その2です。
まずは1階をうろつきます。
どれだけおまえ、万平ホテルのしょぼい天井&照明にがっかりしたんだ……
という画像↓↓
そうそう、これくらいがんばってくれないと。
これだってそうコストはかかってないだろうに。
いい雰囲気です。
照明のスイッチだとおもう↓↓
いつごろの製品なのだろうか。
電気配線の解説↓↓
エントランス近くにあった
ペンダントの解説↓↓
ははぁ あのピンク色がかった色は 「金」で作っているらしい。
昔のボーイさんは大変だった、という図↓↓
でも、西洋人はあんまし風呂とか入らないようだから
そんなに大変でもなかったか?
廊下の端正なたたずまい↓↓
↓↓サンルームの窓
向うに見える建物はトイレ。
旧三笠ホテル内には稼動しているトイレはなく、
用を足す時は 館外のこのトイレを使います。
サンルーム。
岡田時太郎。
とにかく「円」を使う人だな ということがわかる。
クラシック建築だからそれは当然だろ。とおっしゃる方もおられるだろうが、
ここはやはり 岡田時太郎の「円」満な性格に由来していると 勝手に想像したい。
あと、なんか思い出してしまったのは
村野藤吾っちの 箱根プリンス――↓↓
エレベーターホールの美しさが印象に残っているのですが、
これは村野流の「サンルーム」だったのか?
いえ、別に「三笠ホテルの真似をしている」 とかいうことではないですが。
西洋のホテルとかお屋敷では こういうサンルームをつける、という伝統があるのかな。
三笠ホテルに戻りまして――
前回、トマス・ピンコの野郎が酷評した主階段……↓↓
んー平凡というか アグリーというか……
のぼって2階へ。
ピンク色のペンダントが美しい。
2階の エントランスの真上の部分です。
かつてポーチがあったらしい。
「何等かの事情で今はない。」
というのは名文(笑)
なんか人に言えないような事情でもあったのでしょうか(笑)
2階のサンルーム↓↓
つくづく女性的な建物だなぁとおもいます。
辰野金吾の男っぽさとは真逆。
どっちかというと女性的な感性の岡田時太郎。
(もちろん、性的アイデンティティのはなしではなく、作品の質のことをいっている)
よくまあ男くさい辰野金吾の弟子になったものだとおもうが、どうも同郷という縁らしいです。
(佐賀の唐津……肥前の唐津藩)
あーそうだ。
建築的にみどころはない、というようなことを書いたような気がするが――
トイレはすごかった。
男性用ですが↓↓
広い空間に 小便器がポツンとひとつ!!
――
んー、ここでオシッコしてみたい……
男性の皆さんはきっとそうおもうはず(笑)
こっちは女性用。
男性用もそうだが、なんかムリヤリ押し込んだようなへんてこな配置です。
あとでトイレを追加したのかな?
岡田時太郎はこのトイレには関わっていないのかもしれない??
2階の客室。
大きくとられた窓。
とつぜんシグマの魚眼の存在を思い出したトマス・ピンコでありました……
主階段を撮ってみる。
客室を撮ってみる。
ディスタゴン25㎜に戻す。
このピンク(照明)と緑の組み合わせがいいな。
また魚眼に戻す。
実は……ですね。
前回ちらっと言及した キヤノンの一眼のカメラマンの一行が――
幽霊のいる 1号室2号室のあたりで撮影会をしてまして……
幽霊を見に行きたいのですが、
なかなか見れないので 時間をつぶしているという恰好です。
ううむ、許すまじキヤノン……
あくまでニコン様の邪魔をするか……
あ。そうそうこれが↓↓
唯一オリジナルのペンダントのようです。
あとはレプリカらしい。
あと、岡田時太郎の「円」好きがよくわかる部分でもあります。
いっそ螺旋階段にすればよかったのにね。
とかおもうが、そこまでの技量はなかったか?
予算の問題か??
↓↓この階段脇の ひし形みたいな窓はなんともアグリーですね。
性格「円」満な岡田時太郎、やはり「特異点」のデザインが下手くそだったのか?
エントランス→外部から内部へ。内部から外部へ。人を導く特異点。
階段→あるフロアからあるフロアへ。やはり人を導く特異点。
岡田時太郎が、一流になれなかった原因はここらへんにあるのでしょう。
そういや牛久シャトーもエントランスはごまかしているなぁ、あれは。
ん。そろそろキヤノンのカメラマン一行がいなくなったらしい。
幽霊少女に会いに行こう。
噂の1号室。
2号室。
おそるおそる入ります。
や。鏡がかけていたりするのは
なんとも雰囲気があります……
んー
たしかになにか落ち着かない感じはする……
その「なにか」の正体はわからないが。
ずいぶんかわいい暖炉がついてます。
幽霊少女には会えなかった。
だが、まあ、写真には何か写ってるかもしれない。
とかおもいつつ、三笠ホテルをあとにします。
□□□□□□□□
帰宅後 写真をチェックしてみても なにも写っているはずもなく――
かわりに気づいたのは……
あ!
壁のモールディングがずれてる……
ということだけでした。
だがまあ、
あの部屋にいたときに感じた
なにか落ち着かない雰囲気の原因というのは……
案外、この「ずれ」なのかもしれない。