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菊竹清訓・島根県立美術館(1998)

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2018年9月27日(木)

のことです。

 

13:56 出雲大社前駅発 一畑電車・大社線 各停 松江しんじ湖温泉行きに乗りまして――

 

ANA386便の記事で書きました、

例の「忍者レフ」という ダサい小道具を用いまして――↓↓

 

車窓越しに宍道湖を狙います。

 

……とかいって、車内の照明が写り込んでいますが……↓↓

どうもレフ板を窓と平行にしないと効果がないようです。

 

出雲大社のほうはそんなことなかったのですが、

宍道湖付近は サッと一雨あったようです。

 

道路がうっすら濡れてました。

 

デジタル処理で電線を消し、(ちょっと残ってる)

斜めになってた構図をまっすぐに直し……↓↓

 

普段はそんなことやらんのですが……

そういうチマチマしたデジタル処理をしたくなるほど(??)

たまらん景色だった、ということですよ。はい。

 

ばたでん・大社線たまらんですね。

ま、JRは湖の反対側を走っているんですが。

どっちにしろ宍道湖のそばを走っているのですが。

 

大社線のほうが景色がいいかな?? ま、好みによりますね。

 

あと、違いを書くと、

JRは気動車(ディーゼル車)ばっかりです。

ばたでんはもちろん「電車」です。

 

14:57 松江しんじ湖温泉駅着なので

1時間ばかし電車に乗っていることになりますが、

まったく飽きなかった。

 

駅からはバスで美術館に向います。

15:05 ぐるっと松江レイクライン という市営バスが ほぼ定刻通りやって来まして

15:20ごろ 美術館のエントランス着。

 

エントランスにバス停があります。

 

島根県立美術館。

 

で、では……

入ります。

 

エントランスから、もう宍道湖方面の至福の光景が見えていて……

誰も立ち止まりませんね。

 

一気に宍道湖に向い合ったファサードに駆け寄る感じ……

 

はい。

こんなです。

 

なんですか、ここは?

天国?……ですか??

 

おもわずモノクロにしてしまいました。

 

……

 

ちょうどいい時間帯に来た。

もちろん至高のトワイライトタイムまで居座るつもり。

 

ズドーン という円柱は

出雲大社の柱の引用? とか考えたりするわけですが……

 

写真でみるほどは目立ちません。

実際に現場にいると。

 

えー……

以下、大学の建築学科を出ただけの シロートが偉そうなこと語りますが……

 

 

◎島根県立美術館=巨大な鏡

これが答えなんじゃないでしょうか??

 

「出雲大社」的な

バカでかい、目立つ モニュメントばかり建ててきた建築家が、

(東光園・アクアポリス・江戸東京博物館……)

 

70歳を迎えて 反モニュメントを……

ゼロ建築(鏡)を建ててしまった。

 

鏡の中に、お得意の「モニュメント」(柱、もちろん男根)を閉じこめた。封じ込めた。

 

いや、

宍道湖畔という最高の場所を与えられて――

こうするより他なかったのか??

 

70歳を迎えた日本建築界の巨匠の むしろ余裕をみるべきなのか??……

 

んー……以上、

トマス・ピンコお得意の屁理屈を書き並べましたが……

 

日経BP「菊竹清訓巡礼」 176ページに

この建築の曲線に関して……

 

完成時の取材で菊竹に

「あの形はどこから?」

と、問うと

「刻々と変化する『なぎさ』です」

と答えた。

 

形あるものではなく、変化するものをモチーフにするとは、

さすが菊竹。

 

と、宮沢洋さんが書いているが。

 

ふふーん、

「なぎさ」

ですか……

 

 

 

まあ、いい。

あたしゃ、お腹が減ったのです。

 

サンライズ出雲で朝、

「洋食やの牛肉弁当」(たいめいけん)を食べたきりなにも食べていない。

 

美術館のレストラン。

リストランテ・ヴェッキオロッソ というところで遅めのランチ。

 

んん、また書きますね。

ここは天国ですか??

 

えー食べ物の写真とか、わたしのブログで期待しないでください。

でも、この眺望です。

 

もう決まりでしょう、あなた。

松江へ行ったら、迷わず島根県立美術館。

そしてリストランテ……ええと、ヴ……ヴェッキオロッソでランチ。

 

お城とか後回しでいいです。(むろんトマス・ピンコは松江城、無視)

 

む。白い「I型鋼」……

 

すると、あれか。

ミース・ファン・デル・ローエの傑作 ファンズワース邸の引用か??

 

とか、食事中も屁理屈は止まらない。

 

でも建築好きは誰も、思い浮かべます。

白いI型鋼といや、ミース……

 

 

でも翌日宿泊しました、皆生温泉・東光園のロビーでわからなくなりました。

 

もちろん東光園といや、初期・菊竹清訓の傑作なんですが……

(以下2枚、東光園のロビーです)

 

白いI型鋼だらけなんですよね……

 

わかりません。

島根県立美術館の白いI型鋼は、

自分の若き日の傑作を引用したのか?

 

 

 

 

 

宍道湖を写す「鏡」の中に、

若き日の傑作の思い出を閉じこめたのか??

 

――とか考えるとおもしろい。

 

あ。

そうそう、屋根はチタン製ですって。

ははーん……

 

チタンというと旧ソ連の原子力潜水艦を……

はっきりいうと 「レッドオクトーバーを追え」を思い出すんですがね。

 

夕焼けまでだいぶ時間があるので、

周辺を歩き回ります。

 

庭にうさぎさんが。

なんかおしゃれ。

 

トリミング。

 

 

走っておられます。

 

で、あとあとミュージアムショップで↓↓

こんなもの買ったのですが……

 

「幸せになれるという美術館の 幸運 うさぎ」

 

誰かご婦人にでもあげようとおもって買ったのですが、

買ったはいいが、あげる相手がおらず、けっきょく自分の部屋に飾っておるのですが……

 

 

宍道湖に向って走っているうさぎの

湖岸から2番目に触ると幸福になると

言われています。

 

おいおい……

 

そういう大事なことはさ、

美術館にいるうちに教えてくれませんか。

 

みごと、

帰宅してからこの文言に気づいたトマス・ピンコでありました。

 

そういや、写真にちらっと写ってるチビちゃんが↑↑

しきりにうさぎに触っていたような記憶があるんですよね……

 

あーあ、絶対もう一度行かんといけませんな。

 

……

……あ、島根県立美術館の記事、続きます。


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