その2です。
前回いろいろと遠藤新先生をディスりましたが――
①洋風建築の中に日本間が自然におさまっている。
②美しい外観。
この2点は、褒めるべき点でしょう。(上から目線だな、こいつ)
ただ①の、日本間の処理というのは、
ジョサイア・コンダー……コンドル先生の時代から
皆が試行錯誤して苦労していたことなので
(コンドル先生はけっきょく成功していない)
そつのない日本間の処理、というのが遠藤先生の独創なのか、よくわからない。
②の外観だが、
まるっきりフランク・ロイド・ライトなので、
これまた遠藤先生の独創かというと、なんだかわからない。
でも、ライト信者の遠藤新、としては お師匠のデザインの布教ができればいいので
オリジナリティなんてどうでもよかったのかもしれない。
もとい、
洗面所のあたり↓↓
右側。ひっこんでいるところが階段です。
天井のへんな斜めの線で階段があることがわかりますね。
この部屋は 図面だか資料だかがあった部屋だとおもう。
平面図上「脱衣室」とされているところか?
洗面所から奥の和室をみる。
これは台所。
ご覧のようにエアコンがありますが、稼働しておらず
蒸し暑い。
台所のとなりのお手伝いさんの部屋。
昔風にいうと「女中部屋」か。
けっこう快適そうです。
さっき台所からみえた和室のコーナー。
二階の和室のコーナーの処理もなかなかよかったが、
ここも凝っていて素敵です。
(大味なアールデコ……とはおもうが)
窓の向こうは消防署です。
和室から台所方面をみる。
思ったんだが、
近藤邸の和室がこなれているのは、
「アールデコ」と「和室」の相性の良さもあるかもしれない。
最近のハウスメーカーの作る住宅が
なんとなくライト風なのも、それが原因なのかもしれない。
玄関ホール脇から さっきの和室をみたところ。
ダイニングの奥にみえた和室です↓↓
床の間がありますので、ここが一番ヒエラルキーの高い部屋なのか?
自由学園でもおなじみ ひし形の窓。
どこの部屋だっけ??
撮った順番から判断するに、
床の間のある和室かな。
これは遠藤新独特のディテールでしょう。
ライト由来ではない。たしか。
で、外観にうつります↓↓
個人的には外観のほうがエキサイティングだとおもう。
複雑で、リズム感があって。
玄関回りです↓↓
水平方向の強調というのは
有名な ヤハラ・ボートハウス(計画案)とか
ミッドウェイ・ガーデンズとか
ライトの図面集から勉強したんでしょうか?
美しい庭。
このあたりはなんとなく自由学園にも似てる↓↓
こんなしっくい塗りの柱ありましたよね?
藤の季節はきれいでしょうねぇ。
池。
ですが、水がはられていない。
ちょうど日光がいい感じにさしこんできました。
池の水があれば なおのことよかったんですが。
外観はさっきも書いたがリズムがすばらしい。
木材としっくい壁のバランス。
質感、色の組み合わせ。
落ち着いていい雰囲気です。
玄関の上側……柵で囲まれている部分。
バルコニーとなっていたようですが、出られなかったのが残念です↓↓
しかし、なんでこういう複雑な壁にしたんだろう??
理由がよくわからない。
海岸沿いだと、こういう方式の壁のほうがいいのか?
ただのデザイン上の理由か? コスト面での選択なのか??
↑↓ 複雑な壁の構造。
ものすごく手間がかかるような気がしますが、大正時代ならば人件費は安くすんだのでしょう。
現代だとこんな壁は作れないんじゃないか?
以上、旧近藤邸終わります。
お役人に「見学終わりました。ありがとうございました」と告げて
汗をかきかき 藤沢駅へ向かいます。
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で、前からなんだか気になっていた
クア・アイナ片瀬江ノ島店へ。
前回の江の島では なんかチャラチャラしてティーン向けの海鮮丼屋さんにうんざりしたので
真逆方向に行ってみました。
これは大正解でした。
また行きたいな。
というか江ノ島以外にもあちこちお店があるみたいだが。
これはわたくしの頼んだ コルビージャックバーガーとかいうものだとおもう。
ランチのセットで ポテトとドリンクが付いてきた。
それだけでお腹いっぱいでした。
これはT子さんのアボカドバーガー。
これでもか、と アボカド。
こういう細いポテトははじめてみた。
バルコニー席からの景色。
風が若干強いかな。
ハワイを強調してますが……
ハワイに1店舗
日本に30店舗って――
日本の会社よね。
いや、でもおいしかったです。
他のメニューも気になる。