水戸芸術館のライトアップがかっこよかったので、
画像をのせてみます。
「3・11以後の建築」
なるものをみにいったのですが、
けっかとしては展覧会ではなく、
磯崎新作「水戸芸術館」
の、ライトアップに感動した、というところです。
展覧会自体は、東日本大震災の復興に
建築家がどう関わったのか? これからどう関わっていくのか?
というもので、大事なことだとはおもうのですが、
僕にはあんまり興味がもてなかった。
興味がもてなかった理由というのは、
これは最近のトレンドなんでしょうが――
「無名性」とか
「みんなで民主的にモノを作る」
みたいなのがかっこいいとされているみたいで……
「建築家」というのが独裁的にモノを作っていく、
というのは古い、というようで……
そういうのが、僕のような古臭い人間にはちょっとついていけませぬ。
究極的には、原広司先生の分析した
「集落」
みたいなモノを指向しているのでしょう。
地元の人たちが知恵を出し合って
で、地元の材料
地元の工法でモノを作る、というやつ。
あと、被災地に建築家がおもむいていって
で、「ああしろ」「こうしろ」といばっているよりも
「みんな仲良く」という
民主的なやり方の方がいいのでしょう。
それはわかるんですが、
それはわかるんですけど。
僕にはおもしろくなかったです。
唯一おもしろかったのは
坂茂先生のニュージーランドの紙の教会でしたな。
いかにも「坂茂」ブランド、という感じで。
んー……
なにがいいたいかというと、
建築に限らず、
映画なんかでもそうですが、
ちょっと頭のおかしな、独裁的な人間が
「ああしろ」「こうしろ」
と我儘放題にまわりに迷惑をかけて作ったもののほうが、
僕にはおもしろいです。
民主的にすりゃなにもかもいいのか、というと大いに疑問を感じます。
で、磯崎新ですよ。
「建築のモニュメント性を否定しよう」
みたいなことを言い出したのは、
そもそもイソザキのような気がするのですが、
これがモニュメントじゃないのかね?
いや、何にせよ好きです。
水戸芸術館。
いろいろな面で狂っていて。
せっかくでかけたのに
午後から雨が降ってきちゃって、
「あーあ」とかおもったのですが、
でも結果よかったです。
雨&夜の水戸芸術館。
ライトアップも、
派手じゃなくて、品があって、
なかなかかっこいいのではないでしょうか。
年末年始は毎年やっているそうです。
ということは年ごとに雰囲気が違うのかしら?
はじめてみたのでわかりません。