アメフトをみるために加入したスカパーだったが、
アメフトの試合。
シーズン終了からだんだん放送回数が減ってきてしまっているので、
「仕方なく」
クルマ番組を見始めたんだが、
これが……
意外とおもしろい。
よくみてるのが「ファスト&ラウド」というのと「トップギアUSA」というやつ。
今日は「トップギアUSA」に関して、書いてみる。
↓画像は、まークルマ関係ということで手持ちの本を写しました…
「トップギアUSA」
どんな番組かというと、三人の(おそらく)三十代の男が集まって、
「どのトラックが一番タフなのか?」とか
「どの車が(富豪の)ドナルド・トランプにうけるか?」とか
「中古車で時速240kmを出すにはどのクルマを買えばいいのか?」とか
「最強の小型車はなにか?」とか
「大学生が生まれてはじめて買うべきクルマはなにか?」とか……
を、いろいろ乱暴極まりないやり方で試す、という番組。
(クルマは大抵の場合、さいごぶっ壊れる)
番組のミソは、三人の男の人選だとおもう。
僕の見るところ、実にバランス良く選んでいる。
日本のテレビ局ではちょっとマネができない感じがする。
(とかいって日本製のテレビ番組をほとんどみない生活を送っている僕が言ってもしょうもないわけですが…)
・ラトリッジ・ウッド
身長190以上のデブ・メガネ・クルマオタク。
「ホンダ」をどうも崇拝しているらしい。
ので…なんかオタク受けするテクノロジーとかが搭載されたクルマが好き。
南部出身
潔癖症の気味がある。
クルマに関するマニアックな話をはじめると止まらなくなる。
どうも自動車レースの解説とかをメインの仕事にしているらしい。
(自動車評論家ってやつかね?)
・アダム・フェラーラ
NY出身イタリア系コメディアン
ので…なにかというと奇抜な比喩を用いる。
おっさん臭い、デカいクルマが好き。(キャデラックとか)
すぐクルマを壊す。
おおざっぱで、なにかというと笑ってごまかすタイプ
・タナー・ファウスト
イケメンのプロドライバー
なのだが、背は低いのでなにかとその点を二人にからかわれる。
運転中、興奮して来ると舌をだす癖がある。
(けっこうかわいいが、極めて危険である)
すこぶる女好き…らしい。
日本製のスポーツカーがけっこう好きらしい。
「ニッサン」「スバル」「ミツビシ」というメーカー名が良く出てくる。
たぶん、番組の出来不出来は、この三人の人選が決まった瞬間に決まってしまったんだろう。
そうおもう。
結果、このてんでばらばらの人選はけっこう成功しているようにおもう。
コメディアンが喋りができるのは、当たり前として…
喋りが出来る「評論家」、喋りができる「プロドライバー」をよくみつけてきたものだ。
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んだが…人選うんぬんというよりも、
「三人の男」
というフォーマット自体、非常に有効なんじゃないのか。
安定したフォーマットなんじゃないのか、ということをちと考えた。
イギリスの小説にたしか「ボートの三人男」とかいうのがあった。
(読んだが、内容は忘れた)
落語に「三人旅」というのがある。(たしかそんなタイトル)
おとぎ話によくでてくるのは「三人兄弟」というパターン。
(たいてい末っ子、三男が成功する)
ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」は三人兄弟のおはなしであった。
(スメルジャコフは除外する、と)
タルコフスキーの「ストーカー」は
「ストーカー」「小説家」「学者」の三人組であった。
あとは…そうね、
ペトロニウスの「サテュリコン」
これも三人の男のおはなし、ではあったが…
美少年ギトンを残り二人の男で奪い合う、という構図だからなぁ??
建築で「三大巨匠」というと
コルビュジエ、ミース、ライトの三人ということになる。
キリスト教は「三位一体」
(「男」…だよね、いちおう)
「三人」
なぜなのか、考えてみたが、わかりません。
たぶん「二人の男」だと仲良しこよしになるか
敵対するかどっちかなので、
お話として安定しないのでしょう。
やはり平面を構成するのは「三」なのです。
逆に…
「四人」というと、たぶん女性キャラをいれたほうがいいようにおもえます。
人情として、「三人の男+一人の女」そうしたくなる。
またタルコフスキーの名前をあげますが…
「惑星ソラリス」は「三人の男+一人の女」であった。
あるいは
ユングに言わせると、カソリックというのは
「三位一体+マリア様」なのだそうな。
つまり「三人の男+一人の女」というわけですな。
んー…だから、どうした? というはなしですがね。
だが、考えると、「トップギアUSA」
「クルマ」を「女」とするならば…
これまたやはり、「三人の男+一人の女」という構図になるわけです。