新餘興場
その。開業当時の渡辺仁建築の模型が、本館一階に飾ってありました。
二年前にはなかったとおもう(たしか)
そごうの売店とトイレの間あたりです。
1927年というと 関東大震災からたった4年後。
横浜はあちこちに焼け跡が残っていたことでしょう。
個人的にたいへん気になったのは屋上部分でして――
三宅艶子お嬢さまのエッセイでよくわからなかったところが
ようやく理解できました。
あれは一九四〇年頃だっただろうか。タキシードを着て踊りに行くような風潮は日本中に消えていた時分だ。ちょっとした用事で珍しく横浜に行ったとき、夫が急に「ニューグランドに行って飯でも食おうか」と言い出した。私は久し振りのことで、びっくりしたがすぐに賛成してニューグランドに向った。
夏の間は屋上(ルーフ)で納涼ディナーとでもいうのを催しているらしく、私たちはそこに上って行った(今のニューグランドではそこが改装されてメインの食堂のようになっている)。ルーフといっても屋根があったが、海からの風がはいって涼しかった。ここに来るとダンスも出来るのかしらと思われるように、バンドがどこか陰の方にいて音楽がきこえている(でもダンスなどもちろん出来なかった)。
(中公文庫、三宅艶子著「ハイカラ食いしんぼう記」249-250ページより)
屋上で食事、というのがよくわからなかったのですが、
なるほどこういう屋上だと食事はできそうです。
(模型でも小さなテーブルと椅子が置かれている)
もちろん1940年というと創業から十数年経っていますから、なにかしら変化があったのかもしれないですが。
艶子お嬢さまが「屋根」といっているのは、白い骨組みたいなアレのことか?
よくわかりませんが。
(むしろ謎が深まったのだろうか)
ホテルニューグランド。
ピーターラビットとなにやらコラボしているらしく、
あちこちにぬいぐるみが飾ってありました。
個人的にはスヌーピーとコラボしてほしいのですが、
あの子は帝國ホテルにとられちゃってるからなぁ……
クリスマスツリー
本館のクリスマスツリー、しっとりした雰囲気で好きなのだが、
撮り忘れた。
これはタワー館のもの↓↓
ザ・カフェでの夕食。
毎度毎度のレモンスカッシュ。
1201円也。
こんなに高かったっけ?
しかし、こんなものは他では飲めない。
パン。
バゲットというほうがいいのか。
しかしザ・カフェのお姉さんは「パン、おかわりいかがですか」と聞いていたから、
これは「パン」なのである。
もとい、ここの……ニューグランドのパンが最強だとおもう。
もちろんおかわりします。
コンビネーションサラダ。
野菜、しゃきしゃきして寸分の隙もなし。
クリームコーンスープ
冬はこれに限る。
ビーフシチュー。
はじめて頼んだがおいしかった。
お肉もジャガイモもニンジンもすべてうまし。
奥のブロッコリーの左側の物体はバターライスである。
パンを頼むとき、ビーフシチューにバターライスが付いておりますが、よろしいですか? といわれました。
それがこれ。
T子さんのドリア。
個人的には薄味なんだよな。お漬物かなにか欲しくなる。
が、T子さんは不満はないらしい。
プリン アラモード
T子さんのいちごパフェ
3415円也。
いちごフェアは 2月28日までやっているそうです。
てっぺんに金箔がのってます。
半分くらい食べさせてもらいましたが……上品。
ビジュアルは「やりすぎ」……とおもいますが、味はあくまで上品。
食後にカプチーノ。
ごちそうさまでした。
今回の旅行「かながわ旅割」とかいうのを使ったのですが、
食事のクーポン6000円ついてきました。
それをこちらで全額使う。もちろん6000円では足らないですが。
売店のショーウィンドーにいたシュタイフのうさぎさん。
このあと、ルームサービスでしか頼めない「クープニューグランド」を頼みたかったのですが、
あまりにお腹いっぱいでさっさと寝てしまい――
翌朝。ル・ノルマンディ
写真の雰囲気がすごい早朝みたいですが、
8時半ごろだとおもいます。
サラダ。
夕食のサラダもそうだったが、
よくまあ新鮮な野菜を調達してくるものだ。。
パン。
言うことなし。
万平ホテルの朝食のパンと双璧だとおもう。
……と偉そうなことを書いておく。
(万平は一度行ったきり……)
今回の目玉はこれかな↓↓
市販の……プラスチック容器に入ったジャムじゃなくて、かっこいいガラス容器にジャムが入ってた。
なんか贅沢な気分です。
オムレツとソーセージ。
あの……お客の目の前でオムレツ焼いてくれるサービスは、
もう見られないのだろうか。
コロナ前が懐かしい。
スヌーピーとクリスマスの飾り。
あ。スヌーピーは私物です。
ル・ノルマンディからの景色。
14階から山下公園を見おろす。
で、このあとホテルをチェックアウト。
氷川丸を見学。
横浜駅周辺で買い物というスケジュール。
高島屋の千疋屋総本店で――
飲んだアップルジンジャーはとてもおいしかった。
夕食はスペイン料理のカサ・デ・フジモリ
関内にあります。
はじめて行きました。
……まあ、もう行くことはないとおもいますが。
雰囲気は、御覧のようにめちゃくちゃかっこいいが。
味が……濃すぎた。
スタッフも……なんかいまいち。
ただ――
味は薄めで上品。スタッフは完璧のニューグランド経由で来てしまったのはよくなかったか。
あと、酒のみにはたぶん、濃いめの味の方がいいのか?
写真、空席が写ってますが、
これからバンバン人が来て、いつの間にか満員になりました。
ジンジャーエールを頼むと ウィルキンソンのジンジャーエールが。
毎日うちで飲んでます。
いや、これは文句ないです。
いつもライム味を加えているもので、
レモンもおいしいとわかった。
これは収穫でした。
パン……バゲット……
ニューグランドのを食べてしまった後だと、
何かが足らない気がしてしまう。
おいしいのだが。
パエージャコースというのを頼みました。
前菜はとてもおいしかった。
エビのアヒージョ
右側のマッシュルームもおいしかった。
生ハムと、なんとか貝のマリネ。
どちらも美味。
スープから、だんだん濃い味になってくる。
たまごがはいっていてとても濃厚。
サラダ……
どうしてもニューグランドと比べてしまう。
公平ではないとわかっているのだが。
いまいち。
で、肝心のパエージャ。
パエリアなんですがね。
見た目はすごいんですが。
美味以外にありえなさそうなんですが。
んー
油っこくて……なにがおいしいのだかわからず。困りました。
レモンをかければいいんじゃないか? とT子さんがいうのでやってみたが、
やはり油っこい。
パエリアというのはこういう食べ物なのか?
たまたままずいのにあたってしまったのか?
今写真でみると、やっぱりおいしそうなんですが、おいしかった記憶はまったくない。
しかし――流行ってたんですよね、カサ・デ・フジモリ。
金曜の夜、ということもあって盛り上がってました。
皆、なにを求めているんだ?
酒か。
「水曜どうでしょう」で どうでしょう軍団がスペインのパエリアを食べるくだりを見て以来
パエリア、非常に気になっているんですが、
おいしいパエリアってどこで食べれるんでしょうかね。
さいご。
ニューグランドの噴水を見物しまして帰宅。
いつもは電車利用でしたが、
今回はがんばってクルマでの旅行。
イバラキー横浜は、
行きは3時間半 帰りは2時間少し。
あっという間に帰りました。