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小津安二郎作品の服装調査 その22a「晩春」(1949)原節子

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現存22作品目。

「晩春」(1949)を調査いたします。

(欠損シーンのある「母を恋はずや」、ドキュメンタリー作品の「鏡獅子」もカウントしています)

 

 

タイトルに「その22a」と書きましたが、

今回は原節子の服装だけをとりあげます。

他のキャストの調査は 次回「その22b」で実施する予定です。

 

 

はじめに服装中心の視点で「晩春」をまとめてしまいますと――

・曾宮紀子(原節子)は

和服で登場し、和服姿(花嫁衣装)で消えていく。

・前半のお気に入りのワンピースは「父の結婚」の話題のあとに消えてしまい

能楽堂のシーン(S62)以降、ツーピースを着ることになる。

 

といったところでしょうか。

能楽堂のシーンが重要な転換点であることはわかっていたが、

そのシーンで、原節子が……

われわれがはじめて見る衣装を着て われわれの目の前に現れる、

ということはまったく気づいていませんでした。

 

まー、その他、新しい発見がいろいろとありました。

掘れば掘るほど、すさまじい作品です。

 

以下、具体的にみていきます。

現在、バッキバキにクリアな修復版が存在するので……

(2015年の「デジタル修復版」というやつ)

そちらをご覧の方も多かろうとおもいますが、

使用する画像はDVDのものです。

(それにしたって「デジタルリマスター修復版」と銘打ってあるのだが)

 

・原節子

S4

北鎌倉、円覚寺にて。お茶会。

小津作品初登場の原節子が……

ジャーン! と和服で登場。

(というか、原節ちゃん松竹の女優さんじゃないし。そういや杉村春子だって初登場じゃないか!)

 

お着物……ですが、

上の表をみていただくとおわかりいただけるように、

和服を着るのは最初と最後、それとS90(浴衣を着て寝るシーン・有名な壺のショットのところ)だけです。

 

初期小津のヒロインたち(川崎弘子、田中絹代たち)が、

ひたすら和服を着ていたのと対照的。

「お茶会」やら「結婚式」やら 和服であることを要求されるイベントでしか

和服は着なくなっている、ということでしょうか。

 

あと気になるのは……

杉村春子との間に交わされる会話がやはり服装関係ということ。

「でも、ブーちゃん、縞のズボン穿いたらおかしかない?」

 

↓↓これはS11

お茶会から帰宅したところ。

笠智衆と宇佐美淳との会話のシーン。

宇佐美に向って

「いいじゃないのぉ……」

と、妙に色っぽく言うところです。

 

全集のシナリオですと、

「セーターに着替えた紀子が出て来る」などという記述がありますが、

プリントはずっとお着物のままです。

 

またこのシーンでも服装関係のセリフが。

「お父さんのカラーも買って来たいし」

 

S14

横須賀線のシーン。

このシーン以降、われわれが目にするのはほとんど 洋服姿の原節子です。

 

ゆったりしたワンピース。

妙にバカでかいバッグ。(←原節子が持つと妙にオシャレだから不思議)

 

ワンピースはボタンが見えないものですが、

最新の「デジタル修復版」で確認すると

金属のスナップボタンで留める構造のようです。

(電車のシーンで金属パーツがかすかにみえる。ホックかもしれないけど)

 

またDVDだと

左腕に光るものが、ブレスレットだか腕時計だかよくわからないのですが、

バッキバキ画質のブルーレイで見ますと

これは腕時計だとわかりました。

 

ということはつまり、初期作品の松井潤子、田中絹代同様で……

「小津作品のヒロインは腕時計をしている確率が高い」

という法則があるのかもしれません。

(つまり、中流・上流階級のお嬢さんであること)

 

これはS21 銀座のシーン

手前は笠智衆の親友という設定の三島雅夫。

ここも会話が服装関係。

「あたし、ミシンの針買いたいんだけど」

 

おなじシーン↓↓

うしろからみたところ。

サンダルを履いていることがわかります。

 

S28

宇佐美淳との自転車デートのシーン。

パフスリーブのセーター。

下着がうっすら透けてみえますが、下品ということはない(?)

この「透け透け」は、小津安っさんの好みらしく、

遺作「秋刀魚の味」の岩下志麻ちゃんも「透け透け」です。

 

ここは……改めて見まして……

「自転車」という小道具といい、原節ちゃんの胸のボインボインといい……

こんなにセクシャルなシーンだったっけ……

と、圧倒されました。

BGMが妙にかわいいんですけどね。

 

下はセーラーパンツでしょうか。

靴はよくわからない。

ブルーレイでみてもよくわかりません。

 

S34

この……S32~S37は、「カット」「カット」「カット」――完璧にデザインされた短いカットを完璧なタイミングでつなげて

完璧なシーンを作り出す……

本当に魔法のような時間が流れるんですが……

まあ、そのあたりは 何年か前、当ブログで「晩春のすべて」という記事を何回か書きましたので

それをご覧いただくとして……

 

服装ですね。

自転車デートと一緒のセーターですが、

スカートを履いています。

そしてエプロン。

まるで若奥様のような雰囲気。

 

これから、笠智衆の着替えがはじまりますから、もろに服装関係のシーンといえます。

笠智衆の

「帯……」

という服装関係のセリフもあります。

 

白ソックス。

ブルーレイで確認すると、三つ折りにして履いているようです。

なんでそんなことにこだわるかというと、

「晩春」全体に「3」「三」がやけに姿をみせるからです。

 

S9、電灯屋さんのいう「三キロ超過です」のセリフ。

S47 月丘夢路が口にする謎のセリフ「三河島第一班」

S100 月丘夢路は「これで三杯目よ」という。

S102 机の上の三つのリンゴ。

その他、やけに「三角形」が登場する作品です。

S62 能楽堂のシーンは「三角関係」を表現していますし、

そもそも「三」宅邦子の役名は「三」輪秋子です。

 

な、わけで、

ここは三つ折りソックスじゃないと困るわけです(笑)

 

S39

喫茶店のシーン。

S14で登場したゆったりしたワンピース。

 

自転車デートのシーンもそうでしたが、

宇佐美淳との会話は食べ物関係が多い。

もちろん「食べる」と「性」との関係を考えてよいでしょう。

 

原節子-宇佐美淳の関係は、はっきりとは描かれないわけですが、

こういう……

「有り得たかもしれない未来」

「失ってしまった未来」

というのは初期小津から一貫して登場しますね。

 

それは前回紹介した「落第はしたけれど」だと

「無事、卒業した未来」

にあたりますし、

「晩春」だと 「服部さん(宇佐美淳)と結婚した未来」ということになるでしょう。

 

S42

アンニュイな雰囲気のシーン。

例のバカでかいバッグを抱えています。

 

シナリオには「黄昏の丸の内の舗道」とあります。

セットともみえないので ロケ撮影でしょうか。

 

「晩春」前半はニコニコ歯を見せて笑っている原節子ばかり目にするので、

われわれはここではじめて 冷たい無表情な彼女を目にするわけです。

「晩春」後半は、ご存知のように 無表情なシーンが連続するので

その準備として、このS42は効いてますね。

 

S45 帰宅すると 親友のアヤちゃん(月丘夢路)がいます。

また、歯を見せて笑ってる。

S39からすっと同じ服装なので、表には書きませんでしたが、ここでは紹介します。

こういうゆったりめのデザインが流行っていたのか、単に小津の好みなのか?

 

で、S47 原節子の部屋で 月丘夢路との会話があるわけですが、

ここは「お腹すいちゃった」「あたしだけ食べる」等々、食べ物の会話と

誰が嫁に行った、妊娠した、子供が何人いる、という「性」の話題。

上述しましたように、「食べる」行為と「性」は親和性があるわけです。

 

S50

甥っ子のブーちゃんと。

ここも同じワンピース。

このあたり、ずっと同じ服装が続きます。

 

例の大きなバッグを持ってます。

 

で、叔母の杉村春子から、

父親の結婚の話題が出て――以降、

原節子はむっつり無表情が目立ち始めます。

 

S56

父親と顔を合わせたくないので外出。

例のバカでかいバッグではなく買い物かごを持っています。

 

S57

これは下駄? なのかな?

音からすると下駄のような感じ。

というと、ストッキングを自分の部屋で脱いだ、ということなのか?

 

なにを履いているのか、ブルーレイで確認しましたが、

2015年のデジタル修復版でもわかりませんでした。

 

もとい、

われわれがこのワンピースを目にするのはこれで最後。

 

まるで……

このワンピースと一緒に 曾宮紀子(原節子)の少女時代はどこかへ消えてしまったかのようです。

 

S62

で、能楽堂のシーン。新しい衣装の登場です。

かわいい……二重襟というんでしょうか?

スーツ。

モノクロなので、もちろん色はわかりませんが、

水色とかピンクとかパステルカラーでしょうかね??

 

わたくし、今まで

「ここでガラッと衣装が変わる」なんてことは意識してなかったですが、

無意識のうちには感じていたのかもしれない。

 

というか、小津の意図は必ず込められているでしょう。

この衣装には。

 

S63

帰り道。

バッグも靴も変わります。

 

まとめてみますと――

・ワンピース→ツーピース

・バカでかいバッグ→小さな革のバッグ

・サンダル→白い靴

という具合で、

繰り返しますが、S62を境に 原節ちゃんの衣装がガラッと変わるわけです。

 

そして――

こんな冷たい表情で、父(笠智衆)を見つめます。

ボタンが「3」つというあたりも注目していただきたい。

 

 

S67

笠智衆が「多喜川でご飯でも食べて帰ろうか」というのを冷たく断った原節ちゃん。

月丘夢路の家……豪邸へ向かいます。

スリッパをはいています。

 

(ちなみに、小津作品において 「食べる」行為は家族同士、もしくは将来結ばれる男女、だけが行なう聖なる行為です。

この「晩春」においても 親友同士である原節子-月丘夢路は 一緒に紅茶を「飲む」ことはあっても

ショートケーキを一緒に「食べる」ことはしません)

 

豪邸にはウェストミンスターチャイムの時計があるという法則。

このあとS68で 原節ちゃんがステノグラファーになる(つまり勤めに出る)とかなんとかいう話題が出ますが、

けっきょくアヤちゃん(月丘夢路)とは、ケンカして帰宅します。

 

S70

さきほどS63で登場した白い靴がまた登場します。

 

S71

で、お見合いの話が父の口から飛び出します。

 

またこんな顔。

着替えシーン……というか、超高速でこのセーター姿になります。

あと……これは前々から気になっていた白いスーツが……↓↓

 

↓↓これ。

ステノグラファー……勤めに出るために、彼女が作ったワンピースなのかな?

と以前は思っていたのですが、

(どうもオープニングのお茶会のシーンの会話から、彼女が洋裁が得意らしいとわかる)

 

これが、京都、清水寺のシーンにも出て来るんですよね。

それは今まで意識してなかった。

 

もとい、

例のパフスリーブのセーターで、

笠智衆に向って 「そのお話、お断り出来ないの?」

 

笠智衆の和服姿との対比。

それと小津の好きな「透け透け」

 

S75

ふたたび北川邸。

お見合いの後。

 

笠智衆が奥さん(三宅邦子)をもらうという話で、

号泣していた原節子が、

カラッと笑顔です。

 

相当に、お見合いの相手(佐竹熊太郎)はいい人だったらしい。

 

このS75・S76は――

原節子・月丘夢路の会話といい、笠智衆・杉村春子の会話といい、

まるで落語の世界みたいで楽しいのですが、

S75

紀子「叔母さんはゲーリー・クーパーに似てるって言うんだけど……」

アヤ「じゃ凄いじゃないの」

紀子「でも、あたしはうちにくる電気屋さんに似てると思うの」

アヤ「その電気屋さんクーパーに似てる?」

紀子「うん、とてもよく似てるわ」

アヤ「じゃその人とクーパーと似てるんじゃないの! 何さ!」

S76

まさ「あたし、なんて呼んだらいいの? 熊太郎さァんなんて、まるで山賊呼んでるみたいだし、熊さんて言や八さんみたいだし、だからって、熊ちゃんとも呼べないじゃないの?」

周吉「うむ。でも、なんとかいって呼ばなきゃ仕様がないだろう」

まさ「そうなのよ、だからあたし、クーちゃんて言おうと思ってるんだけど……」

周吉「クーちゃん?」

 

「クー」「クー」「クー」……この音の連続。

もちろん、「食う」なわけです。

今まで散々書いてきましたが、「食う」行為は性行為と密接な関係があるわけです。

これはもう、結婚するより他ないわけです。

 

S78

杉村春子が、お見合いの返事を訊きに来ます。

 

これも↓↓ 例の二重襟のスーツからセーターへ超高速で着替えたあと。

 

二重襟の右側にあるのは

前半よく登場していたバカでかいバッグ↓↓

これは見逃していた。

 

後半になってぱったり姿を見せなくなったアイテムがこんなところに姿をみせます。

 

あと……S71のあの白いスーツがありません。

これは 勤めに出るのはやめて例の「クーちゃん」の奥さんになることを決心したことを示している……

 

……のだろう、とはかつて思っていたのですが、

上述の通り、これが清水寺のシーンに登場するから、事態はそう簡単ではないのかもしれない。

 

原節子を追いかけまわす杉村春子。

原節子はスーツをブラッシングしてます。

 

で、S82

周吉「だけど、お前、あきらめて行くんじゃないだろうね?」

紀子(冷たく)「ええ……」

周吉「いやいや行くんじゃないんだね?」

紀子(腹立たしげに)「そうじゃないわ」

というくだり↓↓

 

「行く」は 「お嫁に行く」わけですが、

「性的絶頂」も意味しますし、

それは「死」をも意味しています。

 

S84

京都のシーン。

またまた打って変わってニコニコの原節子。

お父さんと仲良しの原節子。

後半は、この 「無表情」→「ニコニコ」→「無表情」→「ニコニコ」の運動がおもしろい。

 

白いブラウスに純白のスカート。

以下、このブラウス、白くみえないシーンもあるんですが、

このブラウスはたぶん、S93の白いブラウスを同じ物だとおもうんだよな……

デジタル修復版を見返してみましたが……

「たぶん、そうだ」としか言えない。

 

厚田雄春さんが 「小津安二郎物語」で

白いブラウスの撮影がすごい難しいというようなことを言ってたのは、このあたりの事情か?

 

三島雅夫に向ってニコニコしている原節ちゃん。

「鏡」という小道具が有効に使われています。

 

・鎌倉―京都

・笠智衆(東大教授の設定)―三島雅夫(京大教授の設定)

三島雅夫にもやはり美佐子さんというお嬢さんがいるわけで

この二組の 父―子 は鏡像関係にあるわけです。

 

当然、曾宮紀子(原節子)の二面性・葛藤もあらわしているでしょう。

 

微妙にカメラ位置を変える。

仕事が細かい。

 

背中で……やっぱりスナップボタンかなにかでとめるタイプなのかな、このブラウスは。

で、例の腕時計をしています。

 

S88

これが 例の白いスーツじゃないか、とおもうわけですよ。

 

だが、まあ、今まで

三島雅夫をはさんでの見事な鏡像関係にばかり目が行っていて↓↓

気づかなかったのは迂闊です。

 

左、美佐子さん(桂木洋子)

右、紀子(原節子)

……なわけですが、

 

美佐子さんが、ワンピース&サンダル、という 「晩春」前半の原節子によく似た服装というのはおもしろい。

原節子は、例の……能楽堂からの帰りのシーンから履き始めた 白い靴です。

 

繰り返しになるが、これね↓↓

んー、いろいろとおもしろい謎

おもしろいディテールを用意してくれております。

 

今まで何度書いてきたことですが、

小津安っさんは、どう考えても ビデオの時代を予測していたんじゃないか? としかおもえない。

自分の作品が「オタク」的に鑑賞される未来が来ることを予測していたんじゃないのか??

 

えー↓↓

これは本題とは関係ないですが、気になったところなので……

 

小津安二郎という人は、映画監督には珍しく、ロリコン趣味のない人ですが(笑)

(十代の少女のキャラクターは非常に印象が薄い)

少女の大群

というのは、たまに出て来るな。などとおもいました。

(「秋日和」の伊香保の旅館のシーンとか)

 

小津にとっては 十代の女の子というのは得体のしれないモンスターだったのかな?

などとふとおもったりしました。

S90

浴衣のシーン。

 

このカットの笠智衆は ハッとするほど小津安二郎その人に似て見えるのだが……

最新のデジタル修復版でみても、やっぱり似て見える。

 

で、例の「壺のショット」へ繋げます。

 

……し、「東京物語」の東山千栄子と一緒に寝るシーンへも繋がるでしょう。

S93

純白ブラウス。

京都の最後の夜。

S84と同じ服装、だと思うんですよね。

 

色が違って見えるのは照明のせいだ、としておきましょうか。

以下……キャメラの厚田さんが、「東京物語」のはなしをしているんですが、

 

厚田:部屋の明りの基準は、ロングに引いたときに決めとくわけです。そいで、バストぐらいに近づいたときの違いは、人物ライトで調整します。ものによりますが、ロングというと、うんと引くときは20フィートから40フィートぐらい、バスト・ショットで6フィートから7フィート。で、たとえば笠さんと東山さんだったら、まあいいわけです。ところが原さんは白いブラウス着ていますね。御承知のように、小津さんはいろいろ紋様があるものより、単純に白いブラウスのようなものがお好きだ。その白いやつが大変むつかしいんですよ。そっちに合わせたんじゃあ画調がこわれちゃいますから、顔本位でいくわけですが、それには照明を変えなきゃならないんです。だから、そのつど戸外のライティングと中の人物の顔のライティングとを調和させてゆく。そうじゃないと、編集でつないだときの二人のバスト・ショットの画調が狂っちゃうわけです。

(筑摩書房、厚田雄春/蓮實重彦「小津安二郎物語」214ページより)

 

その白いやつが大変むつかしいんですよ。

だそうです。

 

はじめはニコニコだった原節ちゃんが……

 

無表情に。

なんだかこの1シーンに 「晩春」のすべてが込められているかのようです。

 

このシークエンスの原節ちゃんは本当にキレイです。

「白」と「黒」の対比。

モノクロは美しい。

で、ようやく最後。

S97

花嫁衣裳です。

 

個人的には……このシーンは

チョウの羽化をみているかのような気がします。

 

さなぎからチョウへ。

 

で、一瞬 父―娘の手が触れ合う↓↓

 

原節子と笠智衆の 肉体的・物理的な接触というのは、

唯一、このカットだけではないかな??

 

違いますかね?

 

原節子編は以上です。

んーー……初期作品に比べて、ものすごく大変です。

とにかく情報量がものすごいのだな、ということだけはわかります。


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