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奥出雲おろち号(木次線トロッコ列車)その1

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今回の旅行、

いろいろ目標を立てたわけですが――

 

今のところ、

①サンライズ出雲のシングルデラックスに乗る→◎ (注:チケットが確保できた時点でほぼ成功間違いなし)

②菊竹清訓の出雲大社・庁の舎をみる→× (注:庁の舎が壊されていたことを知らなかった)

③菊竹清訓の島根県立美術館をみる→◎ (注:重たい三脚をこのために担いできた)

 

と二勝一敗と勝ちが先行。

次なる目標は……

 

④奥出雲おろち号で美人鉄子さんに出会い、恋に落ちる。 

というものなのですが――……

さて、成功するのか否か?

 

□□□□□□□□

2018年9月28日(金)のこと……

 

7:58 松江駅発 山陰本線に乗ります。

こんなオレンジの気動車。

 

中身はこんな。

出会うはずの美人鉄子さんは乗っていらっしゃらないようです。

 

あれか。出雲市方面から来るのだろうか。

それとも前乗りして木次駅から乗車されるのかな??

 

車窓からはこんな――

 

印象派かよ!

 

というくらいの絶景。

宍道湖、いいな。

 

例の忍者レフを使用しての撮影。

 

夕方もいいが、

朝もきれいです。

 

こんな絶景に囲まれて育ったら、

ぜったいいい人に育つ気がするな。

 

美人鉄子さんはこのあたりの出身だろうか。

もしそうだとしたら超絶美人だな。

 

で、8:22 宍道駅着。

 

ここで重大なことに気づきます。

 

出雲の國・斐伊川サミットというところのやっている

「奥出雲おろち号」のHPをみて、

 

「この列車に乗ってくださいね~」という推奨の山陰本線に乗ってきたのだが……

HPご推奨なのだが……

 

なんと次の列車の出発時刻が9:10……

 

今8:22ですので

あと50分近く時間をつぶさないといけない……

 

うわ。すごい時刻表↓↓

 

木次線――「きすきせん」です。

「きつぎ」ではない。

 

今回、奥出雲おろち号の切符、わたくしの地元のイバラキは、JR牛久駅で購入したのですが、

みどりの窓口のお兄さん

「木次」

読めませんでしたね。

「なんて読むんですか?」ときたね。

(たぶんマルスに打ち込むので読み方を聞いたのだ)

 

まあ、僕も知りませんでしたけどね。

 

関東の人には縁遠い地名です。はい。

 

なーーんにもない宍道駅で、

(そういわれると「宍道」もフツー読めんな)

 

50分どうやって潰そうかと途方に暮れたのですが……

 

みてるといろんな気動車、電車がやってきて、

なんのかの飽きません。

 

ずっと待っていればサンライズ出雲にも会えるわけですが、

そうなると、奥出雲おろち号には乗れない……

美人鉄子さんにも会えない……

 

気動車ばっかりかとおもったら。

そうですか。特急やくもは電車ですか。

 

スーパーまつかぜも来た。

「みんなの鉄道」でみたやつだ!

と、ひとり興奮する。

 

側面に描かれているのは 梨の花ですって。

 

振り子式気動車、っていわれても、

よく仕組みがわからんが、

 

あ。

そうだ、美人鉄子さん、まつかぜと共に登場するかも?

 

――と期待しましたが、それらしい人はいませんでした。

 

もとい、

木次線に乗車。

すいぶんはやくから入線してます。

 

というか、ローカル線の始発駅ってこんな感じか。

 

キハ120形気動車。

見た目なんてことない感じですが、

これでグングン山登りするわけだから、パワフルな奴なのでしょう。

 

上2枚↑↑ 25㎜

下のは 50㎜で撮影。

 

50㎜のほうが精悍に写ってますな。

 

中身↓↓

 

ワンマンの気動車ってなんかゴチャゴチャしてるな。

 

宍道駅 9:10発 木次線。

これで 木次駅まで向かいます。

木次駅で 奥出雲おろち号が待っている、というわけです。

 

車窓風景。

んー月並みな 月並みすぎるコトバだが……

「日本の原風景」って感じですなー

 

上の写真をトリミングしたもの↓↓

 

なんですか、この子はツルですか?

 

なんだよ、飛んでる鳥も優雅な感じ。

うちの近所だとサギだよ。ツルなんていないよ。

 

うーむ、

ツルはきっと瑞祥ってやつに違いない。

 

奥出雲おろち号で美人鉄子さんに出会い、うんぬんかんぬん。

――は、

わたくし、

旅行前あちこちで吹聴してまわった以上、

もはやのっぴきならない状況なのである。

 

これは実現しないことにはどうにもならんのである。

 

しかし、あのツルの出現ですっかり安心しました。

 

9:43 木次駅着。

 

到着した木次駅もやはり

トマス・ピンコの明るい未来を讃える瑞祥に満ちていた。

 

ハートマーク!

……

なんか虫がとまっているのが気になるが……

 

そしてなんともめでたそうな石碑……

(若者にアピールしようという涙ぐましい努力よ……

というか、どういう設定なんだ? ヤマタノオロチ?)

 

で、

じゃーん!

 

奥出雲おろち号はすでに入線しておられます。

ん、というか、このポジションからいったんスイッチバックして入線してきたんだっけ。たしか。

もう3週間前の事で すっかり忘れてます。

 

DE10形ディーゼル機関車。

 

んー

かっこいい。

この靑もいいね。

 

……って、

 

あれ。

乗客は……

 

美人鉄子さんは!?

 

……

……

なんか、気のせいか、お年を召した女性が多いような気が……

 

まあいい。

途中の駅から乗車されるのであろう。

 

気を落ち着けて車内販売のプリンをいただきます。

 

奥出雲おろち号のパンフレット(車内でもらった)によりますと、

 

カスタードプリン

地元の新鮮な牛乳と平地飼有精卵をたっぷり使用しています。国産のビートグラニュー糖を使い、上質で風味豊かなプリンです。

1個250円

 

おいしかったです。

 

10:07 奥出雲おろち号 木次駅を出発します。

 

車窓風景。

むきだしのトロッコ列車ですので

もちろん忍者レフは使っていません。

 

↓↓高名な 下久野トンネルの様子。

 

2241mの直線のトンネル。

 

んーだが、うまく撮れんな。

 

えんえんまっすぐのトンネルがある、というのは

「みんなの鉄道」で予習していたが……

 

じっさい通ってみるとなんかこわい感じもしました。

 

窓のそばにいるのはガイドのおじさん。

 

これはどこだっけ?

幼稚園の子たち。

「みんなの鉄道」でも同じ光景を見たので、この子らの毎日の日課なのでしょう。

 

というか、この子たちに限らず、

お店の人たち、農家の方たち、撮り鉄の人たち(けっこうな数いる)

が皆手を振ってくれるので なにか人気者になった気分が味わえます。

 

――いやしかし、

美人鉄子さんはどの駅から乗車するのか?

 

牛久駅で切符を買った段階だと、

もうあらかた席は埋まっていた。

にもかかわらず、実際に乗車したおろち号は けっこう空席が目立ちます。

 

ということは途中駅からの乗車がけっこう多いということでしょう。

 

さて、どの駅なのか??

期待が高まります。

 

鉄子:「トマスさん、今夜のお宿はどちら?」

トマス:「僕は、皆生温泉に宿を」

鉄子:「あれ、ひょっとして菊竹先生の?……」

トマス:「東光園!?」

鉄子:「きゃ。偶然ですのね。わたくしも今夜東光園ですのよ」

きゃー、わー、きゃー……

 

…きゃー……

 

いつのまにやら

車内が満席状態になっていた。

 

えー……高名な

三段式スイッチバックなのですが、ね。

 

列車が行ったり来たり ジグザグ運動をして

出雲坂根駅~三井野原駅の急こう配を登っていくんですが……

 

えーと、それよりも、

お気づきか??

 

切符がほぼ売り切れだった理由がわかった。

 

幼稚園のガキどもの遠足に

トマス・ピンコは巻き込まれてしまったのであった……

 

くそー……

おまえらのせいで、おまえらのせいで、

美人鉄子さんは切符を買えなかったんだ。

 

きっとそうに違いない。

 

ガキども……

失礼、お子さんたち、

ほんと うるさかったです。

トンネルで真っ暗になるでしょ。

そうすると、悲鳴上げるの。

とんでもない音なの。

……

こっちが泣きたくなるよ。まったく。

オレの鉄子さんを返せっ!

 

スイッチバックで

ついさっき通ってきた線路が 眼下に見えます。

 

で、

前回ご紹介しました 三井野原大橋が遠くに見えて来る、という寸法です。

 

長くなりましたので その1おわり。

 

あきらめるな! トマス・ピンコ!

奥出雲おろち号はまだまだ停車駅があるぞ!!

……

……その2に続く。


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