冷血でかっこいいトマス・ピンコ大先生は
元カノ……
ではなく元カメを売り払うことにした。
カメラである。
ニコンD90&ニッコール80-200㎜望遠ズームである。
F2.8である。
未練は…ない。
驚くほどに、ない。けっこういろんなところに一緒に行ったりしたんだが、
あれしたりこれしたりしたんだが、
しかし今のカレ…ではなくカメラがすごすぎるんだもん。
(D800というのを買ったんである)
デカくてシャープな7360×4912ピクセルみちゃったら
1210マン画素とかどうでもよくなってしまったんですもの。
シャッター音がズキンズキンいやらしいんですもの。
D90はあたしの官能にまるで訴えかけてこないんですもの。
↑ただ、80-200㎜のレンズケースは惜しい気がする。
革製で気合入ってんの。
黒と赤の組み合わせがゴージャスでエロいね。
発売時期はバブルの頃じゃないのかな。このレンズ。
今のレンズはこんな大げさなケース附属しませんよ。
今は布だよ。布。
ん、でもこのケースかさばるんで、購入後数年、一度も活躍の機会がなかった。
新調した70-200㎜と比べてみる(右が新品)
こうなると古いね、さすがに。
ピント合わせも遅いんだ。うるさいしね。
独特のボケ味は捨てがたいが…
でやってきたのは
ペコちゃんの不二家。
ではなくて銀座のニコンハウス。
おれんちの近所のキタムラでもよかったんだが、
なんかイベント性を持たせたかったので、
イバラキからはるばる銀座へ。
えー、さっさと結論。
いくらで売れたでしょうか?
合計二十数マンした、D90&望遠ズーム……
いくらでしょうか?
プ…
ププ……
……35000円ですって。あなた。
まーそんなもんだよね。
店のおじさんがいうダメポイントは二つあった。
①これはすごくいいレンズなのだが残念! じつに残念!
カビが生えている。オーバーホール代をさしひいて25000円
買い換えた後ほったらかしてたでしょ。(はいそうです)
あー実にざんねん。
②D90…あちゃー、D90…
これ、後継機がすごかったんだよね。すごいんだよね。
(D7000だかD7100だか?? 最近フルサイズ機にしか興味がないので、僕はよく知らん)
後継機がコケると、高値がつくんだが…あちゃー
ま。ともかく、家に置いておいてもしょうもないので
35000円で買ってもらうことにした。
元カノ…ではなく元カメを売り払った冷血漢は
博品館まで出て、博品館の前の通りをずずっと東京湾の方向へ歩いた。
えーと…
なになに
「カフセルタワーヒル」??
なんじゃい?
うわーでたー!!
わーい、
黒川紀章先生の傑作
「中銀カプセルタワービル」だ!
たぶん次回につづく。