小津安二郎「早春」感想 その2
感想 その2ノンちゃん(高橋貞二)の職場はガソリンスタンドであるらしい。なんかオサレなショット。小津安っさん、ブリヂストンが相当お気に入りらしい。「東京物語」の原節ちゃんの職場にもブリヂストンのポスターとタイヤがあった。まー ○...
View Article小津安二郎「早春」感想 その3
その3。ミルクスタンドから「うどんの会」の誘いの電話がきて、「ああ。いくよ」と返事をした池部良でしたが……直後、部長の中村伸郎からお呼びがかかりまして、三石へ行かないか?と転勤の話がでます。 その直後、タバコの箱をくるくる回して考え込む↓↓このショットには池部良ご自身の証言があります。...
View Article小津安二郎「早春」感想 その4
で、翌朝起きてみると奥さんがいない。振り子時計、ちゃぶ台、明治乳業の箱、一升瓶…… 会社にちょっと遅刻。すると、「おい、三浦死んだぞ」と知らされる。朝起きて、会社へ行って、で、三浦の話題。と、オープニングの繰り返しです。ただし、すべて悪い方悪い方に転がっている。「ゼンマイ」「うずまき」=「がっかり」です。...
View ArticleZEISS MAKRO-PLANAR T*2/50mm ZF.2 感想
とうとうカールツァイスである。泣く子も黙るカールツァイス。ニコン使いのオレちゃんが、まさかカールツァイス使うようになるとはねぇ…………こんな日が来るとはねぇ…………ありがとう、コシナさん。(カールツァイス作ってる日本のメーカー)□□□□□□□□え、さて、いままでニコン製のレンズしか使ったことのないトマス・ピンコ。初カールツァイス。やっぱし標準レンズがいいだろう、と当初は PLANAR...
View Article「女医絹代先生」(1937)感想
野村浩将監督作品 「女医絹代先生」の感想ですが……ま。わたくしのことですので、けっきょく小津作品の感想になっていく、とおもいます。いえ、すみません。「おもいます」とかじゃなくて、以下、小津安二郎作品とはなんなのか? という考察です。□□□□□□□□そもそも山内静夫著「松竹大船撮影所覚え書 小津安二郎監督との日々」という本を読みまして、(ちなみに...
View Article小津安二郎「東京暮色」のすべて その1
今回より――「早春」につづく おめめキラキラ映画「東京暮色」を見てまいります。 主演はネコちゃん、こと有馬稲子。ですけど、ほんとのヒロインは原節子、でしょうな。「東京暮色」=原節子の映画です。「早春」=淡島千景の映画、だったように。その深い意味はおいおい書いていきます。...
View Article10/21 デロリアンをみた。というかマクロプラナーの話。
えーはじめに書いておきますと、バック・トゥ・ザ・フューチャーのはなしではありません。けっきょく、Zeiss MAKRO-PLANAR T*2/50mm ZF.2 (以下マクロプラナー)のはなしです。□□□□□□□□今日 あ、もう昨日か……10/21...
View Article小津安二郎「東京暮色」のすべて その4
有馬稲子は五反田の麻雀屋で山田五十鈴に会い、そして雑司ケ谷の自宅に帰宅します。S41明子「只今」孝子「お帰りあんた、ご飯は?」明子「食べて来た」小津作品においては「食べる」という行為→家族(もしくは将来結ばれる男女)限定。という法則があります。その点でいうと、笠智衆にしろ、有馬稲子にしろ、外食してしまう杉山家は崩壊しているわけです。...
View Article小津安二郎「東京暮色」のすべて その5
ようやく出会ったカップル、杉山明子(有馬稲子)と木村憲二(田浦正巳)との会話。憲二「困ったなあ……(腕時計見ながら)……もう時間なんだけどなあ、じゃァね、僕、六時半迄に大塚先生んとこへ行かなきゃなんないんで、君、エトアールへ行って待っててよ、ねえ」と行って、田浦正巳は逃げてしまいます。S53で、深夜喫茶「エトアール」あやしげなマスクの男が登場。...
View Article小津安二郎は「ブレードランナー」の夢を見るか?
えー気取ったタイトルですが、前回のちょっとした補足。「東京暮色」のすべて その5 で、「ブレードランナー」を出したのは…… 「目」といや、「ブレードランナー」!!――という単純な思い付きだったのですが…… よく考えれば「この二作品、けっこう似ているぞ」などと思いまして。まず「父」、エルドン・タイレル(ジョー・ターケル)はい。メガネ。「目」の強調です。...
View Article小津安二郎「東京暮色」のすべて その6
その6 まさか「東京暮色」でこれだけの分量が書けるとはおもいませんでした。もっとはやく終わるかとおもってたのに。途中で「ブレードランナー」に寄り道したりもするし……一体いつまで続くのか?S62 国産の自動車が停車し、竹内重子がおり運転手に、重子「一寸、これ」 と襟巻を渡し入ってゆく。といいますから……...
View Article水戸芸術館のライトアップ
水戸芸術館のライトアップがかっこよかったので、画像をのせてみます。 「3・11以後の建築」なるものをみにいったのですが、けっかとしては展覧会ではなく、磯崎新作「水戸芸術館」の、ライトアップに感動した、というところです。 展覧会自体は、東日本大震災の復興に建築家がどう関わったのか?...
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