内宮から……
内宮の別宮の「瀧原宮」(たきはらのみや)を目指します。
クルマで行くと、内宮から3~40分で着くらしいのですが、
電車とバスを駆使してやってみました。
まず、宇治山田駅にむかいます。
10:30ごろ 内宮前・発 三重交通バス
10:45ごろ 宇治山田駅・着
運賃 430円
1931年竣工のアールデコ建築。
「ブラタモリ」でとりあげられ、
今回の旅行で参考にした
「日本美術観光団」にも載ってますし、
さらに、さらに
トマス・ピンコといや、20年代30年代の建築には目がないときてます……
なので、写真をいろいろ撮ったのですが……
うむ。
全体としては大味な印象をうけました。
ディテールがなんか大味、というか大まか、というか。
「凝ってますねぇ」というマニア好みのポイントがない気がする。
建築的にみると。
中もなんかモサッとしてます。
意外性がない、というか。
しかし……
そう考えてみると
鉄道の駅で、かつ、「名建築」という例は――
日本にはあんましないような気がする。
東京駅はやっぱしモサッとしていて、切れ味がなく名建築ではないと思います。
原広司先生の京都駅くらい、か?
あとなんかありましたっけ?
もとい、
宇治山田駅で昼食をいただきまして
11:41 宇治山田駅発 近鉄山田線
11:42 伊勢市駅着
運賃150円
伊勢市駅でJRの「快速みえ12号・名古屋行き」というのに乗り換えます。
「快速みえ」という大層なネーミングから
どんなにかっこいい電車がくるのか、
と、おもっていたのですが……
2両か3両編成くらいのディーゼル車が
ブロンブロンとうなり声をあげてやってきたので
たまげました。
三重県というのはJRと近鉄がごっちゃになっていて
で、
よそ者からするとどっちに乗ればいいのかさっぱりわからんのですが……
今回の旅行でなんとなくわかったのは
・近鉄=電車。かっこいい。速い。
・JR=ディーゼル車。ダサい。のろい。
この構図です。
まあ、いいや。ダサいJRに乗ってひたすら田舎をめざします。
12:26 伊勢市駅発
12:40 多気駅着
多気駅、駅からみた光景がこんなです。↓↓
このどイナカで30分強、紀勢本線のディーゼル車が来るのを待ちます。
紀勢本線というのは、
調べてみるとすぐわかりますが、
2~3時間に1本の割合しか電車……じゃなかったディーゼル車がきません。
ほとんど無人駅のようです。
13:16 多気駅発。紀勢本線
13:54 滝原駅着。
伊勢市駅からの運賃、840円。
紀勢本線ですが、眺めがとてもよかったです。
山の中をひたすらブロンブロンと突き進んでいきます。
同乗のお客さんは、
学校帰りの高校生が主でした。
絵に描いたようなヤンキーが 座席で横になって寝てたり、
あるいは渋谷にいてもおかしくないようなオサレな女子高生がいたり、
いろいろでおもしろかったです。
瀧原宮の最寄駅、滝原駅。
こんなです↓↓
なーーーーんにもありません。
ご覧のとおり、無人駅。
わたくし、無人駅、初体験だったような気がする。
駅前の光景。
真ん中、奥にみえるのが大紀町役場だそうな。
駅を出て、まず目に入るのは――
大紀町大宮観光案内図↓↓
けっこう年季が入ってます。
好きです。
このリス君。
ちょっとドンチャックっぽい。
ちなみに……あとあとわかってくるんですが、
この大紀町。
なにかというとかわいいイラストで物事を説明したがるようです。
実に興味深い町です。
リス君の看板からまっすぐ進むと、
こんな表示が。↓↓
「清流日本一のまち」……
日本一かい。
ずいぶん大きく出たね……
などとおもいまして……
滝原大橋という橋を渡るわけですが……
橋からみえる光景はこんな↓↓……
なるほど……
「日本一」に納得……
日本一。なんだろうなぁ……
川の名前は
大内山川とかいうようです。
滝原大橋を直進すると国道42号、熊野街道にぶつかります。
熊野街道を左折します。
で、しばらく歩くと 道の駅の道路標識があります。↓↓
「ぐりんひる」さんという70年代?80年代?
っぽい喫茶店の廃墟をすぎますと、↓↓
道の駅・木つつ木館はもうすぐ。
滝原駅からここまで、たまたま道路工事をやっていたので
作業員には会いましたが、
その他の人にはまったく会わず……
コンビニその他、商店っぽいものも見当たらず……
あ。病院は通り過ぎたな。あと郵便局もあったっけ。
木つつ木館というのはこんなです。
食事ができます。コンビニもついてます。
あと、名前の通り(?)木彫りの小物とかがたくさんありました。
大きな駐車場があります。
クルマで瀧原宮に来る場合、ここに駐車させてもらうのも手でしょう。
瀧原宮の駐車場は、ざざっとみた感じですが、
10台弱のキャパシティしかなさそうでした、ので。
道の駅の駐車場の脇に
コンクリ製の大鳥居。↓↓
「瀧原宮まで600m」
わくわく。
矢印のまま 進みますと、
こんな看板が↓↓
や!!
このタッチ。このへたうまなかわいい絵は!!
ぜったい駅前のリス君と同じ作者だ!!
なんか上手くみせようとする気がまったくないあたり、
すごい達人な気がします。
で、水鳥くんの指し示す方角に進みますと――
「皇大神宮別宮 瀧原宮」↓↓
14:25ごろ ようやく到着です。
内宮からの所要時間と運賃を書いておきますと……
所要時間:約4時間
運賃:1420円
でした。
もちろん4時間の間に昼食の時間も含まれますが、
けっきょく、ですね、
紀勢本線の本数が絶望的に少ないので、
この所要時間はあんまり変わらんのではないかとおもいます。
で、これから瀧原宮をお参りするわけですが……
入口に掲げられたこんなマンガ(?)イラスト(?)が気になりまして……
なになに?
瀧原宮の起源(倭姫伝説)――
リス君、水鳥君、に続き、これです。
つくづく、ヴィジュアルで攻め続けます、大紀町。
①
「2千年ほど昔、
第11代垂仁天皇の第4皇女、倭姫命が
天照大神のつかいの者として、
ご鎮座する地を求めて
大和から伊勢方面を旅していました。」
……ひ、姫、
そんなジャラジャラした格好で旅をされるのですか……
②
「旅の途中、倭姫命が
流れの速い宮川が渡れず
困っていたところ
近くに住んでいた
真奈胡神が
お出迎えをして、
川を渡してあげました。」
……お。なんか
ラブストーリーっぽくなってきたぞ……
「倭姫命はそのお礼に
真奈胡神をあがめる御瀬社を贈りました。
それが今の三瀬川にある
皇大神宮摂社・多岐原神社です。」
……あ、姫、ジャラジャラはトップスだけですか。
ボトムスは袴ですね……よかった……
③
「倭姫命は真奈胡神の案内で
三瀬坂峠を越えて
祝詞山の頂上に立ちました。」
「この美しい土地の名前は何ですか?」
「ここは大河の瀧原の国でございます。」
④
「倭姫命は
この美しい土地を
天照大神の鎮座する
地に選びました。」
「これが瀧原宮の起源です。」
これを見ているうちに ものすごい妄想が膨らんできましたので……
以下、その妄想を書いてしまいますが……
あのですね……
この「倭姫伝説」の作者は、リス君&水鳥君の作者の娘だ!
ぜったいにそうだ!
そして二人とも大紀町役場勤務に違いない!
「倭姫伝説」作者は――ぜったいにメガネ美女だ!―――
3,40年前のお父さんの仕事を受け継いで、
で、こないだの遷宮を期に
このイラストだかマンガだかを描いたのだ!
そしてなにもかもをヴィジュアルで説明するという
大紀町の伝統を受け継いだのだ!
ぜったいそうに違いない!!……
□□□□□□□□
――などという妄想を胸に
瀧原宮にお参りしたトマス・ピンコでありました。
内宮の別宮の「瀧原宮」(たきはらのみや)を目指します。
クルマで行くと、内宮から3~40分で着くらしいのですが、
電車とバスを駆使してやってみました。
まず、宇治山田駅にむかいます。
10:30ごろ 内宮前・発 三重交通バス
10:45ごろ 宇治山田駅・着
運賃 430円
1931年竣工のアールデコ建築。
「ブラタモリ」でとりあげられ、
今回の旅行で参考にした
「日本美術観光団」にも載ってますし、
さらに、さらに
トマス・ピンコといや、20年代30年代の建築には目がないときてます……
なので、写真をいろいろ撮ったのですが……
うむ。
全体としては大味な印象をうけました。
ディテールがなんか大味、というか大まか、というか。
「凝ってますねぇ」というマニア好みのポイントがない気がする。
建築的にみると。
中もなんかモサッとしてます。
意外性がない、というか。
しかし……
そう考えてみると
鉄道の駅で、かつ、「名建築」という例は――
日本にはあんましないような気がする。
東京駅はやっぱしモサッとしていて、切れ味がなく名建築ではないと思います。
原広司先生の京都駅くらい、か?
あとなんかありましたっけ?
もとい、
宇治山田駅で昼食をいただきまして
11:41 宇治山田駅発 近鉄山田線
11:42 伊勢市駅着
運賃150円
伊勢市駅でJRの「快速みえ12号・名古屋行き」というのに乗り換えます。
「快速みえ」という大層なネーミングから
どんなにかっこいい電車がくるのか、
と、おもっていたのですが……
2両か3両編成くらいのディーゼル車が
ブロンブロンとうなり声をあげてやってきたので
たまげました。
三重県というのはJRと近鉄がごっちゃになっていて
で、
よそ者からするとどっちに乗ればいいのかさっぱりわからんのですが……
今回の旅行でなんとなくわかったのは
・近鉄=電車。かっこいい。速い。
・JR=ディーゼル車。ダサい。のろい。
この構図です。
まあ、いいや。ダサいJRに乗ってひたすら田舎をめざします。
12:26 伊勢市駅発
12:40 多気駅着
多気駅、駅からみた光景がこんなです。↓↓
このどイナカで30分強、紀勢本線のディーゼル車が来るのを待ちます。
紀勢本線というのは、
調べてみるとすぐわかりますが、
2~3時間に1本の割合しか電車……じゃなかったディーゼル車がきません。
ほとんど無人駅のようです。
13:16 多気駅発。紀勢本線
13:54 滝原駅着。
伊勢市駅からの運賃、840円。
紀勢本線ですが、眺めがとてもよかったです。
山の中をひたすらブロンブロンと突き進んでいきます。
同乗のお客さんは、
学校帰りの高校生が主でした。
絵に描いたようなヤンキーが 座席で横になって寝てたり、
あるいは渋谷にいてもおかしくないようなオサレな女子高生がいたり、
いろいろでおもしろかったです。
瀧原宮の最寄駅、滝原駅。
こんなです↓↓
なーーーーんにもありません。
ご覧のとおり、無人駅。
わたくし、無人駅、初体験だったような気がする。
駅前の光景。
真ん中、奥にみえるのが大紀町役場だそうな。
駅を出て、まず目に入るのは――
大紀町大宮観光案内図↓↓
けっこう年季が入ってます。
好きです。
このリス君。
ちょっとドンチャックっぽい。
ちなみに……あとあとわかってくるんですが、
この大紀町。
なにかというとかわいいイラストで物事を説明したがるようです。
実に興味深い町です。
リス君の看板からまっすぐ進むと、
こんな表示が。↓↓
「清流日本一のまち」……
日本一かい。
ずいぶん大きく出たね……
などとおもいまして……
滝原大橋という橋を渡るわけですが……
橋からみえる光景はこんな↓↓……
なるほど……
「日本一」に納得……
日本一。なんだろうなぁ……
川の名前は
大内山川とかいうようです。
滝原大橋を直進すると国道42号、熊野街道にぶつかります。
熊野街道を左折します。
で、しばらく歩くと 道の駅の道路標識があります。↓↓
「ぐりんひる」さんという70年代?80年代?
っぽい喫茶店の廃墟をすぎますと、↓↓
道の駅・木つつ木館はもうすぐ。
滝原駅からここまで、たまたま道路工事をやっていたので
作業員には会いましたが、
その他の人にはまったく会わず……
コンビニその他、商店っぽいものも見当たらず……
あ。病院は通り過ぎたな。あと郵便局もあったっけ。
木つつ木館というのはこんなです。
食事ができます。コンビニもついてます。
あと、名前の通り(?)木彫りの小物とかがたくさんありました。
大きな駐車場があります。
クルマで瀧原宮に来る場合、ここに駐車させてもらうのも手でしょう。
瀧原宮の駐車場は、ざざっとみた感じですが、
10台弱のキャパシティしかなさそうでした、ので。
道の駅の駐車場の脇に
コンクリ製の大鳥居。↓↓
「瀧原宮まで600m」
わくわく。
矢印のまま 進みますと、
こんな看板が↓↓
や!!
このタッチ。このへたうまなかわいい絵は!!
ぜったい駅前のリス君と同じ作者だ!!
なんか上手くみせようとする気がまったくないあたり、
すごい達人な気がします。
で、水鳥くんの指し示す方角に進みますと――
「皇大神宮別宮 瀧原宮」↓↓
14:25ごろ ようやく到着です。
内宮からの所要時間と運賃を書いておきますと……
所要時間:約4時間
運賃:1420円
でした。
もちろん4時間の間に昼食の時間も含まれますが、
けっきょく、ですね、
紀勢本線の本数が絶望的に少ないので、
この所要時間はあんまり変わらんのではないかとおもいます。
で、これから瀧原宮をお参りするわけですが……
入口に掲げられたこんなマンガ(?)イラスト(?)が気になりまして……
なになに?
瀧原宮の起源(倭姫伝説)――
リス君、水鳥君、に続き、これです。
つくづく、ヴィジュアルで攻め続けます、大紀町。
①
「2千年ほど昔、
第11代垂仁天皇の第4皇女、倭姫命が
天照大神のつかいの者として、
ご鎮座する地を求めて
大和から伊勢方面を旅していました。」
……ひ、姫、
そんなジャラジャラした格好で旅をされるのですか……
②
「旅の途中、倭姫命が
流れの速い宮川が渡れず
困っていたところ
近くに住んでいた
真奈胡神が
お出迎えをして、
川を渡してあげました。」
……お。なんか
ラブストーリーっぽくなってきたぞ……
「倭姫命はそのお礼に
真奈胡神をあがめる御瀬社を贈りました。
それが今の三瀬川にある
皇大神宮摂社・多岐原神社です。」
……あ、姫、ジャラジャラはトップスだけですか。
ボトムスは袴ですね……よかった……
③
「倭姫命は真奈胡神の案内で
三瀬坂峠を越えて
祝詞山の頂上に立ちました。」
「この美しい土地の名前は何ですか?」
「ここは大河の瀧原の国でございます。」
④
「倭姫命は
この美しい土地を
天照大神の鎮座する
地に選びました。」
「これが瀧原宮の起源です。」
これを見ているうちに ものすごい妄想が膨らんできましたので……
以下、その妄想を書いてしまいますが……
あのですね……
この「倭姫伝説」の作者は、リス君&水鳥君の作者の娘だ!
ぜったいにそうだ!
そして二人とも大紀町役場勤務に違いない!
「倭姫伝説」作者は――ぜったいにメガネ美女だ!―――
3,40年前のお父さんの仕事を受け継いで、
で、こないだの遷宮を期に
このイラストだかマンガだかを描いたのだ!
そしてなにもかもをヴィジュアルで説明するという
大紀町の伝統を受け継いだのだ!
ぜったいそうに違いない!!……
□□□□□□□□
――などという妄想を胸に
瀧原宮にお参りしたトマス・ピンコでありました。