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YOKOSUKA軍港めぐり② アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦など

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軍港めぐりつづき。

 

のっけから関係のないはなしですが――

昨晩 BSでコッポラの「ゴッドファーザーPARTⅡ」やってて

ついつい見入ってしまったのですが、

 

ラスト近く 回想シーンで アル・パチーノが

「おれ、Marines に入隊した。」

というところがあるんですが

(真珠湾攻撃の直後、それで兄貴とケンカになる、というエピソード)

 

驚いてしまったのは、この箇所、

「海軍に入隊した」

と字幕が出てるんですよね~

 

これ、完全な誤訳。

 

Marines は「海兵隊」で、

海兵隊はべつに海軍の下部組織でもなんでもない。

 

そもそも「海軍」出身だと、

マイケル・コルリオーネ(アル・パチーノ)が、PARTⅠでとつぜん「俺がやる」とかいって

敵のボスと警察官二人を射殺しちゃうところだって生きてこない。

「海兵隊」という――

敵の領域にまず最初につっこんでいく殴り込み軍団の一員だったからこそ、

あの行動が納得いくわけで……

 

――ええと、なんでしたっけ。

そうそう、横須賀の軍港。

こっちはMarinesじゃなくて Navyです。もちろんアメリカ海軍です。

 

DDG-54カーティス・ウィルバーが見えてまいります。

アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦の4番艦。

 

トリミングしました。

 

えー……説明能力なし。

たぶん衛星通信アンテナとか、機銃の射撃指揮装置とか、対空レーダーとか、

なのだとおもわれます。

 

パイプがうねうねで大友克洋っぽくてかっこいいです。

船体の錆もいい雰囲気です。

 

軍港めぐりのフネが

ぐんぐん艦首方向に進んでいきます。

 

艦橋部分だけトリミング。

 

八角形のなんか修理中のところだけはわかります。

「フェーズドアレイ・レーダー」

というイージス艦の代名詞ですな~

 

煙突のところ トリミング。

人っ子一人いません。

誰か作業しててくれるとおもしろいのですが――

 

真横からみる。

いやはやかっこいいこと。

 

わたくし、軍艦というと、

旧帝国海軍の重巡洋艦(妙高型、高雄型、最上型)

がいちばんかっこいいとおもっていて、

現代のフネとかまったくマークしていなかったのですが……

 

これはかっこいい……

というか、ごっつい艦橋が、

なんとなく高雄型を彷彿とさせる……気が。

 

以下、ウィキペディア情報ですが、

カーティス・ウィルバー

排水量:8362トン

全長:153.9m

全幅:20.1m

ということです。

 

なので、

排水量:13000~15000トン

全長:200mくらい

全幅:20mくらい

の帝国海軍のヘヴィークルーザーは 

 

このカーティス・ウィルバーを50mばかし伸ばしたようなものだった……

ということになるでしょう。

 

↓構図 失敗しました。

海の部分が多すぎる……

 

海:2

空:8

くらいがよかったか???

 

というか、以下、海の部分が多すぎの画像がばかりです。

反省しております。

船、撮りなれていないもので……

 

 

おとなり「63」番は

DDG-63 ステザム

アーレイバーク級ミサイル駆逐艦13番艦。

 

 

真正面から……

 

 

「3隻のイージス艦を効率よく配備することで 日本全土をミサイル攻撃から守ることができる」

と案内人さんがいってました。

 

だがまあ、この子らはアメリカ海軍のフネなので

守るのは原子力空母および米本土でしょう。

 

 

イージス艦、この2隻だけではなかった。

うじゃうじゃいます。

 

タイコンデロガ級ミサイル巡洋艦

んー しかし、これはあんましかっこよくないな。

 

手前がCG-54アンティータム

奥がCG-62チャンセラーズビル

 

艦橋のアップ

なんかずんぐりむっくりで かっこ悪いな。

 

案内人さんが イージス艦は建造に

1隻あたり1500億円かかる といっていました。

 

新国立競技場の建造費が1490億円だとか……

 

だが、この高額の建造費。

兵頭二十八先生に言わせると――

 

 第2次世界大戦後、悪い慣行ができた。米海軍と造船所が馴れ合いで、造船所の方から、できるわけのない安値の見積もりを出すのである。それなら議会を通りやすいから。そして予算が通ったあとで、実際の工費がどんどん膨らみ、当初予定の2倍以上にもなるのだ。

 米国の造船会社はこれをユニオン(労組)のせいにする。だが、ノルウェーやデンマークや日本や韓国にもユニオンはあるけれども、米国のようなトラブルは起こしていない。

 事態を悪化させたのは、1990年代のうちに「海軍工廠」が全廃されたことだった。修理用には少し残してあるが、米国国営の造船ドックはなくなったのである。

 これがよくなかった。「やればできるレベルとはいかほどか」を海軍みずから測り知ることができなくなった。爾後は、民間造船会社の言うなりを信ずるほかになくなってしまった。

(草思社「兵頭二十八の防衛白書2016」351ページより)

 

どうもアメリカ合衆国の「もの作り」システムの崩壊が原因なような気がします……

 

空っぽの12号バースも見えてまいります。

空母専用ふ頭。

 

「ロナルド・レーガン」はいない……

 

のですが、

 

そのかわりに原子力潜水艦をみることができました。

 

SSN717 オリンピア

ロサンゼルス級原子力潜水艦の30番艦

 

「レッドオクトーバーを追え」にでてきた潜水艦「ダラス」

あれも同じロサンゼルス級。

 

一時的に入港しているだけで

ひじょうにめずらしい光景だと案内人さんがいってました。

 

兵隊さんがおり……

 

双眼鏡でこっちを監視しています。

自衛隊の潜水艦とは180度対応が違う……

ものものしいです。

 

「やや。あやしげな奴!」

「我が艦を望遠レンズで撮影しておるな」

「む。見覚えが」

「ん……」

「安心しろ。あれはトマス・ピンコの野郎だ」

「なんだ。トマスの野郎か」

 

 

「蒼龍」型との比較。

なるほど「蒼龍」のほうが艦橋はでかいのか。

 

もしくはアメリカの兵隊がものすんごくデカい、とか??

 

その3につづく。


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