「さいきん、うなぎ食べてないね……」
――という T子さんの一言で、
笠間へ。
まえまえから気になっていた 「うなぎ量深」さんへ行きました。
……などと書くと 「笠間稲荷はついでかよ‼」 などとつっこまれそうですが(笑)
門前町というと、
「うまいメシ屋」「きれいなおねえちゃんのいる店」――
これは大昔からセットなものでして……
うなぎメインというのは
伝統的な神社参拝のお作法だろう、と開き直っておきます。
が、けっこうよかったです。
笠間稲荷。
この絵馬殿というのにまず圧倒されます。
なんか休憩所みたいな妙な扱いなのですが、
明治32年に作られたとか書いてあります。
手水舎↓↓
……も 古くて雰囲気があります。
手水舎あたりでうすうす気づいていたのですが……
ガキどもの大群……
失礼。
近所の小学校の生徒の諸君が――
絵を描いていらっしゃり――
子供嫌いなトマス・ピンコは さっそくご機嫌ななめ……
トマス:あー、最悪のタイミング……
T子:聞こえるって。
トマス:あー、ごちゃごちゃうるさいし……
T子:聞こえるって。
トマス:あー、やだやだ……
拝殿です↓↓
お子様がたの大群にみつめられながら
参拝。
社務所でご朱印をいただきました。
社務所にあったポップな案内↓↓
狛犬ではなくて
おキツネ様
仲見世もおキツネ様グッズばかり。
うなぎ屋さんの開店まで まだ間があったので
仲見世丸井さんで かき氷をいただく。
食べてもまだ時間があるので
周辺を散策。
とにかくおキツネ様だらけの街であります。
いなり寿司のお店と
学校へお帰りになられるガキ……失礼 お子様がた。
トマス:あー、やっと帰った。
T子:聞こえるって。
トマス:あー、せいせいした。
T子:聞こえるって。
文化10年(1814年)創建という 総門も迫力がありました。
総門の脇――
誰も見ないようなところに 狛犬さんが(笑)
おキツネ様はやはり ワンコを嫌うのであろうか??
とにかくおキツネ様だらけです。
ハードボイルドなおキツネ様↓↓
一番気に入ったのは
このおキツネ様かな↓↓
なんともポップな印象なので
最近のものだろう、とおもいきや――……
嘉永七 甲寅 年二月
……1854年だそうです。
うーむ、
クオリティ高し……
江戸のデザイン力……
とかなんとか感心していると
11時半。
うなぎ量深 オープン。 我々が一番目のお客でした。
おキツネ様ではなくて、たぬきがお出迎えです。
モデルさんか、女優さんか、という美女がまずお出迎えしてくださったが、
ここの奥様かな?
もとい、店内の様子。
お座敷はこんな感じ↓↓
東京武蔵野
老舗田川より
百六十年続く
秘伝のたれを
継承した男
――などというと気難しそうな野郎を想像しますが、
いらっしゃいませ!
ありがとうございました!
と、大声のあいさつがなんともいい雰囲気のご主人でした。
まず 板前とうふ をいただく。
おいしい。
普通お酒と一緒に食べるんだろうが、
酒を飲まないわれわれは豆腐だけでもおいしかった。
上に乗ってるのは 藻塩らしい。
キリンのコップに
サントリーのウーロン茶を注ぐ。
頼みましたのは
上うなとろろ――
結果をいうと、特上だとたぶん食べきれなかったので 「上」でよかった。
お待ちかねのやつ。
きました!
開封!!
クロースアップ!
お。お焦げの感じがいいね~
で、お味は……
よかったです。
脂っこくなくて しょっぱくもなく――
ただ、われわれの場合、どうしても 牛久沼の「大はし」と比べてしまうという癖がありまして――
比べちゃうと……やっぱし「大はし」には負けるなぁ……
あの香ばしいお焦げがなぁ……
われわれの中では「大はし」に次ぐ 2位ですね。
あと。とろろなんですが、
うなぎ&とろろ どうなんですかね。
精はつくのでしょうが。
ところで。
食事中 ミーミー声がするので
窓を開けると――
やや。白ネコちゃん。
トマスの野郎が
「きれいなお目目ですね~」
「いいところに住んでるね~」
「兄弟かな? 親子なのかな?」
等々話しかけながら 写真を撮ってると。
T子さんに
「おい、人間の子供相手にもやさしくしろよ!」
と大変もっともなことを言われました。