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ゆりたんのすべて。その50

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そうそう…

ちょっと更新をめんどくさがっている間に


ゆりが誕生日をむかえました。

9月30日で、めでたく1歳です。


↓こんな可憐だったおチビさんが……


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↓今ではこんな……ふてぶてしいボス猫に……

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でもこうやって振り返ってみると、

赤ちゃんの頃から手足は太くて頑丈でしたね。


さてさて、

セレブなトマス・ピンコ大巨匠先生は

1歳をむかえたゆり坊に

セレブなプレゼントをあげたらしいですよ。


ジャーーーン!


↓これ…FCバルセロナ、バルサのワイン……(というのがあるのだな)

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…の空き箱。

なんと……驚きの……


価格0円!!!


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いかがですか?

ゆり王さま。


西班牙国からの贈り物で御座いますぞ。

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ふむふむ…

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どことなく葡萄酒の香りがするのぉ。


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爺や。気に入ったぞよ。

余は満足じゃ。

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□□□□□□□□


そうそう、今週末はクラシコですな。

あとF1鈴鹿もありますな。


F1、大昔みてたんだが、

フジテレビがチャラチャラ路線に変更して

F1をチャラチャラ男女タレントが出演する番組に改悪してしまってから

ぱったり見るのをやめたんだが…


何年かぶりにこないだ、シンガポールGPをみたら、

古き良き、今宮さん、カワイちゃん解説の

渋~い番組に戻っていたのでホッとしました。

あと、まだシューマッハーが走っていたので驚愕いたしました…

あの人ほんとにサイボーグだったのでしょうか?

あと、なんとかセナって人がいるんですが、

ま、まさか…クローンですか?


以上、サッカーにもF1にも関心のない方には

完全意味のない内容で御座いました……



筑波山神社へいってみた。その1

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筑波山神社へ行きました。


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…といって、筑波山というものを

どこから説明すればよいのだかわからない。



イバラキ県南に住んでいる人間にとっては

あまりにあたりまえに存在するモノだからなぁ…


いちおう説明しておくと

イバラキ県の田んぼばっかりの平野の真中に

突然わけもなくそびえたっている、

おっぱいみたいな形の山のことです。


かたっぽの乳首…でなくて山頂は

男体山、標高871m

もう片方が

女体山、標高877m。

ま、イバラキらしくそんな高くはないです。


えー、

おっぱいに似てる。

ということは、たぶん

どのガイドブックを見ても書いてないような気がしますが…

多分誰もがおもっている気がする。


少なくとも

男体山、女体山

と妙にセクシーな名前をつけた大昔の誰かさんは

そうおもっていたに違いありません。


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大鳥居のそばの市営駐車場にクルマをとめます。

ちなみに筑波山へ行くにはクルマがないときついです。

公共機関は……詳しいことは知りませんが、

たぶん絶望的なまでに本数が少ないと思われます。


大昔は鉄道が土浦あたりから走っていたんですが

(幼稚園生の頃か、一度だけ乗った思い出がある)

今は廃線となって久しいです。


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おみやげは蝦蟇グッズばかり。


というかそれ以外に名産品はない。



…とおもう。


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筑波山=ガマ。

この公式はイバラキ人の常識ですが…


分からない方には分からんよな…


えーと…蝦蟇の油っていう、薬?みたいのがありまして…

あー、以下略。

わかんない方は各自調べること。


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カエル、カエル、カエル…

カエル好きのあなたにはきっとたまらない場所ですよ。

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じつはわたくし、

筑波山に来たのは小学生の遠足以来…


つくば市にはよく行くし、

なんのかの筑波山の近くはクルマで通ったりするんだが、

山自体には、近づかなかったのであります。


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で、その時…小学4年の記憶では、

なんかちっちゃい神社だな。

とおもっていた記憶があります。


ところが…ところが…


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画像ご覧いただければわかるかとおもいますが、

けっこう立派。

いや、

かなり立派ですよ、こりゃ。


たぶん…ぼくの母の実家が鹿島でして…

で、神社といや、あの馬鹿でかい「鹿島神宮」だったので…

それで、「なんかちっちゃい神社だな」と結論付けたのでしょう。


ちなみに↑上2枚、↓それとこの画像…


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「神橋」…徳川家光の時代に建てられたものだそうで。

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んで、「神橋」の脇をとおって、階段をのぼると

「随神門」…


…ま、お寺さんでいうところの「山門」だね、こりゃ。

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その2につづく。

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ゆりたんのすべて。その51

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この1週間ばかり…

わたくし、

部屋の整理にかかりっきりなのですが。


なにぶん、書物の量が膨大なもので

おそろしく時間がかかるわけですが。


部屋でバタバタやっていると、

案の定、この子がやってきましたよ。

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この子が、邪魔にきましたよ。

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「やあ!」


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…じゃないよ、あんた、

そんなとこに入っちゃって。


せっかく1時間かけて本棚にスペースを作ったのにさぁ…

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ああー

どんだけぼくの部屋がごちゃごちゃしてるか

バレバレですな。

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文庫本の山をつっこむはずが

ゆりの棲家になってしまいました。

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はいはい。

わかりました。気に入ったのね。


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書庫が欲しい。

あと…美人秘書も。


などとおもうトマス・ピンコでありました。

宮沢りえ、不思議の国のアリス、ブルック・シールズ…

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暗号めいたタイトルだが、

べつに大したことではないのです。


前回同様、部屋の整理のはなし。

10月に入ってからすぐはじめたので…

なんのかの10日もかかってしまいました。

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床中に…足の踏み場もないほど散らばっていた書物を、

どうにか本棚に押しこめました。

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あいかわらず、この子がいますが…

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もう、ここはゆりの棲家ということになりました。

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時間がかかってしまったのは、ゆりのせいばかりではない。


なんか文庫本にはさまっているパンフレット(?)類に

見入ってしまったりして…

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宮沢りえちゃんですな。

集めてみたら、4種類あった。

全部で何種類あるのだろうか?

気になるところである。こういうのって捨てられないです。

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「不思議の国のアリス」のトランプ、などというものがでてくる。

たしかどこかの美術館で買ったのだとおもわれます。

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テニエルの描くおしゃまなアリスに比べると、

この子は、妙に色っぽい。ブルジット・バルドー風アリスといった感じ。


しかし。

「ブロンドの髪+黒いリボン」

…というのは無敵な感じがする。

なんかズルいほどである。


そういや最近見返した

映画「ドクトル・ジバゴ」のジュリー・クリスティもそんなカッコしてた。

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トランプでいうと…

タモリのトランプも出てきた。

富士通「パソコンFMシリーズ」と書いてありますな。

タモさんがジョーカーというのはまったく違和感がない。

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母親が買ったものだろう、昔の映画雑誌も出てくる。

ブルック・シールズが表紙では捨てるわけにはいかない。


何年か前に、ぼくの部屋の本棚を片っ端からチェックしていた

二歳年下の某女が、

この表紙を見て「うわ、眉毛濃ぃ…」といっていたのを今思い出した。


ぼくからみると、この眉毛にそんなに違和感を感じなかったので、

若い子は考えることが違うな、とおもったのだが、

考えてみると、二歳しか年が違わないのであった。


はたしてどうなんでしょうねぇ??

この「眉毛問題」は今後考えてゆく必要があります。

だが、眉毛くっきりじゃないブルック・シールズというのは

想像がつかない…

今どうしてるんでしょうか、彼女は??


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と…、自然派眉毛のブルック・シールズが表紙を飾る

「スクリーン」1980年6月号。


「スター・ウォーズ帝国の逆襲」

6月28日(土)より

全国〈東宝系〉一斉超拡大ロードショー!!


夏休み映画だねえ。なんか景気良さそうだなぁ……

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筑波山神社へいってみた。その2

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じつは神社へ行ったのは本来の目的ではなかった…


ほんとはね…

筑波山の麓にある「稲葉酒造場」で

銘酒「男女川」を買ってくるのが本来の目的であったわけ。


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道を一本間違えたら、山をぐるぐる登る道に入っちゃって

そんなら、神社お参りしようというはなしになったのである。


↑は、随神門。

↓は、拝殿。

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ちなみに、筑波山神社の場合、

「本殿」というのは、

男体山、女体山のそれぞれの山頂にある。

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お。

「男女川」ありますあります。

「霧筑波」もあるぞよ。


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「大杉」

おん年、約八百歳。


すげえ迫力だな。


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たぶん今から考えると…

この「大杉」の


ズドーーン

という突きぬけたパワーにやられちゃったのだとおもう。


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男ってのはさ、

こう…天高くそびえちゃってるものに弱いのだね、きっと。


えーと、ようするになにがいいたいのかというと。



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どうせここまで来たのだから、

山を登ってみようということになってしまったのであります。

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↑はい。男体山への登り口。


はいはい。わかってます。

軽率でした。


だが…

まさか…あんな悲惨なことになるとは…

筑波山神社へいってみた。その3

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というようなわけで、
アウトドア大好きなあなた方には

到底理解できるはずもない軽はずみな態度で

おもむろに登山をはじめてしまったわけであるが…


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そのあたりは、小学4年の遠足の時に

この山を征服してやったことがある。という


じつに華々しい実績


を鑑みなければならないのである。

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んーー、

だが……


だが妙にキツイいんですが、

汗がダラダラ流れっぱなしなんですが、

足もとがフラフラなんですが、

心臓がバクバクいってるんですが、

時計をみてみると、

さっきの登山口からたった10分しかたっていないんですが、


とにかくキツイいんですが…………

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あの~…

根っこと岩ばかりなんですが…

見晴らしがすこぶる悪いんですが…

ちっとも爽快ではないんですが…

とにかく景色がちっともおもしろくないんですが…

時計をみるとまだ15分しかたっていないんですが…

はやくもTシャツが汗まみれでビショビショで気持ち悪いんですが…


小学4年の遠足――

はたしてこんな道だっただろうか??

なんか違う気がする。

もっと楽しかった気がする。


というかどうみても…


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この…

映画「シン・レッド・ライン」のジャングルみたいな道は

小学生向きではない…


というか、ホントに三八式小銃もった日本兵がでてきそうな光景だな。


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結果。

太ももをつったので、

20分であきらめました。



………

―――と本当のことを書くのは恥ずかしいので、

「なにか山頂っぽい写真を撮ってごまかす作戦」

を実行することにしました。


ちょうちょ。


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山頂では無数のアカタテハが群れていました。

(ウソ。みていない)

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山頂の空気はすがすがしく生き返る心地がしました。

(大ウソ)

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今度は紅葉のシーズンに来てみたいとおもいます。

(ウソ。もううんざりしている)


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…というようなわけで、

(登頂は完全にあきらめ)

よちよちと登山口におりてきました。


そもそもケーブルカーという文明の利器を利用すれば、

足をつったりしないで、なんなく山頂へ行けたのですが、

敗北感を助長するようなのでやめにしました。


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ケーブルカー近くの売店で、飲み物をがぶがぶ飲んで、

で、売店でもらった「筑波山観光ガイド」というものをみて

敗因の原因を話し合ったのですが、


そもそも筑波山の登山のコースには

・御幸ヶ原(みゆきがはら)コース

・迎場(むかえば)コース

・白雲橋コース

・おたつ石コース

なるものがあり…


さっきの「シン・レッド・ライン」風の

ジャングル踏破地獄道は

御幸ヶ原コース、であることがわかりました。

で、これはパンフレットの解説によりますと…


「標高差があり、比較的体力を要する」


ですと。

たぶん…一番シロートが選んじゃいけない道を選んでしまったらしいです。


んで小学生の遠足は…

「岩の部分が少ないため比較的楽に登ることができ、森林浴やハイキング、スポーツトレーニングにも向いている」

という迎場コースだったのではないか、と推測されます。


ようするに我々の敗因は

「男体山の登山口を選んでしまったこと」

これにつきるわけなので、


一応、

「女体の登山口」


…ではなかった「女体山の登山口」を確認してから

帰ることになりました。


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ここです。ここです。

「女体山頂」

ってのがいいやね。


ここから女体によじのぼれば、

おそらく楽に山頂へたどりつけたはずなのです。

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男体には懲りたので、

いつかは「女體」のなかに分け入って

めちゃくちゃに征服してやろうとおもいます。


□□□□□□□□


えー、で、帰り道。

ようやく本来の目的の

稲葉酒造場さんへたどりつきました。


酒造場近くはクルマ一台分しか通れないような道で

ちと恐ろしかったりもしましたが、


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ずいぶんおしゃれなかんじのところです。

予約制で酒蔵みせてくれるとか。食事もできるらしい。




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駄菓子菓子…

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前人未到の大冒険の末……

体力が消耗しつくしていたので、


お神酒購入してさっさと退散しました。


メトロポリタン美術館展・感想

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好き、好き…

嗚呼、とにかく大好きなのよ、上野。

貴方なしではいられないわ。


と、日々主張してきた甲斐があり、

めでたくタダ券をゲットしたので、

さっそくいってまいりました。


「メトロポリタン美術館展」東京都美術館

(会期2012年10月6日-2013年1月4日)

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えー、実はあんまし期待はしてませんでした。


なにか

「ざまぁみろこのヤロー」的な

目玉作品もとくにないし

(…でしょ?)


何年か前に渋谷でやった「メトロポリタン美術館展」では、

「テレーズ」そして超大作「山」を持ち込んで

バルテュスファン(もしくはロリコン美術ファン)に歓喜の涙を流させたような

そんな粋な計らいもないし…

(――バルテュスファンにしかわからんな)


だが、振り返ってみるとかなりおもしろかったです。

都合があって1時間半しかいられなかったのですが、

時間があっという間に過ぎていきました。


どうした因果か、割引券ももらったのでまた行こうと思います。


ともかく以下、感想。


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感想①いろいろなどうぶつがいたよ。


色々な動物がいた。

おとなりの上野動物園を意識しているのかもしれないが、

僕がいいたいのは、そんなことではなくて…


「動物」=「人間さまに利用されるだけの生物」

であるとする、ユダヤ・キリスト教的観念に世界が汚染される以前のメソポタミア文明だのエジプト文明だののつくりあげた彫刻作品をいくつか見れるのはこの種の展覧会にはあまりないこととおもわれます。

(ルネサンス絵画にしろ、印象派絵画にしろ、この観念に毒されていることには変わりはないわけですから)


特に・カタログナンバー112「カエルの分銅」

というのは、紀元前2000~1600年ごろのものであるというが、

思わず持ち帰りたくなるほどの愛らしさでありました。


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感想②いろいろなエロ妄想ができるよ。


美術作品というのは

どこかオナペット要素がないと一流とは言えない気がする。


そんな観点から見ると

・カタログナンバー29

「音楽を奏でる男女の羊飼いのタペストリー」

という、おおきなつづれ織りは、完全に一流であるといえます。


1500年~30年頃、南ネーデルラントの産であるこの作品は

ま、タイトルの通り、音楽を奏でるカップルを描いているのだが、


青い服をきた、一見清楚そうなブロンドお姉さんは

年のころはおそらく二十三、四。

貞淑な若奥様を気取っているが、実は十代のころは

そうとうにガンガン多方面に手を伸ばしていた印象を受ける。

カネのために好きでもない男とナニしてみたり、

友達の彼氏を寝取ってみたり、

そのあと何事もなかったように男をポイと捨ててみたり、

そんなアバズレ伝説が数十個くらいはありそうな女である。


このタペストリーは、ようするにこの豪傑美悪女が

うぶな丸顔の…しかし、おそらく将来レコードデビューなどしたら

相当に$を稼ぐであろう十六七歳の天才ミュージシャンを、

いやらしい視線で狙っている、というそういう絵なのである。


1500年ころにレコードデビューも何もないでしょう、という意見もあるが、

これはそうみえるから仕方がないのである。

あ。

あと、このタペストリーにでてくるヒツジさんや小鳥さんは

ひじょうにかわゆいです。


ヤロー、女なんかに興味はねぇ、という硬派なあなたには

・カタログナンバー8

ニコラ・プッサン「パクトロス川の源で身を清めるミダス王」

がおすすめ。


これは触ったものすべてが「黄金」になってしまうという

ミダス王の伝説を下敷きにしている、うんぬんと解説がありますが、

大ウソです。


これは一戦交えたあとのマッチョホモカップルが

汗まみれの体を川の中で洗っているという様子を描いたものです。

川の神さまの方はまだやる気充分ですが、

ミダス王の方はできれば勘弁してほしい様子です。


ふ~ん、そんなものかね、とおもわれるあなたには

以下の情報を提供しよう。

「糞」と「黄金」の密接な関係――(とうぜん「肛門」も関与してくる)

これは精神分析の初歩中の初歩です…


はい。以上しょうもない感想です。

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感想③モノキュラーがけっこう活躍するよ。


モノキュラー(単眼鏡)をお持ちでしたら持っていった方がよいです。


・カタログナンバー21

ヤン・ブリューゲル(子)「冥界のアエネアスとシビュラ」

・カタログナンバー125

カナレット「ヴェネツィア:サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂」


この2作品は、モノキュラーがないと、その真の魅力がわからないとおもわれます。

…というか、

こういう、狂気的な細密画というのは、

壁にかけて眺めるために生まれたのではなくて、

すぐ間近く、舐めるように顔を近づけて、

「ほほう。眼福。眼福…」(by荒俣宏)

と眺めるために作られたものであるからして…


わざわざモノキュラー使って見なけりゃならない、

という状態、状況こそが間違っているわけです。



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感想はこんなところです。


この記事にのっけた画像は、いずれも

2012年10月12日(金)、上野恩賜公園にて撮影。


TOKYO GREENだかなんだかいって

やたらと花と緑にあふれていた。


う~ん、正直こういうのは好きではない。

(ぼくなんぞがボヤいたところでどうにもならないですが)


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トトやんのすべて。その66

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久しぶりに登場、トトやん。

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ですが、とくに変わった出来事もないです。

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「よし。外出するか」


とおもえば、上空からこの乱暴者が狙っている。

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ひたすらおしりのニオイを嗅ぐ。

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ひたすらに嗅ぐ。

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あくまで嗅ぐ。嗅ぎ続ける。

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うるさいゆり坊を振り払って、外へ出れば、

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なんだか相性のわるい黒猫師匠とご対面。

「よう」

「おう」


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「おっす」

「うっす」…


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面倒くさいので逃げ出したトトやんでした…

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1/24ナイト2000を作ってみることにした。その1

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筑波山でアウトドアに痛い目にあったから――


というような理由もあって、インドア趣味に浸ることにしました。

あとは、ま。


気合を入れて買ったくせに、

エアブラシをまったく使っていない、ということもあります。


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はい。こちら。

アオシマ文化教材社

「1/24ナイトライダーシリーズ

ナイト2000K.I.T.T.シーズンⅢ」

でございます。


アメリカドラマ「ナイトライダー」に登場する

お利口さんクルマ。

生真面目な喋り口調のスーパーカー。


これを選んだ理由は

「ボディが黒一色で簡単そうだから」


…以上です。

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↑中身はこんなです。

このキットは箱に書いてあるように、

「フロントスキャナーユニット付(赤色LED8個使用」

でして……



例のナイト2000のアレが

ああなってこうなってしまう例のアレが

電気仕掛けで再現されておるわけですよ。




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↑はい。これがその仕掛け。

正直。薄汚れてて、ばばっちくて

んーー…

なんか作りがテキトー


――などとがっかりしたのですが、

暗闇の中で、スイッチONにした途端、その印象がガラリと変わりました。


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トトやんのすべて


静止画像なんで伝わりづらいな…

あ。あと「ナイトライダー」見たことある人にしかわからんな、これは。


でも相当にいい感じですよ、これは。


頭の中であの「ナイトライダー」のテーマ曲が…

そしてK.I.T.T.の

「はい。マイケル」

という生真面目な声が鳴り響きますぞ。



……ま。ちびちび作っていきます。

別冊CG「昭和の東京 カーウォッチング」感想

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クルマは、「マニア」というには程遠いけど、

好きです。


なんといってもちょっとした暇つぶし、休憩にはもってこいなので、

たまにクルマ関係の雑誌やら本やらを買ってきてはパラパラめくっています。


これもまあ、そのうちの一冊。(↓右側の本です)


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暇つぶし、というのもあるんですが、

「戦前の日本(東京)では一体どんなクルマが走っていたのだろう?」

という興味もあります。


サイレント時代の小津安二郎作品にはまってみたり、

平凡社の「モダン都市文学全集」を読んでみたり、

いろいろと昭和初期の東京について学んでいるんですが、


その…小津映画に登場するクルマの車種がなんだかよくわからない。

あと小説なんかだと車種は明示されずただ「自動車」と書かれる場合が多い。

こんな――


 ずいぶん金も使ったけれども、僅か一と月ほどの練習で、彼は首尾よく運転手の免状を手に入れることができた。同時に、彼は自動車学校の世話で、箱型フォードの中古品を買い入れた。やくざなフォードを選んだのは、費用を省く意味もあったが、当時東京市中のタクシーには、大部分フォードが使用されていたので、その中に立ちまじって、目立たぬという点が、主たる理由であった。

(平凡社モダン都市文学Ⅴ「観光と乗物」340ページより、江戸川乱歩「虫」)


きちんと「フォード」と書いてくれた上に

東京市中のタクシーはフォードが多いなんていう情報をくれるのは

乱歩先生くらいなものなのです。



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で、さて本の中身の紹介。

いろいろ見どころがありますが、一番すごいのは、

1930年代の東京を歩き回って、ナンバープレート「1」~「100」までの

クルマをライカ片手に撮影してまわっていた高校生がいた、というお話。

で、その写真が全部のっています。


ライカですからね、お金持ちのお坊ちゃんですよ。

あと、当時のナンバー…クルマの所有者ごとに割り当てられていたらしい。

なのでナンバー「1」のクルマをみれば、「あ。明治屋だ」とわかり、

(↑上の画像がその明治屋のトラック)

ナンバー「3」は三越のクルマだと誰もがわかったのだそうである。

当時東京には35000台のクルマがあったというが、

この「1」~「100」というのは羨望のナンバーであったらしく、

その権利をめぐって売買も行われていたとか。

(イギリスでは現在でもそんなことがある、と林望先生のエッセイで読んだ)


「1」~「100」は実際、上流階級の高級車がうようよしているんだが、

当時の東京では「999」までの3桁ナンバーは

皇族とか華族とかの持ち物である場合もあるので

お巡りさんは敬遠して近寄らなかったらしいです。


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さて文章を引用。


当時のベンツは珍車であった。ディーラーは六本木の黒崎内燃機であったと思うが、ほとんど売れていないのだから、現在と比較すると隔世の感が強い。このモデルはSV6気筒3444㏄のエンジンで、スタイルのバランスは良かったが、平凡な実用車で特に言うこともない車である。

(別冊CG「昭和の東京 カーウォッチング」51ページより)


昭和ひと桁時代、フォードとGMの上陸が成功して、日本にも自動車普及時代が訪れた。同時に街は完全にアメリカ車に占領され、シトロエン5CVをはじめとするヨーロッパ勢は急速に衰退していった。それはコスト・パフォーマンス、サービス性、価格と金融のどれをとってもアメリカ車の実際主義に太刀打ちできなかったからであろう。

(同書38ページより)


メルセデスベンツ大嫌い人間としてはまことにうれしい情報いただきました!!

「ほとんど売れていない」…「特に言うこともない」!!

(――というかポルシェ911以外のドイツ車は全部対戦車ヘリで破壊すべきだとおもう……メルセデス、アウディ、BMW……あ。オペルは許してあげる)


あとこの本にのってる写真をみれば

一目瞭然なんですが、

とにかくアメ車ばっかりというのがよくわかります。

とくに「パッカード」が一番の人気だったらしい。

当時は宮内省が供奉車をパッカードで統一したこともあって、街にパッカードが多かったが…

(同書35ページより)

ここにもパッカードが。ほんとうに日本人はパッカードが好きであった。

(同書51ページより)

パッカードはかなりの高価格にもかかわらず、戦前の日本には多数輸入され、宮内庁や宮家、上流階級で使用された。アメリカ車としては控え目で上品なスタイルが日本人の趣味に合ったからだろう。

(同書66ページより)


パッカード…パッカード…

アメ車アメ車…

日本車かドイツ車ばかりの現代日本から考えると、

時代の流れは恐ろしいです。

…以下、たまに考えるんですが、


日・独は戦争には負けたけど…

クルマ作りでは米・英に勝ったよね?

これってなんなのかね??

蓮玉庵、「中国王朝の至宝」展(トーハク) 感想。

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けっきょくのところ、あれです。

上野です。



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たどり着いたらお昼だったので、前から気になっていた

老舗そば屋、蓮玉庵へ行ってみることにしました。


JR上野駅から歩いて5分くらい。仲町通りというところにあります。

風俗店の客引きのお兄さんなどが昼間からうろうろしています。

スナックの看板が目立ちます。


なんか小津安二郎も何度かいったことがあるらしい。

いや風俗店じゃなくて、蓮玉庵に、ですよ。


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行ったのは平日。午前11時45分くらい。

先客5、6人くらい。

新しいきれいな店内。


あんまり腹いっぱい食べたい気分ではなかったので

「せいろ」を頼んだのだが、

頼んだ直後、なんかお腹が減ってきて

やはり「天せいろ」にすべきであったと

思ったりするが、「やっぱり替えて」などということはいわない。


だから以下に書く感想は、

――まぁ、ちょっとネガティブなことを書くんだが…

この…

「やっぱり天せいろにすべきであった」

というぼくの後悔のせいであったと考えてもらってかまわないです。

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感想。

おいしいです。

ただ、おつゆがちょっとしょっぱめ、辛めである。

その点、浅草の帝王、並木藪のおつゆに似ているが、

ちと、この蓮玉庵の硬めのそばには合わない気がする。


並木藪の辛めのつゆは、あの…歯触りはしっかりしているんだが

口のなかではとろけていく、やわらかめの官能的なそばに

ぴったり合っているんだが、

ここの硬めのそばで辛いつゆだと、

いつまでたっても辛いのが口の中に残る。

これはあまり楽しいものではない。


まとめましょうか。

・やわらかいそば+辛いつゆ=おいしい。

・硬いそば+辛いつゆ=後味わるし。


ただ、「天せいろ」にすると、印象はがらりと変るかもしれない。

今度行ってみたら「天せいろ」試してみようとおもいます。


□□□□□□□□


蓮玉庵のあと、トーハクです。

「中国王朝の至宝」展。というのをやっております。

まあ、トーハクの古代中国モノは毎年似たようなものばかりですが、

3回に1回くらい、

すごい発見(個人的にですよ)があったりするのでどうしても見てしまいます。

トトやんのすべて

感想。

とくに「行かないと損」、というようなものではない。


……

…――などと断言してしまっているが、

中国美術についてはあんまし理解のない人間のいうことであるから

信用しないでいいです。


ぼくは「トルコ石」が好きらしい。とわかりました。

どちらも青いトルコ石のはまった作品…

・カタログナンバー21「動物文飾板」(紀元前17-前16世紀)

・カタログナンバー51「犠尊」(戦国・紀元前4-前3世紀)

を、例のニコンのモノキュラーを使って見入っていました。


21番のほうは、アールデコデザインをかなり非人間的に

ゆがめた感じのデザインの青銅板上を、トルコ石で繊細に飾ったもので

4000年近く前のモノとはとてもおもえないほど精巧なアクセサリーです。

まぁ、同時代の日本人は土器作るのが精いっぱいでしょうから、

中国人が日本人をバカにするのも無理はない気もします。

51番。

「尊」というのはこの手の古代中国ものの展覧会ではおなじみの

酒をそそぐ祭祀用の道具のことです。

かわいい…かつ写実的に作られた牛さんの像。

背中から酒をいれて、口から注ぎだす構造です。

金でうずまき文様が描かれ、ところどころにトルコ石が象眼されています。


まあ感想は以上です。

そうそう、日中関係の悪化のせいでしょう。

展覧会の入口ではスーツ姿のでっかいお兄さんが二人

手荷物検査をやっておりました。

トトやんのすべて

特別展「出雲―聖地の至宝―」というのもやっていました。

パッと見、中国ものよりもこっちのほうが流行っている感じでした。


ただ古代中国…青銅器の本家本元のモノをたくさんみた直後だったので

made in Japanの銅鐸だの銅剣だのは

ちょっとしょぼい気がしました。


まあ、日本の「神社」の本当の宝物って

「モノ」じゃなくって、森であったり、湧水であったり…

神域全体のえもいわれぬ雰囲気であったりしますからね。


単純に日本がダメということではないのよ。

根本的に攻め方が違うのだな、中華文明とは。



トトやんのすべて

白いハトが偉そうにしていたので写真を撮ってやりました。

トトやんのすべて


トーハクの屋根ってけっこう凝った構造をしているのだと知りました。


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ゆりたんのすべて。その52

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あくまで偉いトマス・ピンコ先生は

可愛いゆりのためにベッドを購入。


さっそく作り付けの本棚の一番下の段に設置したことでありました。


あ。水色のぬいぐるみは

ダンボちゃんです。

トトやんのすべて


…ん、


…………―


――――だが、

トトやんのすべて


「じつはオレ

さいきんフロに、はまっているのだ」


…じゃないよ。

ちょっとはベッドをみてくださいよ。

せっかく買ってきたんだからさ。


トトやんのすべて

「ん…」

トトやんのすべて


「…やだ」



あ~、そう。勝手にしてください。


トトやんのすべて

カリカリカリカリ…



トトやんのすべて


ガリガリガリガリ…


トトやんのすべて


ま、いいか。


トトやんのすべて



ここでカリカリやってる分には、

壁紙はがすこともないし、ね。

「独ソ戦全史」(あるいはP・K・ディック「ヴァリス」)感想

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正式な日本語版タイトルは


『戦略・戦術分析[詳解]独ソ戦全史 「地上最大の地上戦」の実像』


という長ったらしいもので、

「学研M文庫」なる、軍記物だの時代小説だのばかりが

はいっている物騒な文庫本シリーズの中の一冊。

…であるからして、

平和主義者でおしゃれな方々

村上春樹大好き♡みたいな方々

にはまず縁がない一冊であります。


デビッド・M・グランツなる人と、ジョナサン・M・ハウスなる人の共著。

原題ははなはだわかりやすいもので


WHEN TITANS CLASHED


…うーん、「巨人たちの衝突」ですか。

こっちの方がゴテゴテした邦題よりもはるかに良く

この本の内容をあらわしているように思います。



トトやんのすべて


そもそもP・K・ディックの「ヴァリス」を読んだのが、間違いだった気がします。

「ヴァリス」にはT-34マニアのシェリーという人物が登場するのです。

(T-34というのは第二次大戦当時、ソ連軍の主力戦車です)

ちょっと引用してみます。


 ファットになされた提案のうち、もっとも有望であると思われたのは、緩解期にあってまだわたしたちのところにいたシェリーが持ちだしたものだった。「あなたがやらなければならないことはね」ファットがめいっているときにシェリーがいった。「T34の特性を調べることよ」

 ファットは何のことだとたずねた。シェリーが第二次大戦中のロシアの機甲部隊に関する本を読んでいることが判明した。T34戦車はロシアの救済者で、それゆえ連合諸国の救世主でもあった。…(中略)…

 シェリーの考えは、基本的に、ファットの精神を宇宙的・抽象的なものから、特定のものへひきさげることに関係していた。シェリーの抱いている実際的な考えは、第二次大戦中のソヴィエトの大戦車ほど現実的なものはないということだった。

(創元SF文庫「ヴァリス」49-50ページより)


「ヴァリス」というのは、ディック最晩年のわけのわからん作品で、

ドラッグカルチャー、ロック、それとグノーシス主義に関する知識を

ごたごたと放り込んで作った…

なんというかSF風味の宗教書という感じの本です。

(ディック先生、ヤク中でヘロヘロだったのではないかと想像します。じっさいヘロイン中毒で死んだんじゃなかったっけ??)


そのわけのわからん文章の中にあってもこの

「T34の特性を調べることよ」

というセリフは唐突で、それだけ印象に残ります。


独ソ戦に関する本をいろいろ読んじまったのは、

この「ヴァリス」というわけのわからんが…だが、妙に魅かれる小説を

どうやって解読するのか??…その無謀な試みの一環なのかもしれないです。


で、ようやく「独ソ戦全史」の紹介にうつるわけですが、

ある意味、これまたわけのわからん本です。

というか、「独ソ戦」という…

「巨人たちの衝突」

「ヒトラーVSスターリン」

「20世紀最強の2大全体主義国家ガチンコバトル」

この現象があまりにすさまじすぎて、頭の中で整理するのに時間がかかりそうなのです。


とりあえず引用してみます。


 ソビエト連邦とその軍隊は、戦争第Ⅰ期として知られる一八か月間で、破滅的な敗北を被った。たとえ奇襲を受けなかったとしても、国家とその軍事機構の双方ともが戦争への備えができていなかったからである。…(中略)…結果として、戦争の最初の六か月間に、赤軍は当初の動員兵力三一三万七六七三人の三分の二が死ぬか捕えられ、基幹となるはずの指揮官団もかなり大きな割合で失われた。これ以外に負傷した者が一三三万六一四六人いる。一九四二年末までに、犠牲者の総数は一一○○万人以上というぞっとするような数に上った。

(学研M文庫「独ソ戦全史」261ページより)


ある独軍の老兵が観察しているように、西方での戦争は礼儀正しいスポーツで、東方での戦争はただの恐怖でしかなかった。この恐怖のうち一番最後にやってきたものが、まだ残存していた二○○万人のドイツ国防軍の殲滅であり、これによってドイツは灰燼に帰した。

(同書561ページより)


ドイツ国防軍全体の損失は、一九四五年四月三○日までに総計で一一一三万五五○○人に達し、そのうち負傷者は六○三万五○○○人であった。さらにこのうち約九○○万人は東部戦線でのものであった。終戦までのドイツ軍全体の損失は[この場合は降伏による捕虜を含む]一三四八万八○○○人を数えた。(全動員兵力の七五パーセントで、一九三九年のドイツ男性人口の四六パーセント)。このうち一○七五万八○○○人が東部で戦死するか捕虜になった。(同書578ページより)


数字…数字…

そして無味乾燥な文章が続きます。

どの戦闘で何万人が死んだ。何万人が捕虜となった…

繰り返し、繰り返し…


なんでも第二次大戦でのソビエト連邦の死者数は

最低に見積もって2900万人である由。

一説によると5000万に達するだろう、ともいう。


ちなみに太平洋戦争で日本の軍人の死者数は

230万人であるという。

数字の大きさで比べるのもなんだが、

あまりに桁が違いすぎる。

全体主義国家同士の衝突がいかにすさまじいものであるのか、

よくわかります。


結果。

2900万もの死者を出して、国内はボロボロに荒廃してしまったソ連は、

「戦争はんたーい!!」

「平和憲法を守れー!!」

などと叫ぶ、どこかの島国みたいな精神的余裕はとてもあるはずがなく…


「どんなヤツだろうと

オレの領土に侵入する奴はただじゃおかねぇ」

――というマッチョ思想で国を運営していくことになります。

それもまあムリはないです。


 もっと一般的に言って、独軍の侵攻は伝統的なロシア人の侵略への恐怖心を増幅し、正当化した。「大祖国戦争」による荒廃と被害が、すべての世代のソ連指導者の思考を戦略一色に塗りつぶしてしまった。…(中略)…

 勝利の果実を守り、将来もあらゆる攻撃を未然に排除しようとの決意こそが、逆にモスクワ政府にとっては実に厄介な重荷となった。この決意と膨大な軍事支出と拙劣な対外干渉とが一つになって、ソ連経済、ひいてはソビエト国家に悲運をもたらすことになる恒久的な障害になったのである。

(同書591ページより)


で、最終的には…

レーガン大統領率いる、金持ちアメリカ帝国との軍拡競争にずるずる

まきこまれ…あとは、ま、ご存知の通り崩壊してゆくわけです。


□□□□□□□□


で、感想。(え?今までのは感想じゃなかったの??)


「独ソ戦全史」

これは「ヨハネの黙示録」に非常によく似ていると思いました。


第三の天使がラッパを吹いた。すると、松明のように燃えている大きな星が、天から落ちて来て、川という川の三分の一と、その水源の上に落ちた。この星の名は「苦よもぎ」といい、水の三分の一が苦よもぎのように苦くなって、そのために多くの人が死んだ。

(ヨハネの黙示録8章10-11節)


妙に数字好きなところと、人がばたばた死んでいくところ、

ひたすら破壊シーンが続くところが似ています。

そういえばタルコフスキーの「僕の村は戦場だった」のなかでは

(独ソ戦時代のパルチザンの少年が主人公の映画)

主人公が、アルブレヒト・デューラーが黙示録につけた挿絵をみるシーンが

たしかあったような気がします。(たぶん、たしか…)


フランシス・コッポラがApocalypse Now という映画を

ベトナム戦争を題材に作るわけですが、

もっと壮大なApocalypse…

――黙示録が三十年前のロシアの大地で繰り広げられていたわけです。


P・K・ディックが「ヴァリス」で

ソ連の戦車「T-34」にこめた意味…


それはこんがらがった毛糸玉をほどくのに等しい作業のような気がしますが…

このあたりから解いていくより他ないのでしょう。


黙示録的背景の中で

驚くほどに実際的に作られた戦車T34、

その単純なリアリズム……

希望がもはや、殺人機械のなかにしかない、そういう世界……

ゆりたんのすべて。その53

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うがぁぁぁーーっ!!

トトやんのすべて


気をつけっ!!

トトやんのすべて


…というようなわけで、



…(どういうわけなのよっ)

トトやんのすべて


ゆりが、めでたくベッドを利用してくれました。

トトやんのすべて


トトやんのすべて


トトやんのすべて

よかったです。

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