「色の道商売往来」「ラブ・ヴァージョン365日」感想
ちくま文庫、というやつは 巨匠先生の全集をばっちり安価に揃えていたりして、 あるいは毛唐先生のけっこうマイナーな作品も網羅していたりして、 「オホホ、わたくしインテリ御用達でございますのよ」 というような顔をしていながら、じつはエロ本の宝庫であったりする。 今回…わたくしがブックオフの100円コーナーで購入いたしました 3冊のちくま文庫 ・小沢昭一・永六輔「色の道商売往来」...
View Articleセルバンテス著「ペルシーレス」感想
正式なタイトルは 「ペルシーレスとシヒスムンダの物語」 ちくま文庫で上下巻。 この前、バルザックの「セラフィタ」の感想を書いたときに ちょっと触れたミゲル・デ・セルバンテスの失敗作です。 なんかもう一度読みたくなって読んでしまった。 そしたら、素直におもしろかった。 なんつっても「ドン・キホーテ」のセルバンテス先生である。 …う~ん、というか、月末までに会社の報告書を書かねばならない、...
View Articleゆりたんのすべて。その47
今日は ゆりの特徴をかいていこうと思います。 特徴①やはり足は短い。 こうやって毛づくろいしているところをみると やっぱり足が短いのがバレます。 他のネコがこういう姿勢をとると どこか柔軟体操をするバレリーナみたいな構図になりますが、 ま。毛づくろいに他ならない、ですな。 あと気づくのは… 特徴②舌は長い。 舌が異様に長いです。 人間どもの手足にガブッと噛みついて、 怒られるとぺロぺロなめます。...
View Article8月のおわり トーハクへいった その1
8月最後の日、上野へ行きました。 とにかく上野が好きなのだから仕方がないです。 こんな、すさまじい雲が浮かんでいました。 本当に明日から9月がくるのだろうか、心配になりました。 実は8月がもう一回繰り返されるのではないでしょうか。 井田寛子おねえさん!(NHK・9時40分) ぼくたちは巨大な陰謀のただ中にいるのではないでしょうか? 上野駅そば、こんなハイカラな…...
View Article8月のおわり トーハクへ行った その2
以下、トーハク平常展の感想 …というほど熱心には見てませんでしたが、 雪舟の「破墨山水図」が今、見られます。 平日に行きゃ、国宝を独り占めできます。 僕は十分かそこら見てたが、飽きないな、これは。 フラッシュたかなければ撮ってもよろしいとのことだったので、 撮ってみたが、ま、全然よくないですね。 ググっていただいた方がはやいか、と。 ↑この画像の上には雪舟先生ご自身が書かれた文章が...
View Article柏水堂のプードルちゃん
ホホホ。本日はスイーツのご紹介ですのよ、奥さま。 こないだトーハクへ行った日、 締めくくりは神保町でございましたもので… 最近気になっていた洋菓子店「柏水堂」へ行ってみましたの。 そこで「プードル」を買いましたの。 可愛いのよ。 おもわず写真を撮ってしまいましたわ↓↓ お味は、あたくし、見た目から濃厚なのを想像しておりましたが けっこうあっさりしてすこぶる良かった。...
View Articleゆりたんのすべて。その48
あんがい、ゆりは もの持ちがよいというおはなし。 ↓これは、 ゆりがうちに来た翌日あたりに撮った画像ですが… このピンク色の…ぬいぐるみですね、 職場の美しいお姉さま方にいただいた ヤギだかヒツジだかラマだかアルパカだか なんだかよくわからないぬいぐるみ なんですが… まだまだ大事に使ってますよ。 いじめてる、ともいいますが… もの持ちがよいのです。 きっと。
View Article兵頭二十八著「たんたんたたた」感想
歴史を描写するのにはいろんな方法があります。 司馬遼太郎先生のようにあくまで「人間」―― 坂本竜馬なり秋元真之なり…それぞれの人が歴史を動かしたのだ、 と見る方法もあるだろうし、 経済中心の見方もあるでしょう。 それはマルクス主義の階級闘争の見方をとってみたり、 (「カムイ伝」がわかりやすい例だな) ポール・ケネディ先生の「大国の興亡」みたいな...
View Article「勧進帳」(昭和18年11月歌舞伎座)感想
川端康成の「山の音」というのを読んでると 映画の「勧進帳」を見た、という場面がでてきた。 その日も、修一は信吾といっしょに早く帰り、戸じまりをして、一家四人で映画の「勧進帳」を見に出た。 ワイシャツを脱ぎ、シャツを着換える時、修一の乳の上や腕のつけ根が赤くなっているのを、信吾は見て、嵐のなかで、菊子がつけたのかと思った。 「勧進帳」の幸四郎、羽左衛門、菊五郎、三人とも今は死んでいる。...
View Article川端康成「山の音」感想
先週、某所へ出かけようとした矢先、 標準レンズに装着していたフィルターが割れてしまって、 カメラ無しにでかけるのは 僕にとってお侍が刀をなくしてしまったようなものであるので、 ふてくされて家に閉じこもっていた時に読んだのがこの本で、 いやはや、そういうシチュエーションのせいもあるのか、 やけにおもしろかったので感想を書きます。 感想 これは、まるっきり 小説版の小津映画みたいなシロモノなのである。...
View Articleゆりたんのすべて。その49
ゆりが… 退屈まぎれにとうとうやらかしました。 (以下、信心深いあなたはご覧にならないように……) □□□□□□□□ とうとう神棚にのぼりました。 ほうほう、 これはよい眺めじゃ。 (ゆり~、ゆりちゃ~ん… そこはダメですよぉ~) 絶景かな 絶景かな… (さっさとおりろ!こら!) む。 この白いビラビラが気になる。 (この馬鹿ゆりっ!ばちあたりめっ!) …とここでネズミのおもちゃをとりだす。...
View Article田中真澄編「小津安二郎全発言(1933~1945)」感想 その1
たとえば、 クロサワが自伝を書いてみたり (「蝦蟇の油」…すこぶるおもしろし) あるいはNHKによる「影武者」撮影の記録が残っていたり 宮崎駿やら北野武やらといった人たちとの 対談の映像が残っていたりするのに比べると まあ、テレビ以前という時代の制約というのも大きいけれども 小津という人は 「自分を語る」ということがほとんどない人 であったのだということができます。...
View Article田中真澄編「小津安二郎全発言1933~1945」感想 その2
小津に関して語り始めると止まらないのだから仕方がない。 というわけで感想つづきます。 感想②やはりA日新聞はスゲエ。 A日新聞、あるいは朝H新聞(う~む…ヒワイだな) というのは、皆さんご存知のことだろうから 簡単に説明しますが、 戦前、戦中は軍部礼賛記事をひたすら書きまくっておいて、 戦後は 「は?なんですか?誰のことですか?え?まさかオレ?」 という調子で、軍部礼賛の過去をなかったことにして...
View Articleゆりたんのすべて。番外編。ビスマルク猫オスカーのはなし。
去年の7月ごろ… 「ドイツレベル社製1/350戦艦ビスマルク」のプラモを作るのだ、 と当ブログの書き手がはりきっていたことを おぼえていらっしゃる方は もはやほとんどおられないに違いない。 はい。そうです。 当のわたくしも完全に忘れかけておりました。 忘れてしまって、造船所で放ったらかしでございました。 そんなやる気ゼロのトマス・ピンコ海軍に とうとうゆりたんが襲いかかりましたぞ。 むむ…これは…...
View Articleダンボ(1941年) 感想 その1
ダンボ スペシャル・エディション [DVD]/ウォルトディズニースタジオホームエンターテイメント ¥2,940 Amazon.co.jp 先日、吾輩はディズニーの「ダンボ」を 生れてはじめてみて、何度も号泣してしまったので 感想をば、書いてゆきたいと思うのである。 にしても、なんてかわいいのかしら、ダンボちゃん… 彼はスクリーン上に出現した もっともかわゆい生物なのではあるまいか。...
View Article「ダンボ」(1941年) 感想 その2
けっきょく読者を完全に無視した 病んだ感想が前回同様に続くのであった。 感想②とある病室にて、翌日。 登場人物紹介 ・女医:ユダヤ系美人精神科医 ・患者:ダンボちゃんのぬいぐるみを抱きしめて恍惚としている。...
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