その3です。
いよいよ建物の中に入ります。
と――……
まず見えてくるのはロビーホールのこんな光景なのですが、
カーテンには正直がっかりします。
はい。
かつては……日比谷時代は……
上の赤丸部分からは「図書室」が……
そして下の赤丸部分からは壮大な「メインダイニングルーム」が……
姿をみせたはずなのですが。
いや、もちろんその光景をみたことはないんですが。
ここ。ですが、
カーテンのかわりにスクリーンにして、
かつての様子をCGで再現して投影する? とかムリですかね??
もとい、ロビーホールからエントランスをふりかえると
こんな感じ↓↓
自由学園にしろ、山邑邸にしろ、同じですが……
扉は薄っぺらですね。
今だと、普通の民家のドアでもこれの倍の厚さはありそうだ。
エントランスから入ってすぐ、
フロントの様子はこんな感じ。
しょっぱなカーテンをけなしましたが……
良い……
この雰囲気たまりません。
と、泊まりてぇ……
えー以下3枚、↓↓
いずれもロビーホールからエントランスを狙いました。
1枚目 ホールの床面から
2、3枚目 バルコニーから
エントランスの上の部分ですが、
明石先生の「フランク・ロイド・ライトの帝国ホテル」によると
「設計図にはティー・バルコニーと記されてあったが、サロンという愛称で親しまれたスペース」
とあります。
現在は設計図に忠実に(?) ということなのか??
「帝国ホテル喫茶室」というものになっています。
そうそう、喫茶室の下は、現在売店。
これはかつてのフロントです。
(エントランスはいって両サイドともにフロントだったらしい)
以下2枚↓↓
バルコニーから売店の方角を狙います。
バルコニーからホールを見るのは飽きません。
なんかヒッチコック「裏窓」みたいな感じ? とでもいうのか?
いろいろな人の行動がみれます。
それが実に絵画的な舞台でみれる。
今でもそうなのだから
ホテルとして現役であった頃はどれほど楽しかったことか?
国籍も過去も目的も……おっそろしく多様な人たちが
このフロントロビーを行き来していたわけで……
あーあ、タイムマシンがあれば行ってみたいものです。
バルコニーからロビーホールに降りまして
↓↓ 1枚目、東を 2枚目 西を向いています。
午後ですので 西向きの写真 日光が入りこんで窓が明るいです。
えー「西」とか「東」とか書いてますが、
かつて日比谷にあった時からは方角は90度ずれています。
んー文章では説明しづらいなー
でも説明しますと……
今、明治村のこの建物は南向きに建っています。
(さらに正確にいうと「南西」のようだ)
しかし、かつての帝国ホテルは日比谷公園(ひいては皇居)を正面にしていますので
西向き正面でした。
なので(だいたい)90度ずれている。
帝国ホテル、日比谷公園、あのあたりご存じの方だと
すぐわかるかとおもうんですが、
だから……明石先生の「フランク・ロイド・ライトの帝国ホテル」で
「西」と書いてあるところは
じっさい、明治村では「南」と翻訳しないといけない。
ややこしい限りです。
さらにいうと……
このロビーホール。
窓から射しこむ日光の輝きの鮮やかさ。
光と影がおりなす無限の形態の変化、等々に心打たれ……
「やっぱ、ライトだね~」
「天才だね~」
などとおもうのですが、
フランク・ロイド・ライト御大が想定していた太陽の動きは
もちろん、明治村とは90度ずれていた。
ということです。
んんー
「レプリカ」とか――
「あのカーテンはなんだ」とか――
「方角が違う」とか――
なんかいちゃもんばっかりつけているようですが、
素晴らしいです。
ほんとすばらしいです。ありがとうございます。保存していただいて。
個人的にロビーで一番気に入ったのは
売店の裏側の
この椅子ですかね。↓↓
椅子三兄弟。
今にも喋りだしそうです。
ふたたびバルコニーから
ガシガシ シャッターを切ります。
まー上野の博物館でも同様の現象が起きますが、
午後2時くらいには 修学旅行のガキ……
いえ、生徒のみなさんはお帰りになります。
それからはすこぶる撮影しやすくなりました。
あ。そうそう照明のことも書いておこう。
柱がビルトインの照明になっているというのは
写真で見て知ってはいたのですが、
実物をみてたまげました。
「光の柱」
とでもいいましょうか?
これほど幻想的な効果を示すシロモノだとは……
これは実物を見に行った方がいいです。
写真ではわかりません。
その、ビルトインの照明のアップ。
今はLEDとかかもしれんけど……
電球とかどうやって交換するの??
たぶん、はずせるんですよね? 四角いパーツ。
たぶん……
んー……ガイドさんにそこを聞いとくべきでした。
この柱の中身はどうなっているのか??
ご存じの方、ご教授願います。
えー……まだまだ帝国ホテル続きます。
これだけじゃないんです。