去年の7月ごろ…
「ドイツレベル社製1/350戦艦ビスマルク」のプラモを作るのだ、
と当ブログの書き手がはりきっていたことを
おぼえていらっしゃる方は
もはやほとんどおられないに違いない。
はい。そうです。
当のわたくしも完全に忘れかけておりました。
忘れてしまって、造船所で放ったらかしでございました。
そんなやる気ゼロのトマス・ピンコ海軍に
とうとうゆりたんが襲いかかりましたぞ。
むむ…これは…
おなかにゴツゴツあたって
きもちよいです…
う~ん…あのね……
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ただ、
おもしろいのは
戦艦ビスマルクとネコとはけっこう深い縁がある、ということです。
そのあたりはいろいろなサイトで紹介されているようですが
ぼくの見た限りではこのサイトが一番要領がいいようです。
まあ、英文をぼくなりに翻訳してみますと、ですね、
冒頭はこんな感じです。
ビスマルク猫オスカーの信じられないような話。
「戦艦ビスマルクの猫オスカーの物語は本当に興味深くまた驚嘆すべきものである。このかわいい黒猫はビスマルクのマスコットであった。ただおもしろいことには、オスカーは乗船した船にはなんらの幸運をもたらさなかった。ただオスカー自身は驚異的なまでにラッキーで何度もあぶないところをいきのこったのだった。」
↑ビスマルク猫オスカー君の写真。ちと不鮮明ですが。
「オスカーは乗船した船にはなんらの幸運をもたらさなかった」
ようするに、ですね、
まず1941年5月27日、乗っていた戦艦ビスマルクが沈みます。
沈んで残骸の上でぷかぷか漂っていたところ
英国海軍の駆逐艦コサックに助けられます。
そこで英国艦のマスコットとしてネズミとりにがんばりますが、
その5か月後、コサックはドイツのUボートに沈められてしまいます。
また、漂流→救助。
で、今度オスカー君を助けたのは英国海軍の空母アークロイヤル。
ついでにいうと、5月27日のビスマルク攻撃に
このアークロイヤルは参加しています。
(あまり活躍はしていないが)
…で、その因縁かなにか知らないが…
そのアークロイヤルもまた3週間後、Uボートに沈められる。
のんきな英国紳士たちもようやく…
このネコを船に乗せると
オレたちの命がヤバイ。
ということに気づき、
オスカー君、今度はジブラルタルの基地で地上勤務を命ぜられます。
オスカー君自身にとってもこれはめでたいことではないでしょうか。
驚異的な強運の持ち主、ビスマルク猫オスカーは
さいごはベルファストの基地で亡くなったらしい。
1955年のこと。すくなくとも14歳以上だったわけだから…
時代を考えると相当長生きだったわけです。
「猫ちゃんを戦争に連れていくなんてとんでもない…」
そう眉をひそめる方も多いことでしょう。
でもですね、
戦争と動物たち、というと悲惨な話が多い中、
このオスカー君は正々堂々と生き残ったわけですからねぇ。
あと、これだけ何度も助けられているところをみると
相当に愛嬌があったのだろうとおもうわけです、はい。
ちなみにうちの戦艦ビスマルクですが、
いろいろ忙しいもので…
当分造船所でホコリをかぶることになりそうです……