ホホホ。本日はスイーツのご紹介ですのよ、奥さま。
こないだトーハクへ行った日、
締めくくりは神保町でございましたもので…
最近気になっていた洋菓子店「柏水堂」へ行ってみましたの。
そこで「プードル」を買いましたの。
可愛いのよ。
おもわず写真を撮ってしまいましたわ↓↓
お味は、あたくし、見た目から濃厚なのを想像しておりましたが
けっこうあっさりしてすこぶる良かった。
奥の「ガトーショコラ」(たしかそんな名前)もまた、甘すぎず、
あぶらっこくもなく、派手すぎず、(良い意味で)古風なお味でございました。
値段はどちらも400円前後だったとおもいます。
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などと…いいながら、
けっきょくはなしは小津安二郎に落ち着いてしまうのが
当ブログの最大の特徴であった。
貴田庄という人の「小津安二郎をたどる東京・鎌倉散歩」
の九章「神田界隈を歩く」の中で柏水堂が紹介されていたのあります。
しかし、小津が彼の「グルメ手帖」に載せた神田界隈にある店で、今も健在で、コーヒーや紅茶を飲める店は、ただ一軒しかない。それは洋菓子の店で、奥でコーヒーを飲み、洋菓子を食べることのできる「柏水堂」である。場所は、神田神保町の交差点から靖国通りを、少し駿河台下方向へ行ったところにある。
柏水堂は、昭和四(一九二九)年にレストランとして創業したとき、神田神保町の交差点から水道橋方面に少し行った南側にあった。小津監督が図入りで手帖に書いた、昭和三十(一九五五)年ころも、まだそこにあった。
(青春出版社「小津安二郎をたどる東京・鎌倉散歩」148ページより)
この本にはいちおう簡単な地図も載っているんだが、
神保町あたりは入り浸っているので、この文章だけで
「ああ、ひょっとして、あそこかな」とわかった。
とくに調べることもなく行ってみると、はたしてその通りであった。
でも…
このプードルちゃんは驚愕でした。
本にはそんなこと書いてなかった。
この白いプードルちゃんが
陳列棚のなかに二、三十匹ぞろぞろ並んでいる様は
それはもう悶絶するようなかわいさで…
…で思わずおみやげに買ったというおはなし、でした。