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ゆりたんのすべて。その71

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やあやあ、暖かくなりましたね。


四月になりゃヒマもできるだろう、とかおもっていたのですが、

なんのかの時間がなく、ブログの更新もできません。


ですが、まー、久しぶりの更新。

以下、内容がゼロですが、


部屋の整理をしたのだが、



けっきょく、ゆりの遊び場所になってしまって、

整理どころではなくなってしまいます。


「整理」といっても持ち物の大部分は「書籍」

あとは、CD、DVD、ブルーレイの類。


ブルーレイなんですが…

BSだのCSだの録画したのが山のようにあるのだが…


見ませんねー、あれ。


海外サッカーを録画したブルーレイが山のようにあるのだが、

リーガ・エスパニョーラだの、ヨーロッパ選手権だの。


ん、だが今。


アメフト&F1にしか興味がない。


あれほど良くみていたサッカーが…

今、いっさい見なくなってしまった。

あれほど好きだったバルセロナFC……

今まったく興味がない。


なんだろうね? この飽きっぽさ。

まわりからは「アメフトもすぐに飽きるのさ」と言われている。


しかしアメフトブームは続くとおもうんだがな…

サッカーみたいな野蛮なスポーツではなくて、

めちゃくちゃ論理的、戦略的なスポーツだからな。

奥が深いからな。




前回の記事で、カメラを買い替えたので

そのうち画像をアップしていきたいとか書いたが、


ぜんぜん記事更新してませんね…


フルサイズ一眼買って、

けっきょくテメーの汚ねー部屋の写真撮ってるじゃねえか、と。


いやちゃんと撮ってるんですがね。

建築とかポートレイトとか。


しかし、これまたRAW画像の現像とかに凝り始めて

時間がめちゃくちゃかかり…という始末。


いいわけばかり書いているな。


たぶん、静岡サンバカーニバルはたぶん行く予定なので、

その時はたぶん、更新……たぶん……します……


たぶん……

たぶん……


いや…どうかな?


以上内容ゼロの記事を終わります。


元カメを売り払ったこと。あるいはカプセルタワーすげー!

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冷血でかっこいいトマス・ピンコ大先生は


元カノ……


ではなく元カメを売り払うことにした。



カメラである。

ニコンD90&ニッコール80-200㎜望遠ズームである。

F2.8である。


未練は…ない。

驚くほどに、ない。けっこういろんなところに一緒に行ったりしたんだが、

あれしたりこれしたりしたんだが、


しかし今のカレ…ではなくカメラがすごすぎるんだもん。

(D800というのを買ったんである)


デカくてシャープな7360×4912ピクセルみちゃったら

1210マン画素とかどうでもよくなってしまったんですもの。

シャッター音がズキンズキンいやらしいんですもの。

D90はあたしの官能にまるで訴えかけてこないんですもの。



↑ただ、80-200㎜のレンズケースは惜しい気がする。

革製で気合入ってんの。


黒と赤の組み合わせがゴージャスでエロいね。

発売時期はバブルの頃じゃないのかな。このレンズ。

今のレンズはこんな大げさなケース附属しませんよ。

今は布だよ。布。


ん、でもこのケースかさばるんで、購入後数年、一度も活躍の機会がなかった。




新調した70-200㎜と比べてみる(右が新品)


こうなると古いね、さすがに。

ピント合わせも遅いんだ。うるさいしね。

独特のボケ味は捨てがたいが…


でやってきたのは

ペコちゃんの不二家。


ではなくて銀座のニコンハウス。


おれんちの近所のキタムラでもよかったんだが、

なんかイベント性を持たせたかったので、

イバラキからはるばる銀座へ。


えー、さっさと結論。

いくらで売れたでしょうか?


合計二十数マンした、D90&望遠ズーム……


いくらでしょうか?




プ…


ププ……


……35000円ですって。あなた。


まーそんなもんだよね。


店のおじさんがいうダメポイントは二つあった。


①これはすごくいいレンズなのだが残念! じつに残念!

カビが生えている。オーバーホール代をさしひいて25000円

買い換えた後ほったらかしてたでしょ。(はいそうです)

あー実にざんねん。

②D90…あちゃー、D90…

これ、後継機がすごかったんだよね。すごいんだよね。

(D7000だかD7100だか?? 最近フルサイズ機にしか興味がないので、僕はよく知らん)

後継機がコケると、高値がつくんだが…あちゃー


ま。ともかく、家に置いておいてもしょうもないので

35000円で買ってもらうことにした。


元カノ…ではなく元カメを売り払った冷血漢は

博品館まで出て、博品館の前の通りをずずっと東京湾の方向へ歩いた。


えーと…

なになに


「カフセルタワーヒル」??


なんじゃい?




うわーでたー!!




わーい、

黒川紀章先生の傑作

「中銀カプセルタワービル」だ!


たぶん次回につづく。

中銀カプセルタワービル(黒川紀章)

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「中銀カプセルタワービル

黒川紀章建築都市設計事務所

中央区銀座8-16-10

用途:集合住宅

竣工:1972年4月/延床面積:3091㎡」

「60年代を中心に建築の時間的な変化(新陳代謝)の可能性を追求していたメタボリズムグループの思想を、その中核にいた黒川がプレファブリケーションにおいて実現させた作品。すべての家具や設備をユニット化し、2.3m×3.8m×2.1mの住居カプセルに納め、2本の鉄骨鉄筋コンクリートのシャフトにボルト接続させている」

(TOTO出版「建築MAP東京」113ページより)



…のだそうだ。


大まかな構造をいうと、

中心に鉄筋鉄骨のシャフトがあって。

その「背骨」にたくさんの「カプセル」

直方体の住居部分が突き刺さっている、と。

そんな感じなのだわ。


竣工1972年。ベトナム戦争がようやく終わったころかね。

まだ終わってないか?

確かに四十数年の年月は感じさせる。はっきりいってボロい。

中身はどうなんだろうな。

んーすごくみてみたい。


なんか窓ごしにみえる洗濯物の感じは

汗臭い独身男子の集団、という感じだがね。


あと、このビル、網がかかっていたよ。

修復工事でもするのだろうか?

もしかして…ぶっ壊す?


女性の足は、網目模様に包まれているとセクシーだったりするが、

建築はそういうわけにはいかない。

見づらいだけだね。




望遠ズームで「パンチラ」撮ってみた。


「スカートの下の劇場」


んーなんか「いけない」ところをのぞいてしまった感じ。

「秘所」ですな。

んもー、なんか汚れてるわね。

だからお母さんがあれほどいったでしょ、

下着はいつもキレイなものをはきなさいって……

いや、もとい、

排水パイプとかでしょうね。

空調とかどうなってるのかしら。1972年でしょ?

どうなの?エアコンとかあるの?



しかし……


かっこいいい、の一言ですな。



大友克洋っぽいね。

AKIRAの金田君のバイクとかが停車していても不自然ではない。


あとスターウォーズのファルコン号の雰囲気もあるな。

1972年だから…スターウォーズよりずっと前になるんだな。




まー、以上のダラダラした文章でお気づきのことと思うが、

僕、「黒川紀章」知識はまったく、ない。


僕がヒトにひけらかすほどの知識がある建築家は、

ある程度の本を読んだアーキテクトは、


・フランク・ロイド・ライト

・ミース・ファン・デル・ローエ

・磯崎新


ぐらいなもんである。

それ以外だと……

ジュゼッペ・テラーニは好きだし、アンドーも、ま、かっこいいとおもう。

原広司、大好き。というかコルビュジエ御大も最近とても気になっている。

あと丹下大先生も気になってしかたない。


だが「黒川紀章」とは今まで接点はなかった。

六本木の美術館をいつだったか、このブログでけなしたくらいだろうな。


知識がない。

どんな人か良く知らない。


黒川紀章――菊竹清訓と並ぶメタボリズムの代表者。


…以上。


あ。あと若尾文子たんのダンナ、ってことくらい。




んー…


やっぱし建築はいろいろ見とくべきだねーー



六本木の美術館で終わっていて、

これを見なかったら、


「あ。黒川紀章?――興味ない」


で終わっていたことだろう。


1972年のクロカワは

これほどまでにとんがっていた。


いや、本では知っていたよ、本ではね。


でも実物みとくべきだね。



なんか「感覚」に直接訴えかけてくる建築だね。


大きなキノコがニョキニョキ生えてくるような…

シメジとか、あれ系の…


ニョキニョキ感が快感なの…


あといろいろ書きたいことがあるが、


「メタボリズム」とはなんなのか?


とか。


あと、偉大なる父「タンゲケンゾウ」とその息子たち…

「イソザキアラタ」「クロカワキショウ」の関係性、とか…



でも次回にまわそうとおもう。


こっから、歩いてすぐ、


おなじ通り沿いに


黒川のお師匠、丹下健三の「静岡新聞・静岡放送東京本社」があるのだな。


そうそう一階はコンビニの「ポプラ」が入っている。

静岡新聞・静岡放送東京支社(丹下健三)

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はじまりはやはり「建築MAP東京」からの引用。


「静岡新聞・静岡放送東京支社

丹下健三

中央区銀座8-3-7

用途:オフィスビル

竣工:1967年10月/延床面積:1493㎡」

「垂直方向の機能をすべて収めた直径7.7mのシンボリックな円筒形のコアに、鉄骨造の事務室ユニットが付随するような構成をもつ。ストレートで大胆なデザインの中に、60年代メタボリズム運動の息吹が感じられる」

(TOTO出版「建築MAP東京」110ページより)




これは東京近郊にお住まいの方ならおなじみなんじゃないっすかね?


JR新橋駅から電車に乗ると必ず見える、ブラウンメタリックなあの野郎。


うー…このアクの強さ。


タンゲ作品以外なにものでもない。



前回のカプセルタワービルからの道のりをいうと、


カプセルタワービル→銀座博品館→リクルート銀座ビル→静岡新聞・静岡放送東京支社


ということになっている。同じ通り沿いのこういう小粒だけどアクの強い建物が

ひしめきあっているということになります。




カプセルタワービルの…ま、はっきりいって


汚ったない印象に比べて

こちらは「新品同様」という感じ。


サビひとつありません。



きっとカネあるんだな。静岡新聞。


(――このあたり…かの名作「山梨文化会館」のオーナーと、この静岡新聞のオーナーはどうも縁戚関係があるとかなんとかいうんだが、ややこしくなるので言及はしない)




んー…恥ずかしながら…


根っこにこんな清らかな泉がたたえられているとは…


今回はじめて知った。


前回と同じ感想になるが、

建築は実物を見ておくべきである。


↓↓



冬はスケートリンクになるそうです。


……


…ウソです。


っていうか、タタミ五~六畳分くらいの小さなプールですんで。




「建築はディテールをみよ」


――と僕は偉そうにいっているが、


↑スキがありませんな。スキが。


どっからどこまでもデザインされぬいている。



なるほど

「60年代メタボリズム運動の息吹」というんだが……




あのー

はっきり言っていいっすかね??


キケンなこと言いますよ。


これはどうみても軍艦ですよ。軍艦。


この威圧感といい、メタリック感といい

ピッカピッカ感といい、スキのない計算されつくされたディテールといい、


これは戦闘機械なんですよ。

バリバリの軍国主義建築なんすよ。




「広島平和記念資料館」(1955)

「代々木第一体育館」(1964)

「東京カテドラル聖マリア大聖堂」(1964)


の作者、丹下健三。


「平和」「民主日本の戦後復興」

と一緒に歩みデカくなっていった「世界のタンゲ」


ラブ&ピースだ、タンゲケンゾウ。




そのタンゲのデビュー作が

「大東亜建設記念営造計画――富士山麓における神域計画」(1942)


であることを忘れちゃいないかい?




この根っこの清らかな泉は…


彼のファシストの来歴を物語っているような気がしてならないのだよ。

僕には。


この…なんの衒いもない

純粋さ…




まーそんなキケンな丹下作品でありました。


こっから僕は、護国寺駅そば

東京カテドラル聖マリア大聖堂にむかったのであった。

静岡サンバカーニバル 一日目ですが

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静岡サンバカーニバル一日目


撮りに行ったのですが…


さっき

CFカードのエラーで撮った画像全部ふっとびました……


カード安物じゃないのよ。

サンディスクの128GB 一番いいヤツ……


んー……


しかしカネかけて復旧するほどのものでもないし…



あー


二日目…明日雨らしいし…

さっさと帰っちゃうかも??



以上報告いたします。


2014年静岡サンバカーニバル 追記

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こんばんはー……


さっきCFカードぶっこわれたと書いたんですが、


セノバ四階のノジマで(静岡のひとにしかわからん)

カードリーダー買ってきて読み込ませたところ


約50枚は読み込めることがわかりました!!


のでさっそく載せてみる。


↓バルバロスのポルタ・バンデイラ様。



ゴ、ゴージャス……

燃えたつような赤……



あとオ・ペイシ・キヒ(沖縄のチームらしいですぞ)のおねえさん↓


か、かわいい……


□□□□□□□□

さてぶっ壊れた画像データですが、

たしかサンディスクのCFカードのパッケージに

データ復旧ソフトのクーポン券がついていたので

明日帰宅したら試してみようと思います。


それで復活したらブログの記事書きます。


ダメだったら…


…泣きます。



というか、このへっぽこCFカード、ヨドバシで交換してくれるんだろうか??

(繰り返しいいますが、サンディスクの高いやつ買ったんよ)

いきなりのエラー……

こういうイベントごとの撮影なら、まだ許せるが……


大事なおデート写真しくじったら、もう最悪だもんなーー


2014年静岡サンバカーニバル 追記2

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よかった……

サンディスクご推奨の「レスキュープロデラックス」

にスキャンしてもらったところ


CFカードのデータ、けっこうな数回復できました。


だが、「これはいい!!」って画像に限って

RAWデータ(撮ったまんま圧縮していない画像データ)

が吹っ飛んでいたり、


JPEGにしても、ほんとは7360×4912ピクセルだったはずが

回復してみると1632×1080ピクセルでしかなかったり…

(それもきまってよく撮れた画像ばかりだったりする)


分かる方にしかわからん状況ですが…

たとえるとすると…


なんつーか

期待していたボーナスが

振り込まれみたら

「え…え…これだけ? でもいいや。貰えるだけマシかぁ」

みたいな状況でしょうか??


□□□□□□□□


えーオルフェさん。


オ・ペイシ・キ・ヒのおねえさんですが…


如何でしょう?






「黒」素敵ですね~


第15回静岡サンバカーニバル(2014)その1 

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5/4~5/5 と静岡サンバカーニバルを見物に参ったので、

その模様を報告いたします。


5/4(日)は快晴。

トマス・ピンコの野郎は地の果てイバラキから

鈍行列車に乗って、5時間……

シゾ~カにやってきたのでありました。


えー

はじめにネガティブなことを書いておきますと、

あんまし良い画像は載せられないとおもわれます。


その理由、というか言い訳をくどくど書きますと…

(以下読み飛ばしてください)



理由①CFカードが壊れた。

 詳しくは前回、前々回の記事に書きましたが、

 記憶媒体の問題で、撮影した画像の大部分が吹っ飛びました。


理由②運動不足

 けっこう定期的に筋トレとかやってる人なんですが、

 ここふた月ばかりサボってました。

 望遠ズームを持つ手、腕、および胸の筋肉が

 耐え切れずにブルブル震えていました。

 翌日筋肉痛でした。


理由③最近ポートレート撮影ばかりやっていた。

 考えてみると、サンバ撮影はちょうど二年ぶり。

 最近はお知り合いの某女にモデルさんをお願いして、

 建築写真&ポートレートみたいなことに熱中していました。

 (申し訳ないが、ちょっとこれはプライベートすぎて

 ブログに載せられるようなものではないのです…)


 そんなわけで…

 イ、お互いある程度気心がわかっている人相手で、

 ロ、構図やら場面やら、ポーズやらを、こちらである程度指定できて、

 ハ、撮影にしても、のんびり絞りを設定したり、レンズを交換してみたり、

 二、日光の向きをいろいろ考えてみたり、

 ホ、ま、お互いに「ああしてみよう。こうしてみよう。ふんふん。背景こっちの方がいいんじゃないですか? あ? もっと具体的にポーズの指示を出しなさい。あーまたそんなネガティブなこといって! テンションさがる……」とか

 そんな共同作業みたいなことを時間をかけてやっていたので…


 サンバ撮影は全く驚異的なシロモノであることがわかった…

 のである。すなわち、


 イ、撮影対象と僕とは全く(ほとんど)知らない間柄で

 ロ、つまりは撮影者の僕の存在およびレンズにはまったく関心は持たず、

 ハ、そして、はげしく動きながら、あっと言う間に通り過ぎてしまう。


技術的なことを申すならば、

ポートレート撮影でまず考えるのは

「構図」「照明」「絞り」…それと「モデルさんとのコミュニケーション」

であるのだが…


サンバカーニバルを撮る時はそんなこと考える暇はなくて

「ピントあわせ」「シャッタースピード」

以上。なのである。


これは驚異的な世界です。

サンバのダンサーさんの写真とか撮ってる人ってスゴイな……

なんか物騒なこというけどさ…

「辻斬り」でもやってるみたいだな…

信じられないな。


え?

「オメーは二年前までフツーに撮ってたじゃねえか」って?


…そうですよね。

何にも知らずに撮ってたんですよねー…


二年たつと人間変わりますね。


ま。ともかく


え? え? なにこれ?

どうやって撮ればいいの?

え? え?


…と戸惑いつつ…撮りました。


エスコーラ・ジ・サンバ・ハママツの皆さまの画像を今回は載せます。


レンズは70-200mm F2.8使ってます。ニッコールレンズです。




↑商店街の様子。快晴。暑かったです。



スポンサー様のアサヒビール様のイメージガール様。












あ。


っという間に通り過ぎて行かれましたとさ。



いや~難しいな。

よくこんなこと平気でやってたな。


その2に続く。

(いつ更新するかはわかりません)




第15回静岡サンバカーニバル(2014)その2

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「その2」です。


オ・ペイシ・キ・ヒの皆さまの画像を載せます。


沖縄のチームらしいです。



そういわれると……



色彩感覚に独特なものを感じます。




スマイルありがとうございます。




はい。…で、


当ブログに

今まで何度か、ご登場願ったお方の登場です。









光がねー…照明がねー…


静岡サンバ三回目ですが、どう解決していいのか、わかりません。

浅草だと通りが広くてこの問題はないんですが…


今回はさらにRAW画像吹っ飛んでますので

露出補正とかもできないし…


以上どうしても技術的な話題ばっかり書いてしまうトマス・ピンコでした。


その3につづく(たぶん)

第15回静岡サンバカーニバル(2014)その3&丹下健三建築の諸問題

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こんばんは。

引き続き、静岡サンバ一日目の模様を載せていきます。


ですが、

はい。

ヘンなタイトルにはわけがありまして……



バルバロスさんの撮影中に

(これまで何度か触れましたが)


CFカードが突如作動しなくなったわけです。はい。


それで間がもたないので(?)

翌日見に行った建築の写真も載せていきます。



撮った画像の大部分はなくなりました。


ん、ですが、なぜかこの不良CFカード、

ポルタ・バンデイラ様(旗持ってるお方)が

妙にお気に入りらしく…


このお姉さんの画像だけ残っています。

よかった。



旗の水色と、ドレスの赤の組み合わせがいいね。





あと…

サトマリさん(かな?) の羽の画像も残っていた……↓↓


ゲージュツ的に撮れた。


一日目。

他のチームの方には申し訳ないけれど、


やっぱし、バルバロスさんは「格上」感がありました。

スキのないエンターテインメントでした。



…画像はほとんど消えたんですけど。




□□□□□□□□


えー翌日。

二日目のパレードまで時間があったので、


気になる建築を見にいくことにしました。


丹下健三の静岡新聞・新聞放送会館です。



ちょっと前に新橋のヘンな建物とりあげましたね。

ブラウンメタリックな軍艦の艦橋みたいな、アレ。


あれが「東京支社」で、

こいつは「静岡本社」です。




んー、感想ひと言。


…がっかり。


なんかつまらん。




新橋がすごすぎて…総本山はコレかよ。

みたいのがある。


中身を撮らせてもらおうとおもったが、警備員にあっさり

「あ。ダメですね」

といわれてしまった。


その点でも減点です。


これをみて

タンゲ建築の問題点というのが、

僕には分かってしまったような気がする。


代々木の体育館とか、

東京カテドラルとか、

新橋のあの危険な野郎とか、


ホームランをガンガン打つんだが、

空振り三振もけっこうあるんじゃなかろうか。


みなとみらいの某美術館、とかね。

あれなんか

師匠タンゲが、弟子イソザキの劣悪なレプリカを作ったようにしか

僕にはおもえん。


んー


あと地域性のなさ、ってのもあるな。

ここは登呂でしょ?

登呂遺跡の登呂でしょ?


それらしさがないんだよな。皆無。



などと散々毒づきながら登呂公園にむかったトマス・ピンコの野郎の目の前に

それはそれはものすごい建築が出現するのであった。


ま。あっさり答えを書いてしまいますと

白井晟一(しらいせいいち)先生の

静岡市立芹沢銈介美術館。



あと雨降りだったサンバカーニバル二日目の様子も

徐々に載せていこうかと思います。


あ、あと、ついでに書くと

二日目は予備に持っていったSDカードで撮りました。

それはそれで色々問題があったのだが、

くどくなるので今日のところはやめます。

最近ものすごく驚いたこと。

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パム・オリバー嬢にはものすごく驚かされた。


え? パムたん、知らない?


NFLのさ、


アメフトのさ、FOXの中継に出てくるおねえさんですよ。

スポーツキャスターですよ。


かわゆい黒人のおねーちゃんですよ。


僕さー…

シーズンがとっくの昔に終わっちゃった今も GAORAの再放送ばっかりみてるのよ。


で、「パムたん、かわいい」

とかFOXの中継のたびにおもってたわけよ。


そしたらさ…



(↑うーん…自分が撮った以外の画像を載せるって初めての体験だ。

著作権? うーん、よくわからん↓)



ついさっき、ググってみたところ、パム・オリバー嬢が

1961年3月生まれってことがわかった。


えーと…すると…

パムたん、いくつだ?


2014引く…1961…


え?



……


53!



愛しのパムたん、

あんた、53歳!?


なにかの間違いかとおもって

いろいろ調べてみたが…やっぱし53歳であるらしい。


「パム嬢」だの「パムたん」だのじゃねーよ、

「パムお母さん」だよ。


でもやっぱしかわいすぎる。


アメリカのスポーツ中継、奥が深いな。


(静岡サンバのつづき、なかなか書く時間がないのです…)

リバーサルフィルムにはまりつつある。

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銀塩カメラもやっぱしおもしろいな、とおもいます。


高校生の時、父に買ってもらった

ニコンnewFM2 で色々撮っている今日この頃。


(↓レンズはAFニッコール。見る人が見れば…え? そのレンズ? とあきれられるかもしれんが)


「リバーサルフィルム」というのは…

いわゆる「ネガフィルム」と方式が違う。


ネガフィルムは一回白黒の反転した「ネガ」を作り、

そこから紙に焼く、という方式。


リバーサルは一気に「ポジ」を作ってしまう。

なので、ポジフィルムなどともいう。

あとスライドフィルムともいうね。

そのまんまスライドを作ってしまうのだね。


まーかつてプロの写真家、およびハイエンドアマチュアは皆、

このリバーサルを使っておったわけ。

ネガフィルムより断然発色とか、鮮明さとかが優秀であるらしいんだわ。


ま。万事デジタルの現在。

リバーサルフィルムなんて

完全に日陰のメディアになってしまった。

かのコダックもリバーサル製造してないからね。

たぶんフジフィルムだけじゃないのかな。


□□□□□□□□


実際にリバーサルフィルムで撮ってみよう。


①リバーサルフィルムを購入する。

ネガフィルムに比べ若干高額です。

あと、カメラ専門店にいかないと買えない。

ある程度以上のお店に行くと冷蔵庫保存されてます。

うちの近所のキタムラは冷蔵ではなかった。

ヨドバシだとたぶんどこへ行っても冷蔵されている。


②撮る。

ふつうに撮ります。

ただ、露出があってないとまったく撮れないので、

(ラチチュードが狭い、とかいいますな)

ある程度以上の一眼レフでないとまともに撮れないとおもいます。

コンパクトカメラだとムリかもしれん。

③現像をおねがいする。

スリーブにするか、マウントにするか、聞かれます。

プロは「ノーマル・スリーブ」とかいって、プロラボにお願いするらしいのですが、


僕は近所のキタムラだの東京で撮った時はヨドバシだのに

「あ。マウントしてください」とお願いします。


・「スリーブ」というのは6カットずつ切られたものが

ドンと渡されるらしいです。

・「マウント」が1カット1カット切って、マウントという白いケースに入れてくれます。

それでこういう緑のケースに入れて渡してくれます。

↓↓


フィルム代がたしか1000~1500円くらいしたとおもう。(36枚撮り)


でマウントの現像が1000円かかる。

トータルで2500円かかる。

(スリーブだと安いし、現像の時間も短い)


デジタルだと何千枚何万枚撮ろうと基本タダですんで、

たった36枚で2500円とられるんだから、

まーバカみたいな話です。

衰えて当たり前のメディアであったわけです。

(もっとも数千数万する高額なCFカードやらSDカードやらに初期投資しなければならんわけですが)



えー、「スリーブ」にするか「マウント」にするか、で

なぜ「マウント」を選んだかというと、


はさみでフィルムを切ってマウントするのが面倒だ、というのと、

あとは

ライトボックスとかLEDビュワーとか、フォトルーペとか

そういうリバーサルグッズを持っていない

という理由もあります。


ようは、お医者さんがレントゲン写真を患者に見せるときの

なんというの、裏に蛍光灯を仕込んだ白い板、あるよね?

(今じゃ結構、液晶画面だったりしますが)

あれの家庭用みたいのがあって

そこにフィルムを仕込んで、で、虫眼鏡でそれを見るのだな。


んだが、僕はそれを持っていないので、

こういう貧乏くさいやり方で見てます。


窓にセロテープで貼りつける………



現代社会において、ですね。


これは色々と欠点だらけのメディアであるとおもう。

(繰り返しになるが、かつてはこの方式が花形であったのだ)


欠点をまとめると

・なにかとお金がかかる。

・人にみせるのにある程度の設備が必要である。

・フィルム1本で36枚しか撮れない。

・デジタル化が困難である。

(たぶん専用のスキャナーとかがあるんだろうが、高いよね?)

・撮影は一発勝負である。


デジタルだと、

僕はCapture NX2というニコンのソフトを使って

色合いとかコントラストをどうする、とか

トリミングしてみたり、画面の傾きを修整したり

いろいろできるんだが、これはもちろん一発勝負。

修正がきかない。


もう最悪なんである。


「こんなの撮れたよ」

とかいってちょろっとメールするわけにもいかない。

ブログにも載せられない。


デジタルなら、紙媒体にするのだって、

家にあるプリンタで簡単にできる。

でもこれはカメラ屋さんに頼むしかない。

またお金がかかる。


たまったものではない。。


んだが、こうやって窓に貼りつけてみると楽しいもんなのよ。


なんつーか、美しい鉱物をみているような感覚がなんかある。



長所を書いてみよう。


・世界にたった一つ。オリジナルである。

これは複製がきくものではない。

その点、デジタルとの大きな違いである。


・物質、である。


撮影したその瞬間が「物質化」というか「結晶化」というか、

「モノ」としてここにあるというが楽しくてしょうがない。


石水館(白井晟一) 感想

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石水館、感想です。


石水館ってのは作者の白井晟一(しらいせいいち)がつけた名前で、

いちおう正式名称は

「静岡県立芹沢銈介美術館」となります。


住所:静岡市駿河区登呂5-10-5


あの「登呂」である。登呂遺跡の登呂。

まあ、そのことにはあとで触れます。


しかしこの建築には驚かされました。

なんというか「建築」に関する既成概念を壊された、というか。

はい。

すごいんです。


静岡市はもっとこの建物を宣伝すべきではあるまいかと愚考する次第であります。

はい。以下感想。

(あ。ごめんなさい。肝心の芹沢銈介作品の感想はありません)




感想①これはゼロ建築である。


「門を抜けると、そこにはなにもなかった」


えー

まずビビったのは、というか呆気にとられたのは。

「建築」がどこにも見当たらなかったことです。


ふつー、さ。門を抜けると、さ。

ドォーンと出てくるわけですよ。建築っていうのは。

特にこういう公共の美術館なんてものは

まあ、大抵、大金かけて、

偉い建築家先生に設計お願いして、で出来るものでしょ。

だから、納税者、納得させるために

ドォーンとやるのよ。


それがなんにもなかった。


あるのは「壁」と、「水」、「砂利」

あと「木」


あのー…なんすか?

これ?



戸惑っているうちに入口についた。

(そうそう、五月の連休中にいったので、日の丸の旗がありました)


なんか入口も、「建築」らしくない。

洞窟の入口みたい。





感想②白井晟一というヒト


ここらで白井晟一という建築家について説明しておきたい……


などと書いてみたが、説明する能力があるのかどうなのか、

だって、この建築で白井ワールド初体験なんですもの、わたくし……


「白井晟一(1905-1983)

京都市生まれ。京都高等工芸学校に入学、そのかたわら京都大学哲学科に通いマルクス主義哲学者の戸坂潤らと親交を結ぶ。

1927年ドイツに留学、ベルリン大学、ハイデルベルグ大学でヤスパースらに師事し、かたわらゴシック建築を学ぶ。パリでは、アンドレ・マルロー、イリヤ・エレンブルグ、そして丁度パリ在住の作家林芙美子らと交流した」

(石水館でいただいたパンフレットより)


つーことなんだが、建築業界におけるこの人の位置ってのを説明するのは難しいな。

なんかどの業界にも「異端」っての人っているじゃない?

正統派の、誰もが認めるエリートってのがいるけれど、

その人達もやっぱり一目おかざるを得ない実力のある「異端」が、さ。

白井晟一ってそういう「異端」なのよね。


うまいたとえが思いつかないんだが…

アメリカ文学における、カート・ヴォネガットみたいな?

アメリカ音楽界における、フランク・ザッパみたいな?

日本のブンガクだと誰なんだろうね?

久生十蘭とかかね?


建築の話に戻ると、

戦後建築の正統派モダニズムってのは、

前川國男→タンゲケンゾウ→イソザキ・クロカワらのタンゲチルドレン

って東大卒エリートの流れが中心にある。(と、ひとまずしておく)


それに対して…そいつらバリバリのエリートですら

なんかたじたじしちゃう大物としての二大巨頭「異端」が

「村野藤吾」「白井晟一」

なんだな。


そういう白井晟一なんだな。




感想③つるつるとザラザラ


いやー…しかし…驚いた。白井晟一。


さっき、ちょろっと名前をあげました二大巨頭のうちのもう一人。

村野藤吾。

この人の作品は、ヒロシマの世界平和記念聖堂、これで経験済みだった。

とんでもない建築でありました。

あとファシスト建築の名作、宇部市民館。

これは写真でしかみたことないけど…


対する白井晟一先生は、なんつーか

どの建築も写真写りが悪い。

フォトジェニックじゃないのよね。

この記事をご覧になる方はわかるでしょうが、

「なんだ、壁だけじゃねーか」って。


それで今まで無視してきた。

いやー…すごいわ。

実際に見てみたらすごいわ。


静岡来る前たてた予定では

メイン「タンゲの静岡新聞本社」

ついでに「白井晟一先生をみる」

だったんだが、


結果はタンゲの静岡新聞がクソ作品で

「ついで」の白井晟一先生がとんでもない傑作だった。


んーしかし…説明が出来ているのだろうか。

このゼロ建築のすさまじさが…


そうそう。肝心なことを書くのを忘れていた。

建物内は撮影禁止。


ただ、中庭だけはお願いすると撮影させてくれた。それが上と下の二枚。


ちなみにこの中庭前のスペースは休憩室みたいになっていて

職員の方がおいしいお茶をごちそうしてくださる。

やっぱりお茶は静岡だねぇ~



さっき「エリート」対「非エリート」みたいな書き方をしたが、

もひとつ

「つるつる」対「ザラザラ」

の対決も、建築史においては非常に重要なファクターである。


と、僕は勝手に思っている。

ファクターというかファンクション(関数)と申すべきか?


モダニズム建築の進化の歴史は

「建築」を「機械」にしていく過程であった。


コルビュジエ御大のいう「住むための機械」ってやつである。

そのために建築の各部材は限りなく計量可能な、かつ、大量生産可能なものでなくてはならなくなった。

窓のサッシとかドアノブとか、水まわりの設備とか、照明とか、

ま、なにもかも規格化されていくことになった。


その過程で追放されていったのが「ザラザラ」なんである。

「つるつる」が「ザラザラ」を辺境に追いやったんである。


「ザラザラ」は計量不可能で、大量生産がきかない。

規格化もできないからだ。


このあたりの理屈、わかるよね。


ああ。↑この細長い開口のなまめかしさが伝わるかなー


たまんないエロさだね。ザラザラのエロだね。

照明器具のヘンテコな曲線にもやられるね。


ついでにいうと…曇りガラスの向こうは

ご婦人用のお手洗いだったりする。


うう。ド変態の白井先生(&撮ってる僕も)


えーさっきのエロいトイレを背にして、

石水館の出口を見ると、こんな。


↓えートイレの入口


ってトイレばっかり撮ってるな。

だってエロすぎなんですもの。


↓はい。トイレから見ると、こんなダイナミックなエロ・ザラザラ曲線がみえるわけ。

照明はもうちょっと工夫してほしかった気がするが…

あとトイレのドア。

もうちょっとエロくできたんじゃない?

まーコスト削るとしたらここだよね。


感想④土地の記憶


なんか長くなってきたのでここらへんでやめます。


肝心なことを最後に書くと…

この石水館、登呂公園という

あの登呂遺跡のすぐわきにあるのよ。


数十歩歩くと、

こんなのがゴロゴロあるわけ。↓



これはインパクトデカいよ。

小学生の歴史の教科書だもん。「竪穴式住居」だもん。


だが白井晟一はこのこともきちんと意識していた。

「竪穴? あ? 縄文? はん? オレはもっとすごいぜ」

という感じである。

「オレはな、石器時代やってやるぜ。洞窟だぜ。洞窟にすむんだぜ。バカヤロー」

このあたり、「登呂」という土地を完全に無視して

クソ建築を作ったタンゲケンゾウ御大とは真逆の攻撃精神を感じます。



…なんか収拾がつかなくなったので感想をまとめてみます。


感想①白井晟一は建築をゼロにした。

感想②白井晟一はエリートの中のエリート、タンゲケンゾウにケンカをふっかけて完全に勝った。

感想③白井晟一はゼロ建築をエロいこときわまりないザラザラ官能曲線で構成することに成功した。

感想④白井晟一は登呂遺跡にもケンカをふっかけて勝った。

それでいながら登呂遺跡とみごとに調和することもできた。

(なんてったってゼロだから調和するわな)


はい。そんな感じです。

すごいわ、白井晟一。

エロすぎます、白井晟一。

林芙美子が惚れちまったのも無理はないね。

第15回静岡サンバカーニバル(2014)その4

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2014年5月5日(月)

静岡サンバカーニバル二日目は雨でした。


・ブロコ・シズオカ

・アカデミコス・ジ・シズオカ

・アレグリア

のパレードがあったんですが…


ブロコ・シズオカさんはですね…


午前中にちょっとのつもりで見に行った白井晟一建築が

あまりにおもしろく長居をし過ぎたこと、

および、

午前中は「曇りときどき雨」という調子であったお天気が

午後になると悪化しまして、

やっぱし帰ろうかな。カメラ壊してもなんだし、な。


などとグズグズしているうちに、完全に見逃しました。


で14時すぎ。


ニコン純正の「カメラ用レインコート」みたいのに

(正式名称わからん)

愛機のD800&70-200mmVRを包み込みまして

自分もレインコートにくるまりまして、やってきたら



アカデミコス・ジ・シズオカさんのパレードの真っ最中でありました。


ご覧のとおり、どしゃ降り。





はやいはなしが

女子大生のチアリーダーさんです。



健気ですなー


悩んだ結果、来てよかった。

さっさと帰らなくてよかった。






撮影にゃ最悪のシチュエーションですが…


雨の休日の雰囲気はなんとなくお伝えできるんではなかろうか、と。



あくまで外野でみてる側の感じですが


おねえさん達、

びしょ濡れになるにつれて

だんだんハイになっていっている感じがする。


え?

別にイヤラシイ意味じゃないっす。










えーお次。

アレグリアさん。


…なんですけど、ダンサーさんが一人もいなかったので

さっさと帰りました。

ごめんなさい。

(カメラ壊すの怖かったしね)




行きの鈍行に懲りたので

帰りは新幹線。


東に進むにつれ、天気はどんどん良くなって…

東京は綺麗な夕焼けでした。


今回の静岡サンバ

CFカードぶっこわれるわ。二日目はどしゃ降りだわ。

結構散々でしたが…


白井晟一建築を発見したので良しとしよう。

東京カテドラル聖マリア大聖堂(丹下健三) 感想

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はい。またもやタンゲです。


「建築MAP東京」からの引用から始めることといたします。


東京カテドラル聖マリア大聖堂

丹下健三

文京区関口3-16-5

用途:宗教施設

竣工:1964年12月

延床面積:3650㎡


大地より建ち上がる8枚のハイパボリック・パラボロイド・シェル、天空からはその隙間を通して十字形に光が降りそそぐ。垂直性、光輝性……、カトリックの空間が現代のテクノロジーにより、さらに純化された。なんと中学校の美術の教科書にも載った作品。

(TOTO出版「建築MAP東京」141ページより)

なんつーか、この本の記述は基本そっけないんだが、

この建物に関しちゃ熱い。アツい。


まーそれも無理はないんである。

たぶん、東京にこれ以上の建築空間は…たぶん…ないんで。




最近、四月と五月に東京カテドラルへ行く機会があった。

四月はひとりで、五月は某女と一緒に見学しに行きました。


今や大昔のことになりますけど…

僕が、ですね。

大学の建築学科に入って、一年生の四月ころ言われたのは

「建築はひとりで見に行け」

「建築家はひとり旅をするものだ」

などということでありました。


たしかにその通りだとおもう。

良い建築には

グループで行くべきでは絶対にない、とおもう。


厳しいこと言ってしまうけど、さ。

人間が三四人と集まってしまうと、必ずその中には

感性の鈍いヤツが一人は含まれることになる。

はい。キツいこと言ってます。


そうなると…集団での歩行速度が、

その集団の一番遅い人のペースになってしまうのと同様のことが起こる。


いいですか?


だから、せっかく良い建築に出会ったというのに

その感想が…一番鈍いヤツの感性に左右されてしまうんだな。

鈍いヤツに限ってくだらないこと口走るじゃない?

だまってりゃいいのにさ。


だから僕は建築はひとりでみたい、とおもう。

まーもともと友達がほとんどいないんですけど、ねー


そんな、偏屈のトマス先生が、二人連れで建築見物…

なにが起こったかはおいおい書くとして…




とりあえず感想を書いていこうとおもいます。


そうそう画像ですが、内部の撮影は禁止。でした。

すごいんだよー

むき出しのコンクリートが織りなす…巨大な…恍惚の空間。




前々回の記事、白井晟一の石水館で、

近くにあったタンゲの静岡新聞本社の建物をさんざんけなしましたが、

それと同様の問題点がやっぱりこのカテドラルでも見うけられます。


欠点①土地を無視している。

たぶん「この場所でしかいけない」ということはない建築です。

つまり東京にあろうが、京都にあろうが、北京にあろうが、NYにあろうが、

カトリックの、このサイズの教会をオーダーされたとしたら、

やっぱりタンゲはこういう建築を作ったでしょう。


イソザキのつくばセンターが「つくば」でなければならなかった、

原広司の京都駅が「京都」でなければならなかった、

そういうことはないんですよ。この建築。


欠点②サーリネン風

よくいわれること、の繰り返しですけど。

タンゲはけっきょくモノマネがうまいだけなんじゃないのか?

ヒロシマのコルビュジエ風、旧都庁舎のミース風。

代々木体育館のサーリネン風。

そしてあの都庁のもろにポストモダン……


で、このカテドラル。やっぱり「構造表現主義」

やっぱりサーリネンのモノマネなんじゃないの?


というわけです。


…はい。

以上、欠点書きましたけど、


これって好きだからこそ出てくる悪口、という気がする。


だって嫌いだったら、ねぇ?

無視すりゃいいだけのはなしですもの。


なんかこう、父親、親父、パパへの悪口という気がするな。

足が臭いだの、イビキがうるさいだの、

家の中をハダカで歩き回らないでくださいますか、だの、


結局愛している対象への悪口なんだよな。

日本建築界のドン、大ボス、大巨匠への悪口。



おもしろいのは…(おもしろがっていいのかわからないけれど)

タンゲ自身の目も「父」にむかっていた事だろう。


日本建築界の「父」、イソザキアラタやクロカワキショウの「父」の目は、

天にましますわれらの「父」にむかっていた、ということ。


丹下健三

カトリック教徒だからね。

丹下自身のお葬式もここでやったからね。

自分の作ったこの教会で、自分のお葬式が行われる。

たぶんその流れはみえていたんだろう。

1964年。乗りに乗っていた時期にね。



僕のことに戻ることにします。

(以下くだらんエッセイです)


四月にひとりで行った時は、

コンサートの直前で、建物の内部、けっこう慌ただしかった。


パイプ椅子を並べる音。オルガン、トランペットの練習の音。

音響がすさまじくて…

たしかプッチーニの「ラ・ボエーム」かなんかをやっていたとおもうんだが、


音の塊が、巨大な聖堂の空間内に反響し、吸い込まれ、

物質としての音に、しばらく呆然としていた。


ちょうどいい時に行った、とおもった。


さて五月。

「建築はひとりで見るべし」という建築教の戒律を破って二人で行ったんだが、

結果はすこぶる意外だった。


四月とうって変わって、聖堂内は沈黙に包まれていた。


外国人の中年夫婦が先客でいたっけ。

僕と同行の某女は

聖堂内に入るなり、「あ、これはヤバい」と小声でささやいた。


僕は、いろいろ外観の写真を撮らせてもらったので

入口近くの「お賽銭箱」みたいのに献金をした。

沈黙の巨大空間内にコインの落ちる音が、大音響で響いた。

響いた後、聖堂内は静まり返った。


今回は沈黙の塊が頭上にあるようだった。

とても喋ってはいけない。喋れない空間。

黙ったまましばらく歩き回っていたが、

そのうち某女は聖堂内の一番前の席に座りこんだ。


みていると、そのうちボロボロ涙をこぼして泣き始めた。


いちおう書いておくと、某女はクリスチャンではない…

どころか、宗教というものを占いやなにかのオカルトとひとくくりにして

バカにしているフシがある。

そういうドライなひとである。


その人が聖堂内にすわりこんで、ハンカチで目頭をおさえていた。


しばらく…十分かそこら見学して、聖堂内部を出た。


出てから、また、建築の外観を、僕は例の16-35mmズームで撮り漁り、

撮りながら、

「どうにか、あの建築の内部を撮る方法はないものか」

などといった。

すると彼女はいった。


「あの空間は撮っちゃダメ」


怒っているように…泣いているように…

あるいは…

子どもに教え諭すように、いうのだった。


「あのね、撮ったりしちゃいけない空間というのがあるんだよ」






(↑ま、例によって、リバーサルでもいろいろ撮りました。

ドアの取っ手の愛らしさ、くぅぅーーっ、たまらん)



□□□□□□□□


学んだのは、ですね。

「建築はひとりで見るべし」には例外もあるってことです。


お相手が自分より上の感性の持主の場合。

ふたりで見るべき、です。




トップギアUSA あるいは「三人の男」

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アメフトをみるために加入したスカパーだったが、

アメフトの試合。

シーズン終了からだんだん放送回数が減ってきてしまっているので、


「仕方なく」

クルマ番組を見始めたんだが、

これが……


意外とおもしろい。


よくみてるのが「ファスト&ラウド」というのと「トップギアUSA」というやつ。

今日は「トップギアUSA」に関して、書いてみる。


画像は、まークルマ関係ということで手持ちの本を写しました…




「トップギアUSA」

どんな番組かというと、三人の(おそらく)三十代の男が集まって、


「どのトラックが一番タフなのか?」とか

「どの車が(富豪の)ドナルド・トランプにうけるか?」とか

「中古車で時速240kmを出すにはどのクルマを買えばいいのか?」とか

「最強の小型車はなにか?」とか

「大学生が生まれてはじめて買うべきクルマはなにか?」とか……


を、いろいろ乱暴極まりないやり方で試す、という番組。

(クルマは大抵の場合、さいごぶっ壊れる)


番組のミソは、三人の男の人選だとおもう。

僕の見るところ、実にバランス良く選んでいる。

日本のテレビ局ではちょっとマネができない感じがする。

(とかいって日本製のテレビ番組をほとんどみない生活を送っている僕が言ってもしょうもないわけですが…)


・ラトリッジ・ウッド

 身長190以上のデブ・メガネ・クルマオタク。

 「ホンダ」をどうも崇拝しているらしい。

 ので…なんかオタク受けするテクノロジーとかが搭載されたクルマが好き。

 南部出身

 潔癖症の気味がある。

 クルマに関するマニアックな話をはじめると止まらなくなる。

 どうも自動車レースの解説とかをメインの仕事にしているらしい。

 (自動車評論家ってやつかね?)

 

・アダム・フェラーラ

 NY出身イタリア系コメディアン

 ので…なにかというと奇抜な比喩を用いる。

 おっさん臭い、デカいクルマが好き。(キャデラックとか)

 すぐクルマを壊す。

 おおざっぱで、なにかというと笑ってごまかすタイプ

 

・タナー・ファウスト

 イケメンのプロドライバー

 なのだが、背は低いのでなにかとその点を二人にからかわれる。

 運転中、興奮して来ると舌をだす癖がある。

 (けっこうかわいいが、極めて危険である)

 すこぶる女好き…らしい。

 日本製のスポーツカーがけっこう好きらしい。

 「ニッサン」「スバル」「ミツビシ」というメーカー名が良く出てくる。


たぶん、番組の出来不出来は、この三人の人選が決まった瞬間に決まってしまったんだろう。

そうおもう。

結果、このてんでばらばらの人選はけっこう成功しているようにおもう。

コメディアンが喋りができるのは、当たり前として…

喋りが出来る「評論家」、喋りができる「プロドライバー」をよくみつけてきたものだ。


□□□□□□□□


んだが…人選うんぬんというよりも、

「三人の男」

というフォーマット自体、非常に有効なんじゃないのか。

安定したフォーマットなんじゃないのか、ということをちと考えた。


イギリスの小説にたしか「ボートの三人男」とかいうのがあった。

(読んだが、内容は忘れた)

落語に「三人旅」というのがある。(たしかそんなタイトル)


おとぎ話によくでてくるのは「三人兄弟」というパターン。

(たいてい末っ子、三男が成功する)

ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」は三人兄弟のおはなしであった。

(スメルジャコフは除外する、と)

タルコフスキーの「ストーカー」は

「ストーカー」「小説家」「学者」の三人組であった。

あとは…そうね、

ペトロニウスの「サテュリコン」

これも三人の男のおはなし、ではあったが…

美少年ギトンを残り二人の男で奪い合う、という構図だからなぁ??

建築で「三大巨匠」というと

コルビュジエ、ミース、ライトの三人ということになる。

キリスト教は「三位一体」

(「男」…だよね、いちおう)


「三人」

なぜなのか、考えてみたが、わかりません。

たぶん「二人の男」だと仲良しこよしになるか

敵対するかどっちかなので、

お話として安定しないのでしょう。

やはり平面を構成するのは「三」なのです。

逆に…

「四人」というと、たぶん女性キャラをいれたほうがいいようにおもえます。

人情として、「三人の男+一人の女」そうしたくなる。

またタルコフスキーの名前をあげますが…

「惑星ソラリス」は「三人の男+一人の女」であった。

あるいは

ユングに言わせると、カソリックというのは

「三位一体+マリア様」なのだそうな。

つまり「三人の男+一人の女」というわけですな。


んー…だから、どうした? というはなしですがね。


だが、考えると、「トップギアUSA」

「クルマ」を「女」とするならば…


これまたやはり、「三人の男+一人の女」という構図になるわけです。


ドンケ F2 ワックスウェア

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DOMKE F-2


である。

ワックスウェア、である。


定番中の定番のカメラバッグ。


なんかカメラ趣味もくるところまできたなー

という感がある。



ヨドバシカメラのアキバ店。カメラバッグコーナー

ちょっとのつもりで眺めたのが運のつきであった。


「F2」…

バリエーションとしては、

コットン素材のブラック、サンド、オリーブ

それと、バリスティックナイロンなる、防弾チョッキ用の素材のものが店頭に並んでおったわけだが、


あともう一種類、「ワックスウェア」を見た瞬間、

触った瞬間、

あ。これは完全にやられた。

とおもったわけです。


なんだ、この…

武骨で、ごわごわして…

でもなんか銃器めいた精密感と清潔感と、

上品さもどことなく秘めていて…


なんなんだ、これは。

なになに…

「欧米で伝統的なハンティング用品に使われているワックスコットンを素材としてシリーズで、新品時から味のある風合いが楽しめます。耐久性と耐水性に富む米国ワックスウェア社のオイル引きキャンバス使用、生地にオイルが染みこませてあり、使用頻度にもよりますが2~3年でリプルーフ(再塗布)することによって生地の寿命を延ばすことが出来ます」


性能としては「バリスティックナイロン」の方が上なんだろう。

でも、ワックスぬりぬり、というレトロなヤリ方を買おうじゃないか。

っていうか、このエロいテクスチャーに僕は惚れてしまったのだ。


はあ、ちなみにワックス缶が附属します。


あ。あと「ドンケ」って、創業者の名前なのね。

恥ずかしながら、存じあげませんでしたわ。


ジム・ドンケさん。


ま。ともかく買ってしまった。

他のメーカーとは違って、ドンケ、万引き防止のチェーンがかかってた。


↑中身はこんな。

仕切り板はマジックテープでべりべりはがすこともできる。


↑ニコンのカメラとの比較。


僕の使いかたとしては、

左の黒い「パラシュートバッグ」に望遠ズームをつっこんで、すぐにレンズ交換ができるようにして、

右のドンケに

50㎜レンズをつけたニューFM2

16-35㎜レンズをつけたD800

それとスピードライト、フィルムなどなどをつっこむ。


という形になろうかとおもう。


ドンケ。
家でながめていても仕方ないので、

使ってみることにした。


なるほどー…


これはいい、です。


小さすぎず、大きすぎず、

肩からぶらさげても、どこかにぶつかるということもなく、


なるほどー、定番には定番の理由がありますな。



↑九段。お蕎麦屋さん。




↑神保町。



↑お茶の水。文化学院。


ドンケ。

今のところ、お気に入りです。

あとは、防水性能はどうなのか? とか

風合いがどう変化するのか? とか

色々みていきたいところです。



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バルテュス展 東京都美術館 感想

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上野、東京都美術館。

バルテュス展を見にいきました。


6/22まで。

なので、もう終わっちゃった。


のだが、京都展というのが、

7/5~9/7 開催されるそうな。


関西地方の方、みるべし。


僕は、期間終了間際にぎりぎり間に合った。

平日に行ったのだが、けっこう流行っていました。


実を言うと、「バルテュス展」やってるの、つい最近まで知らなくて、

知ったきっかけというのが、

アメーバの「アクセス解析」というやつ。


僕のブログの過去の記事、

バルテュスの「ミツ」とか

会田誠画伯の「わだばバルチュスになる」とか

バルテュス関連の記事が妙にアクセス数が増えていて、


なんだこのバルテュスブームは?


とおもったところ、正体はこれでした。


んー…


なんだが、「バルテュス展」

じっさいに行ってみると、


バルテュスとか二の次で…


最近僕が熱中していること

「建築&女性ポートレイト撮影」

のことばっかり考えてることに気づいてしまった。


東京都美術館かっこいい。

前川國男先生…


なんすか、この照明器具…

銅?…ですか?




なんすか、この階段!


東京都美術館、おそるべし!



気づくと、「建築撮影」ばっかやってました。




展覧会自体も、女性のポーズの研究ばかりしてました。


「椅子と一緒のポーズいいな」とか

「寝てるポーズって撮ったことないな」とか

「ヤロー、ロリコンバルテュス、ローティーンのモデルばかしだから、

僕の撮影にはあんまし参考にはならないな」とか



カタログの表紙はこんな。



真面目な感想も書いておくと…


画集を見て感じた感想を、実物をみて確認することができた、

そんな感じがします。


「画集を見て感じた感想」というのは、

バルテュスは三十代まで

つまり、戦前、戦中が最盛期で、


テクニック、富、名誉、そして精神的な安定等々を手に入れてしまった戦後は

どうもイマイチなんじゃないか?

ということです。


でも所詮画集。実物はなー……


とおもっていたんですが、やっぱし戦後バルテュスは、実物もイマイチでした。


つまり、画集から受けた印象はその通りでございました。



やっぱしバルテュスの真髄は……

「嵐が丘」の挿絵を描いていた頃、

アントワネット・ド・ワトヴィル嬢との苦しい恋愛の頃、なんでしょう。


ロマン派を気取るのならば、長生きをしてしまってはダメですね。


――…


だがしかし、山ほどバルテュスが見れてほんと良かった。


欲を言えば、いつか渋谷ブンカムラでみた

大作「山」

それと「テレーズ」をもう一度見たかった。

(僕のいってるのはパンツが見えていないテレーズの方、今回日本に来ているのはパンツが見えちゃってる……この記事の三枚目の画像……僕はパンツが見えていないバージョンのほうがセザンヌっぽくて容赦なくかっこいいとおもう)



さいごに手持ちの風信社版の「ミツ」を写しておこう。






「菊竹清訓巡礼」「か・かた・かたち」そしてスカイハウス

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菊竹清訓(きくたけ・きよのり)(1928-2011)


という建築家がとても気になっている。


もちろん「巨匠」の一人であるからして、名前は知っていた。

菊竹―メタボリズム―代表作「江戸東京博物館」―つくばの松見公園も菊竹作品だな……

これくらいの知識はあった。


んーだが、この人、

「巨匠」どころか「モンスター」であるのかもしれない、と

おもうようになってきた。


きっかけは

日経BP 磯達雄(文)宮沢洋(イラスト)の三部作

「昭和モダン建築巡礼 西日本編」

「昭和モダン建築巡礼 東日本編」

「ポストモダン建築巡礼」


これはおもしろいっす。


「建築」という、まーマニアックな世界をどうやって布教していくのか。

この問題に関する、最良の答えがここにある!


…などと一瞬おもったが、

「イラスト」&「ちと強引なインテリ臭い文章」

という組み合わせは、良く考えれば

みうらじゅん&いとうせいこうの「見仏記」にそっくりであった。


いえ、べつに「マネ」してる、とか

「パクり」とかそういうんじゃなく……


フォーマットとして「見仏記」にそっくりだな、と。

(著者たちはちと意識している気がする。だがみうら先生の絵の強烈なエロさとかいとう先生のグジグジした私小説っぽい感じとかは皆無である。…あれはマネできないよね)



中身はこんな感じ。


絵だけみててもおもしろい。



んで。


↑の、三部作において、なにかと言及され、そして作品を取り上げられるのが…


建築家「菊竹清訓」なんである。


そこで、読者側から「菊竹特集」やってくれ! と要望があったか、なにか知らんが、

登場したのが、「菊竹清訓巡礼」なる本。


先述の「イラスト」&「ちと強引なインテリ臭い文章」のフォーマットで

ひたすら菊竹作品を語り明かす、という内容。


よくもまー出したものだ、という気がする。


「安藤忠雄巡礼」なら売れるだろう。

「ガウディ巡礼」もね。


でも、菊竹だぜ。メタボリズムの親分菊竹だぜ。

僕には容赦なくおもしろかったが…

あらためて「モンスター」だとしかおもえなくなったが…


一般的な需要はどうなのだろう。

少なくともSF好きな人は買い、だろう。

テクノロジー好き、万博好き、な人も。

(国内の万博には必ず菊竹先生からんでいます)


逆に建築好きは…好みがわかれそうな気がする。

妹島先生とか、ああいう「かわいい建築」好きな人は

こういう男っぽい世界、嫌いかもしれん。




一緒に菊竹清訓著「代謝建築論 か・かた・かたち」

も買った。


おもしろかった。


「か・かた・かたち」は、↑の巡礼シリーズ四巻でなにかと言及される

菊竹のデザインの方法論なんだが、


ちと説明するのが難しいのでここではやめておく。


ただひとつおもったのは、

菊竹というひとりの「モンスター」が…


おそらく宇宙規模の建築を作らないと気が済まない、

そういうおのれの爆発的な構想力(狂気ともいう)

に気づいてしまったひとりの若者が…三十代の建築家が、


狂気に呑み込まれないために、一種の修行のような形式で書いた、

そんな小難しい方法論ではなかったか、ということである。


しかし、読み込んでみれば楽しい方法論である。

「か・かた・かたち」

なんてかわいいではないか。


「建築」だけではない、美術関連ブンガク関連音楽関連…その他その他、

創作活動をしている人には参考になろうかとおもう。


□□□□□□□□


えー


さっそく菊竹先生のスカイハウス…


みてきた。


無論個人宅なんで、入れません。




印象?


本でみるとデカい印象があったが、

ちっちゃい、な、と。


あんまりうろうろもできないので、早々に立ち去った。



歩いて…十分かそこらで、例の東京カテドラル聖マリア教会にたどりつく。


遭難しそうな、強烈な坂道登りますが…




四月、五月……そして七月もここに来てしまった。


しかしこのあたり…


戦後住宅建築の世界的傑作「スカイハウス」あり、

戦後教会建築の世界的傑作「東京カテドラル」あり、


すさまじいところです。

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