はい。またまたウエノです。
だって楽しいんですもの、上野。
ふ。イバラキ人にとって
「東京=上野」
なのさ。
常磐線が存在するかぎり、この公式は不変なのさ。
ん、だが
国立科学博物館は今まであんまし縁がなかった。
いつか書いたが、父親が国立科学博物館のタダ券をもらってくることがあるので、
それでトーハク見物のついでに行くという、そういう消極的な理由でしかなかったのである。
なんつっても建築的に地味である。
近所にあまりにビッグネームが並びすぎているんである。
・西洋美術館は…コルビュジエ御大。
・トーハクは…本館・渡辺仁。 東洋館・法隆寺宝物館が谷口親子。
・東京文化会館に東京都美術館は…前川國男先生。
対して、科学博物館は…
調べてみると 「設計 文部省」ですって…
なんだよ、それ??
(ウィキペディアによると、「文部省大臣官房建築課の文部技師糟谷謙三」という方が設計された由。糟谷さん、建築史的には無名の方である)
それで、今までバカにしてきたんだが、
しみじみ見てみると…
これがけっこうかっこよかった。
竣工、1931年。
というから、渡辺仁のトーハク本館の6年前にはもう出来ていた、
ということになる。
アールデコ、してます。
高そうな石使ってます。
↑階段の踊り場にて。
このインドっぽいデザインは
伊東忠太先生の影響だったりするのだろうか。
石を彫った細かい装飾とかは…
石工さんの人件費が安かった時代の産物という気がする。
いまやったらメチャクチャ金かかるぜ。
階段の手すりとか
今ならありあわせのパーツを使うんだが、
この頃なら平気でオーダーメイドなんである。
だから妙に色っぽいんである。
館内いたるところにステンドグラス。
もうたまりませんな~
「戦前」「石造り」「ステンドグラス」
トマス・ピンコの萌えポイントをしっかりおさえてます。
ステンドグラスは、小川三知っていう人の作品らしい。
んー…
っていうか調べてみたら、原画は伊東忠太先生ですって。
さっきの踊り場のデザイン、「伊東忠太の影響」じゃなくて
伊東忠太デザインかもしれない。
文部省の糟谷さん、もしや伊東先生の弟子だったりするのか?
ほんとは伊東忠太に依頼しようとしたが、忙しくて、
この糟谷さんに仕事がまわってきた、とか?
色々想像してみる。
とにかく階段がエロすぎて、いろいろ撮ってみる。
↓三階の天井は、もう卒倒せんばかりのエロさなんである。
天井から色つきの光が降りてくる。
降臨してくる。
光臨してくる。
このそっけない二本の柱も良い。
デザイン的にはない方が絶対にいいとおもうけど……
いわゆる「大建築家」「巨匠」はやらないとおもうけど……
だが、あえて設置する素人くささが良い。
写真を撮る側としては
・「黄色く」仕上げるか?
・「青っぽく」仕上げるか?
という大問題が横たわっているような気がする。
どっちがいいですか?
↑黄色か?
↓青か?
またまた比較してみる。
黄色か?
青か?
個人的には「青」だが…
青の清潔感、シャープさがアールデコ建築に似合っている気がするが、
黄色の温かみも捨てがたい。
そうそう、いつものように某女にモデルさんお願いしました。
↓黄色と…
↓青と…
んー難しい。
何を表現したいか、によるのだろうな。
写真撮りまくったので
その2に続きます。