セコニックの露出計を買ったのだが、
その感想を、ちと書きます。
あらかじめ書いておきますが、普段露出計を使いこなしている方にとっては
「ぁ? ヤロー、このどシロートが!!」
と怒鳴り散らしたくなるだろう感想であることは確実です。
あ。そうそう、ご存知ない方のために説明しますと、
「露出計」とは、写真撮影の道具です。
被写体に当る光の量を計測して、適正なシャッタースピード、絞りを示してくれるものです。
□□□□□□□□
えーなにから説明すればいいのだろうか。
そもそも…
以下に示すような↓↓
失敗作が僕には多いわけです。
戦前の建物が好き。
で、戦前の建物の中で何が好きかというと、「窓」が好きなわけです。
工業化、規格化されていないところがたまらんわけです。
だが、その前に某女に立ってもらって写真を撮ると、
けっこうな確率で失敗してしまうわけです。
原因は、窓それ自体の明るさと、某女の明るさとのギャップだろう。
(ついでにいうと黒猫を撮ると往々にしてこういう風になる)
人物だけ黒く塗りつぶしたようになってしまう。
ムードがあるといやあるんだが、どうも、気に食わない。
気に食わなくて「ああ。うまくいかない。どうしよう。ムリだ」
とかいっていると、
「ネガティブなこというな!」
とモデルさんに怒られてしまう。
これは困ったことになった。
さて、考えられる対策としては以下の通りであった。
①「スポット測光」を使う。→失敗。
画面の中央部部分、ほんとうに狭い部分だけを測光してくれるモードなんだが、うまくいかなかった。使いかたが悪いせいなのかもしれんが……
②スピードライトを使う。→失敗。
自然光だけの雰囲気が出せない。なんかむやみやたらと明るくなる。
あと、モデルさんがフラッシュが嫌いなので却下。
③三脚を使う。→ムリ。
戦前の建物だと三脚お断り、というか禁止。なのでダメ。
④マニュアル露出、あるいは細かく露出補正を試みる。→時間がかかる。
自慢じゃないけどね、newFM2いじってますので、
マニュアル露出は別に当たり前に出来ることなのだが、
これは①のスポット測光がうまくいかなかったのと同様、
カメラ内蔵の露出計がなんかこういうシチュエーションにそもそも不向きな気がする。とうぜんちまちま露出補正をかけていけばいいのだが、
やけに時間がかかる。
えー以上のような試行錯誤を経て、得られた結論。
◎そもそもTTL測光は、こういう輝度差の激しいシチュエーションに適していないのではあるまいか??
(お。アンダーライン。ここ試験にでますよ)
TTLなんぞというとなんか偉く難しい用語のようだが、
Through The Lens ――スルー・ザ・レンズ、
レンズを通して、被写体の明るさを測光すると、ただそれだけのことで。
ま。一眼レフなら必ずと言っていいほど採用しているシステムのことです。
(コンデジはどうしているんだろう? 外光式とかいうのをきいたことがあるが)
だったら、スルー・ザ・レンズじゃなくて
モデルさんに近寄って直接測光…つまり光の量を測ればいいんじゃん?
…ということになって、ようやくたどりついたのが単体露出計というものであった。
気づけばアマゾンで
セコニック ツインメイトL-208
をポチッとしていた。
届いた。
大きさは…ジッポーのライターよりほんのちょっとデカいくらいかな。
リチウムボタン電池で動きます。
プラスチック製。
あとフィリピン製。(なんかタミヤのプラモもフィリピンで作ってるとか聞いたことがあるが)
繰り返し言いますが、光りの量を測るだけの道具です。
一万円チョイするくせに写真は撮れないです。
(購入層が極端に狭いのでこんなに高いのだとおもう)
音も鳴らないし、液晶画面もないし、
ただ矢印と指針が動くだけ。
19世紀の科学の測定装置みたいなシロモノです。
以下、買ってみての感想です。
あ。肝心の窓際での撮影はまだ試みていないです。
・なんのかの時間がかかる。
撮影の流れとしては、被写体のすぐそばで測光→マニュアルモードにしたカメラの、絞り、シャッタースピードの数値を測光結果にあわせる→撮影。
一分に一二枚ペースだとおもいます。
・ネコの撮影とかはムリだとおもう。
動きの速いモノ相手はムリです。一分に一枚ですんで。
・放射能の測定と間違われる。
野外でこれをやっていると、「あの~一体なにを?」
と不安顔で通行人に聞かれてしまった。
・女の子受けはよくない。
「キャー本物のモデルさんみたい」とかいう反応を期待したんだが、
「へぇー」というだけであんまりかんばしい反応ではない。
となると、デジタル表示のごっつい露出計を買えばよかったのかも?
とかおもうが、たしか一番安いので3万くらいだったので、ちとムリ。
ま、地道に使っていきます。露出計。
あ。レフ板も買ってしまった。↑
モデルさんに光を当てる板です。1000円ちょっと。
「逆光+レフ板+絞りは開放」はポートレート撮影の基本らしいです。(伝聞情報)
助手とかいないんで、セルフレフ板。
モデルさんに持ってもらうという手もあるなー