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紅葉のスッカン沢 その2 「雄飛の滝」ネーミング問題。

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その2 です。

こういうのはあれですね、

帰ってきてすぐ 記事を書かないとだめですね。

 

はやくも二週間近く 時が過ぎてしまい、記憶がなんだかあいまいです。

 

前回……10月中旬、

とっても危ないまる(泣)

との表示が出ていたスッカン橋ですが……

 

いや、今回もこの表示がでておったのですが、

 

たどりつくと、橋の向こうから三脚を背負ったオジサンが何食わぬ顔でてくてく歩いてくる……

その人との会話……

 

「渡れるんですか?」

「渡れますよ。大きな落石があるけどね~」

 

ってなわけで、スッカン橋 こわごわ渡りました。

 

前回は遠くから眺めた カツラの大木……↓↓

間近でみれました。

 

スッカン橋を下から見上げます。

 

スッカン橋近辺の 渓流の色。

 

ブルー。です。

限りなくブルーでしかないブルーです。

(村上ナニだ、おまえは)

 

スッカン橋の手前を右に折れると 雄飛の滝の手前に出られると 教えていただきましたので

(今日もHAPPYさん ありがとうございます!)

 

さっそく試してみることに。

 

けっこう大変な道。

ですが、

わたくしでもたどり着けましたので

運動神経抜群なあなたなら 容易にたどり着けるでしょう。

 

ただし、

スニーカーでなんとなく来てしまったアナタはやめたほうがよさそうです。

 

じゃ、じゃーん。

たどり着いた雄飛の滝。

 

画面じゃまったく伝わりませんが、ミストが舞っております。

水しぶきがすごいです。

カメラをかばうのに必死です。

 

いや~

夏、来たかった……

 

少々、寒い……

 

豪快というか、勇壮というか、なんというか、

男らしい滝です。

 

おしらじの滝だったら、

「おしらじ。うれしいっ!!」

などと女性に擬人化できるのですが――

(個人の勝手な妄想です)

 

雄飛さんはあれですね。

「ハハハハハ! よく来たな!」

という感じでしょうか。

 

いや、八犬伝風に

「呵呵呵!」

という感じか。

 

塩原温泉ビジターセンター のパンフレットによりますと、

 

【雄飛の滝】

岩に囲まれた薄暗い場所に差す一筋の光のように見え、夕日が暮れるのも忘れるくらい美しいと言われることから名前の付いた滝です。滝の上にある観瀑台からその流れを見ることができます。

 

といいますので、

お上としては観瀑台からおとなしくみてくれ、ということのようです。

 
んーでも、一度 こうやって間近で見ちゃうと……
観瀑台からの眺めはなんだかしょぼいような気が……

 

いや~来てよかった。

苦労のかいがあります、この光景は。

 

 

 

 

側面の崖 (なにか専門用語があるのかしら?)

の迫力……

 

何百年か 何千年かわかりませんが……

この滝が削ってきた「痕跡」ですよね……

 

 

雄飛の滝近辺の渓流の様子。

 

奥にみえるのは

 

スッカン橋です。

 

柱状節理ってやつですかね。

「ブラタモリ」でなんかやってたが、理屈は忘れてしまった。

 

たしか、実験やってたよな……

もう一度みておこう。

 

しかし、……

「夕日が暮れるのも忘れるくらい美しい」というなら

すなおに

「夕日の滝」

でいいじゃん。とおもいます。

 

「雄飛」という字面がなんかちょっと嫌いです。

センスがない、というか、

肩ひじ張った漢学臭がする、というか……

 

とかおもっていたら

最近読んだ司馬遼太郎先生の「街道をゆく」で、

似たような描写がありまして……

 

留飲を下げたというか、なんというか、

司馬リョー、よくぞ言ってくれた! というか、

 

以下、引用

那須塩原とは全然違う

熊野あたりのはなしなんですけど、

 

 「古座川上流の奇岩怪石の発見は、地元の郷土史家橋爪啓氏によると、一七二五年(享保十)年、八代将軍吉宗の命をうけてこのあたりに薬草採集にやってきた幕臣植村佐平次と小原文直の両人によるという。

 その後、伊勢の津の藤堂藩の儒者斎藤拙堂(一七九七~一八六五)が、当時紀州徳川領だったあたりにやってきて山水に遊び、地元のひとに頼まれて山や岩に名称をつけた。

「テンチュウザン」

 などという、日本語とも中国語ともつかぬ奇怪な名称をつけたのは、拙堂である。字で書いてやっと天柱山であることがわかる。岩山の頂きが柱のようになって天にそびえているためにそういう文字を選んだに相違ないが、江戸時代の漢学者の言語感覚というものが拙堂でさえその程度だったことに驚かざるをえない。」

 

「瀬戸内海の小豆島にも、奇勝の山や谷がある。ここも、漢学者が行って命名した。ぜんたいの景勝の地帯をカンカケイ(寒霞渓)と名づけた。地元にはもともと鉤掛山(かぎかけやま)という、いかにも言語として手ざわりの感じのゆたかな名前があったのだが、それに語呂をあわせつつ、漢字から雅字をえらんで変な名前にしてしまったのである。ついでながら寒霞渓には、ガマに似た奇岩があって、土地ではガマ岩とよんでいた。ガマ岩といえばいいのに、それを雅ならずとして、漢学者の命名以来、蟾蜍岩(センジョガン)ということになっている。」

 

「まことに拙堂もこの古座川の渓谷で、似たことをやった。

「ギョクジュンポウ」

などという、いやらしい名前もつけている。古座川の渓流が山脚にぶちあたってひとまがりしているあたりに、大きなタケノコをいくつも立てたような岩山がある。土地では、碗に飯をたかだかと盛りあげたようなかっこうなので飯盛山とよんでいたのだが、拙堂はそれを卑しみ、玉筍峰という文字をえらんだ。

「シンスイバク」

というのもある。高さ五メートルほどの、婦人が裳を引いたようなしなやかな滝が水を落としているのだが、拙堂はこれに神水瀑という名前をつけた。」

(朝日文庫、司馬遼太郎「街道をゆく 8 種子島みちほか」44~45ページより)

 

引用長くなってしまいまして……

一体お前はどこに行ったんだ、という感じですが……

 

つまり、ですね、

もともと

◎「夕日の滝」

といういい名前だったのを

どこぞのエセインテリが「田舎臭い」とおもったのでしょうか??

 

×「雄飛の滝」

と変な字面にしてしまったのではあるまいか?

 

そんな感じがしてしまいます。

 

あくまで推測ですが、ね。

当ってる気がする。

 

「素簾の滝」もそんな感じがしてならない……

 

もともと「すだれ滝」とかいう素朴な名前だったのを「かっこ悪い」とおもった誰かさんが、

「素簾の滝」とかいう、

日本語とも中国語ともつかぬ奇怪な名称

を、つけてしまったんじゃなかろうか??

 

ん。まあ あくまで推測ですが、ね。

 

しかし、「ソレン」って、なんだよ??

意味不明ですよね。

 

その点、

◎スッカン沢

◎おしらじの滝

ってのは、いい名前がそのまま残ってよかったですね。

 

エセインテリが手を出さなくてよかった……

 

で、帰り道の写真を並べていきます……

 

午前10時半~11時ごろだとおもいます。

 

ちょうどいい感じに日があたって

 

 

黄葉がまぶしかったです。

 

 

今週末、また那須塩原方面出かけたいのですが、

紅葉どうなんでしょう??

 

行けるかどうか、まだ、わからないんですが、

 

あと、天気はどうなのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このあと、山の駅たかはらで

カレーをいただきました。


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