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8月のおわり トーハクへいった その1

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8月最後の日、上野へ行きました。

とにかく上野が好きなのだから仕方がないです。

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こんな、すさまじい雲が浮かんでいました。

本当に明日から9月がくるのだろうか、心配になりました。


実は8月がもう一回繰り返されるのではないでしょうか。

井田寛子おねえさん!(NHK・9時40分)

ぼくたちは巨大な陰謀のただ中にいるのではないでしょうか?


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上野駅そば、こんなハイカラな…

ちょっとレンゾ・ピアノと坂茂の近親相姦っぽい建築が出来ておりました。


ちなみに大学の設計の授業で直接教わったんですが(数えるほど…)

坂先生ってけっこうおっかない人です。

今から思えば貴重な体験でしたが。



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上野へ行けば、

けっきょくトーハクへ行ってしまうわけです。


これもまた仕方がない。

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そういや

トーハク(東京国立博物館)の建物について書いてなかったので

書いてみようと思います。

竣工時の正式名称は

「東京帝室博物館」(昭和12年・渡辺仁)


というか、こうしてあらためて写真を撮ってみると、

かなり妙な建物です。

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日本を(いちおう)代表する博物館の屋根に

瓦ってのは、わかりますが…

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とにかく大理石、大理石、大理石…


時計まで、ねえ…


というか中身の機械を一度見てみたいな。

実は、カシオの電波時計だったりして…


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ステンドグラス。

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天井。ちと汚れてます。

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そういや藤森照信先生の

「日本の近代建築(下)」(岩波新書)に

トーハクのことが出ていたな、と思い出しました。


藤森先生によると、このトーハクみたいな

「伝統の形を組積造―鉄筋コンクリート造を含む―で作るという形と技術の和洋折衷」(同書19ページより)

…は、伊東忠太の「進化主義」というものに由来しているらしいです。


それじゃ、その「進化主義」というのはどのようなものかというと、


「日本の木造建築も、材料を変へ形式を変へて進化し得る余地は十分にあります。希臘の木造建築がドーリア式に進化したと同じやうな条件で、日本の木造が日本の石造のオーダーになり得る」

(同書12ページより)


ようするに

「日本の木造建築を、そのまま石造で作ってもよし!」

ということを主張したようなのです。

そのあたりが昭和はじめのナショナリズムの高まりとうまく重なりあった…

そう解釈して良さそうです。


ちなみに伊東忠太先生は、かの「築地本願寺」を作った偉いお方です。

アジア建築の権威。

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平常展をみました。

ちと用事があったので1時間くらいしかいられませんでしたが。


その2、につづく。


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