あいかわらず古い本をあさっております。
「サンデー毎日」昭和12年11月21日號
まず……デカい。
↓↓右隣の水色の冊子の大きさがA4なので……
B4かな。戦前サンデー毎日は。
当時のアサヒグラフも同じサイズです。
カラー印刷ですが、
「カラー写真」ではなくて「印象派の絵画」ですね。このタッチは。
ちなみに江川なほみさんという方。新興キネマの女優さんらしい。
内容。
水久保澄子の離婚について触れてまして……
というか、これ目当てで買った。
最近の有名な野球選手の結婚とかにはまっっっったく興味がないのだが、
小津安二郎が惚れていた女優の離婚問題はすごく気になるわたくし。
水久保澄子と赤ちゃん、そして元ダンナ。
こんな写真ははじめて見ました。
不届きなダンナはタンフッコとかいう野郎らしい。
(フィリピン人である)(日本帝國に醫學の勉強に來ていたんである)
この名前も……はじめて聞いたかも。
こやつとはダンスホールで会って知り合った由。
フィリピンの大金持ちとかいう触れ込みだったのだが、
いざフィリピンに渡ってみたら掘っ立て小屋同然の家だったという。
小津安っさんがもうちょっと頑張っておれば、こんな結果にはならなかったはずだ。
が、彼はあまりにシャイすぎたのだ。
まあ、この話題は興味がある人もいるかもしれないから
あらためて記事を書くかもしれません。
お次。
「映画ファン」昭和28年3月号――
これはジャケ買いです(笑)
淡島千景さま目当てで買った。
15~6年のカラー印刷の進歩が見えます。
戦前の「サンデー毎日」は印象派の絵みたいでしたが、
戦後はちゃんと「カラー写真」になってます。
髪型は完全にサザエさん(笑)
ジャケ買いだったが中身も凄くて……
というか、日本映画の黄金時代で、凄くない訳がないわけで……
デコちゃん。(高峰秀子)
いかにも「カラー写真」用の衣装という気がする。
ひたすらに可愛い香川京子ちゃん。
(「切に自重を望みたい」って偉そうなコメントは……???ですが)
(スキャンダラスな子なら分かるが、香川京子に??)
岸恵子ちゃん。
と、ビッグネーム揃い。
(この写真は背景の模様が若干気味が悪い)
(モノクロ写真の感覚で撮っているんだろう)
(そういう目で見ると、薔薇の色はルージュの色と揃えた方が良かった)
(その点 ↑のデコちゃんの写真はうまくいっている)
記事。
「お茶漬けの味」はけっこう流行ったらしい。
まあ、こうスター揃いでは流行るのは当たり前か。
小津監督の次回作は「東京物語」という作品らしいです。
皆樣、期待いたしましょう(笑)
となりの写真は小津組とは関係なし↓↓
さいごに
日本織物出版社「和服のスタイルブック」(1951)(昭和26年)
というのも女優さんの写真勢揃いで凄かった。
やっぱり綺麗な淡島千景さま。
↑表紙、誰だろう。
原節ちゃんにしてはふくよかすぎるし……